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バーチャル蒐集癖

オシャボ界隈というものを知っているだろうか。
これはポケモン勢における、ボールにこだわる界隈のことだ。特に、オシャボ(レアボールチャンスで当たりとして出てくる店売りされていないボール;ガンテツボール7種+ドリームボール・ウルトラボール・サファリボール・コンぺボールの合計11種)に入っているポケモンを蒐集している人たちがオシャボ勢と呼ばれている。
オシャボとはオシャレボールの略であるため、個人がオシャレと感じたらオシャボという説もあるが、オシャボ勢を自称する人たちの間では上記11種をオシャボと呼ぶのが暗黙の了解となっているためこのまま使っていく。
かくいう私も最推しボールはショップで買える(オシャボ・レアボに対してショプボと呼ばれる)ヒールボールであるが、それは感性の問題なので無視する。
藍の円盤で「レアボール」が正式名称として登場したがまだまだ浸透は浅いという体感だ。
また、レアを極めているマスターボールとプレシャスボールは孵化で引き継ぐことができないためオシャボの定義から外れることがある。そのため本稿でもこの二つは除外していく。

私の体感でオシャボ勢は大きく二つの勢力に分かれる。一つは、対戦で使うポケモンのボールをこだわる人たち。もう一つは、コレクションとしてポケモンを集めている人たち。私は前者から入り後者になった。
後者はさらに細分化されている。色違いや証つきポケモンをオシャボに入れたい人がSVでは増えた。純粋にそのボールが好きで、そのボールに入ったポケモンを集めている人もいる。
オシャボ勢には以前より「リスト埋め」という文化があり、特に夢特性のオシャボ入り個体を集めるという遊び方が定着している。私もこの遊び方を楽しんでいた。
リストというのは有志が作成・配布しているものだ。

以上3つが有名どころだと思う。
私は剣盾まではせりざわさんの画像を使用していたが、スプシの方が動作が軽く編集も簡単なのでSV移行時にいちさんのものに乗り換えた。kazuさんのスプシはあまり手をつけていない後述のポケモンを蒐集する際に活用している。

このたび、私は実装されている孵化可能なオシャボ夢個体をコンプリートした。
注釈が多いと感じるだろう。人によっては伝説・幻のポケモンや孵化できないパラドックスやアンノーンなども蒐集対象になる。私はそれらのポケモンは好きなポケモンのみ手を出しているため「孵化可能な」とした。要するにせりざわさんといちさんのリストの全てのマスに色を塗れたという話だ。
完走した感想だが、ここがスタートラインだと思う。SVで孵化が簡単になり、本体二台持ちであれば無限にオシャボ夢個体を量産できるため、コンプ勢が剣盾時代よりも増えた。それもあってかあまり達成感はなかった。
あと、私は時間がかかりすぎた。剣盾から意識して集めていたが、やる気をなくしたり他のゲームをやっていたりしてコンプまで4年かかった。交換会に参加したり直接交換を募集するのが主流な中で、GTSを徘徊したり、HGSS/USUMで捕まえた雄の通常特性オシャボ個体と現行作で捕まえた夢特性の雌を交配するなど無駄に時間をかけた。それが自分のプレイスタイルだと思っているが、数ヶ月でコンプする猛者にも出会ってきたので私は相当な緩さでやっていた。

広い世界には、周回を重ねて伝説や幻もオシャボでコンプしている人もいる(らしい)。自分はまだまだだと思った。その高みを目指すには気力も時間もボックスもボールも足りない。SVは頑張れても剣盾やUSUMに遡って伝説と戦うのはしんどい。
次回作(リメイクを含む)も楽しくプレイしたいが、パルデア御三家やミネズミなど、オシャボが解禁されていないポケモンの解禁を待ち望んでいる。
しかしながら、先述の二台持ちでの量産可能なシステムや、DLC後編でとはいえレアボ無限入手解禁を受けて、次回作ではオシャボの価値がさらに低下しないかを危惧してもいる。或いはBDSPのような極端な入手制限も不安だ。それならばいっそ7世代のように存在をなかったことにしてほしい。
ショプボを基本として、オシャボはあくまでオプションという立ち位置でこれからも登場してほしいものだ。


最後に、二台持ちで何をしているか解説して記事を締める。

こちらの手順を簡略化して一人で行なっている。
マルチでサンドイッチを食べ、下記の個体を先頭にしてピクニックをする
メイン機→高個体値メタモンで固定
サブ機→ほしいオシャボ個体を捕獲しパッチを当てる
メイン機でタマゴを回収し、終わったらサブ機はリセットすればオシャボもパッチも消費せずにメイン機の方でオシャボ夢特性をゲットできる。
なお、タマゴパワーLv.3をつけるのに参考にしているレシピはこちらだ。当然のようにサブ機でスパイスを消費するが、リセットするため一つも減らない。

このため私はメインキャラに意味不明なライス入り激甘サンドイッチを食べさせまくった。この点については非常に反省している。なぜ米や麺を具材として採用したのか甚だ疑問である。

リスト作成といい、手順の開発といい、たくさんの人のお世話になりながらオシャボ個体をコンプすることができた。ポケモンを通して出会った全ての人に感謝している。これからも世話になるだろう。全ての人に楽しいオシャボライフを。
そしてこの記事を読んでオシャボ界隈に興味を持った人がいたら、ぜひ私の孵化余りをもらってほしい。30ボックス分くらいいるので引き取ってもらえるととても助かる。専用の交換垢もあるが、noteと連携しているアカウントにでも気軽に声をかけてほしい。

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