初めまして(Nice to meet you !)
僕は、28歳のイギリス生まれのイギリス人です。
僕の両親はイギリス出身ではないので、僕の顔は、多くの人が思う「ザ・イギリス人」ではありません。
僕は英語(ブリティッシュ英語)と他の言語のネイティブスピーカーですが、いまだにたまに「Your English is very good(英語上手だね。)」と言われることがあります。
僕と僕の奥さんは、イギリスで出会いました。
会社のポロシャツに黒ズボンに革靴を履いていた僕と、黒い長い髪に、灰色のワンピースを着て、リュックサックを背負い、片手に本を6、7冊抱えながらむすっと立っていた彼女に出会ってから、もう数年たちます。
彼女の国籍は日本です。しかし、彼女のふるさとは、日本とカナダの両方です。
日本米と唐揚げを愛し、
夏目漱石や村上春樹を含む何百冊の日本の本が並ぶ本棚をうっとりとした目で眺める彼女は、
カナダ英語を話し、
(最近少しイギリス英語訛りになっています(特に、"Can"の発音)が、本人に言ったらきっと不機嫌になるので言わないでいます。)
カナダ人の有名人がドラマや映画に出てくると必ずと言っていいほど、「この人カナダ人!」と言って満面の笑みを見せてくれます。
(カナダ出身で世界的な有名人は(意外?と)多いです。例えばキアヌ・リーヴス、ドレイク、ジャスティンビーバー、マーガレット・アトウッド、ライアン・レイノルズやレイチェル・マクアダムスなど沢山います。)
そんな僕の奥さんですが、少し変わったところが多いです。
彼女はもともと右利きだったのに、食事だけは左手を使います。
長い間大学で研究していた彼女は、食べている間作業を止めたくないという理由で、目線は本やパソコン、右手で文字を書き、左手でご飯を食べるのが効率よいと考えたのです。
パスタを食べるのも、ステーキを食べるのも、何を食べるのも箸を使う僕の奥さんは、僕よりも上手に左手で箸を使って食事します。
また、「食」繋がりになりますが、彼女は食にわりとすごいこだわりがあります。
玉ねぎと人参は、生かすごく茶色(ほぼ黒い)くらい炒めていないと食べれません。
また、カリカリトーストを愛するイギリス人がびっくりするくらいにゃふにゃの食パンをそのまま何もつけずに食べます。
コーンフレークはフロスティ(虎のやつ)以外絶対に食べません。ちなみにオートミールは大嫌いです。
そして、彼女は、2-3ヶ月ほど同じものお昼ごはんに食べます。(ここ一ヶ月は、キムチご飯に目玉焼きを乗せて食べるのにはまっており、卵の消費量が例年より多めです。)
ちょっと変わった人ですが、やさしく、子供が大好きです。
僕と一緒に毎朝6時半に起き、半分眠ったまま、忘れ物はないか、右左をよく見て運転することと言い、玄関まで送ってくれます。
また、子供を見るたびに普段見せないような笑顔で微笑みかけます。そして子供たちも彼女を見ると笑顔になります。子供たちにだけ見える不思議なパワーを持っているようです。
さて、
私たちの住むイギリスのイングランドは、コロナウィルスによる二度目のロックダウンが始まりました。
外出もあまりできず、
週4回くらい通っていたジムもいけなくなり、
予定していた日本、スコットランドへの旅行もすべてキャンセルになり、
大好きだった生ビールを飲むこともできなく、
彼女も僕も正直少し落ち込んでしまったときもありました。
しかし、時間があるという利点をいかし、何か始めたいという気持ちもわいてきました。
イギリス人と日本人の国際結婚はもう珍しくも何でもないですが、日本で育った日本人と結婚するのとは少し違うのではないかと感じます。
何かの役にたつかはわかりませんが、イギリスでこういう夫婦かいることをどこかに残せればいいなと思いました。
だから僕は、ここに奥さんとの生活を少しずつ記録していこうと決めました。
つたない文章ではありますが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
最後になりますが、冒頭の写真は、イングランドの中部にある(ロンドンから1時間半くらいだと思います)ウォリック城で、二回目のロックダウンが始まる前に遠出した最後の場所です。😢
一緒にいろいろな場所を旅できる日が待ち遠しいです。
【注】
記事は、カナダで生まれた日本人妻によって書かれています。(ちなみにイギリス人の夫は、ただいま日本語を猛勉強中です!)
ロックダウンやずっと家の中にいて少し落ち込んでた私に母が何か書き始めたら?と言われたので、この際書き始めることにしました。
私はカナダで生まれ、日本人の両親を持つ日本人です。
カナダやイギリス以外もいろいろな国に住んだ経験を持ち、それぞれの国の良い悪いところを見てきました。
そして、自分自身の心地の良く感じれる居場所を探して、最愛のパートナーに出会い、ここにたどり着きました。
何を書くか考えたとき、自分のことなら少々奇人として世に出しても他人を傷つけなくて済むと思い、焦点を自分に当ててみました。
こちらでは、実際に起こった出来事をベースに執筆していきたいと思います。
末永くどうぞよろしくお願いいたします。