いつも始まりは劣等感〜服屋さんに入れないまま〜
みなさんこんにちは、普段はなきむし見習いシンガーという謎肩書きで歌を歌っています、加藤結といいます。
今週末にとっても大切なライブがあります。
さまざまな事情でライブ衣装は自分で選んでいるのですが、気まぐれにマネージャーさんに衣装の写真を送り付けたところ電話がかかってきました。
「加藤、これ…ちょっと微妙かもしれない…」
「……えっ」
非常に言いづらそうに告げられたその言葉により、本日わたしは新宿の街を冒険することとなりました。
服屋さんが苦手です。
私はこの活動を始めるまで身だしなみなんて気にしたことなかったですし、
活動を始めてからも"この服にこの服は合わない"だとか、そういった感覚が一向に育っていく気配がありません。
服屋さんの店員さんも苦手です。
優しくしてくれるし褒めてくれるから好きだけど…好きなんだけど苦手…
圧倒的になんか敵わない気がする。恥ずかしくて目を合わせられない。
昔話をしますね。私の学生時代って妬みで構成されていた気がします。
友達が欲しくて、キラキラしなきゃいけない気がして、でもできない自分に苛立っては 人気者の女の子を観察してはノートに悪口を書き溜めているような学生でした。
馴染めず泣く泣く高校を中退したあとアイドルのオーディションを受けまくる日々が始まるのですが
「なんとかしなきゃ、なんとか輝ける場所を」「なんとか何かの分野で上手くやれてる奴らに勝たなきゃ」なんて、
漠然とした焦りも原動力の1つだったのかなあって今、思い返してみたりします。
友人の五十嵐早香がいつか言った「幸せな時期に文章ってあんまり書けないんだよね」という言葉がすごく残っていて
私は今とても幸せなんだけど、
ずっとどこかで何も上手く出来ない自分を気持ち悪いと感じているし、妬ましくて仕方ないアイツら(具体的に誰かいる訳ではもうないんだけど…)と目を合わせて話せるようになるために、縋るように活動を続けているところがあるのかも。
その、渇き!足りねえ!みたいな部分を埋めたくて埋めたくて必死になって続けている活動の中で、大切なものが後から後から積み重なっていった感覚と言ったら近いかな。
もう私はそういうの(焦りや劣等感)だけで動いているわけでは全くなくて、色んなものが絡まってて大切な人や場所が増えてて幸せに活動を続けられているわけですが。
私は強欲なので本当にすべて満たされる瞬間も、心の底から現状にはなまるをあげられる瞬間もないのかもしれないなってふんわり感じています。
足りない足りない!服屋さんもリア充も全然怖い!自分ちょっとキモイ!って言いながら、大好きな歌を続けられるだけ続けていたいなあ。
それにしても衣装どうしようかな…
マジでどうなるか分かりません…
そこ含め4/7見届けてください…(おっと宣伝の香り)