大学非常勤講師の経験①
講義初日、始まる30分以上前に大学に到着。事務局に行き、出勤簿にサインをし、非常勤講師専用の部屋にある私書棚を確認。なんだか大学に私書棚があることが、うれしはずかしい気分。私書棚に学生の名簿が入っていました。多くの学生が登録してくれたようです。非常勤講師専用の私書棚を見ると、ざっと100名近く連なっています。大学の講義ってうわさにたがわず、非常勤講師で成り立っていることを感じました。
そして、いざ教室へ。さきほど私書棚に入っていた名簿によると80名近く登録があります。そこで、講義する教室は階段状の大講義室。いきなりハードル高いな~っと思いつつ、マイケル・サンデルみたいな講義してやる(絶対無理だけど)というくらいの意気込みで到着しました。30分前だったからなのか、教室はほぼ空っぽ。数名の学生が暇そうに座ってご飯を食べています(笑)。午後の昼休み明けからなので、てっきりみんな待っているものだと思ったら、拍子抜け。でもまぁ~土曜日だし、みんなまだ寝てるのかな。なんて思いながら、どうやって学生を待とうか考えました。
教卓と椅子が黒板の前に用意されており、そこに座れば、学生が一目で見渡せます。が、むろん学生も私を見ることになる。。。
それは無理(笑)。ということで、一番前の学生用の机に座り待つことにしました。
20分前・・・背後からちょと話し声が聞こえるようになってきた
10分前・・・学生が大声で談笑している。大勢の気配が背中から感じる
(この間も含め、まったく後ろ振り向けず(笑))
5分前・・・そろそろ立ち上がろうか。いや待て、立ったところで5分間が持たないぎりぎりまで引っ張ろう
2分前・・・かなり大勢いるな。もう立つか、いや手に汗かいてきた、待て
1分前・・・さすがに立たないとやばい。もう立つ、立つ、立とう
(椅子から立ち上がり、教卓に到着そして正面を向く)
・・・・一斉にこちらに視線が・・・・
(教員が先に座っているなんて思っていなかったのかも(笑))
私「それでは、この教室は〇〇の講義です。まもなく始まります。」
(自己紹介とかするのかな?)
「き~んこ~んか~んこ~ん」
私「それでは時間になりました。講義を始めます。」「はじめまして。今年度からこの講義を担当することになったsammytzです。よろしく願いします」
・・・・静粛の中60名近くの視線がこちらへ(80名はいないぞ?)・・・・
私「それでは、まず講義の登録確認をします。名前を呼ばれたら返事をしてください」
~~~出席をとる~~
私「以上、今名前を呼ばれた人は、この講義に登録されています。名前を呼ばれなかった人は、登録されていません」
すると間髪を入れず・・・
学生「先生、私登録していないのですが、この講義受けたいです大丈夫ですか?」(まじか、ありがとう学生よ。でもクールにいくぞ)
私「事務局に聞いてみます。こちらに名前を書いてください」
・・・・・・という感じで、講義がスタートしました。先生ってどういう振る舞いすればよいかわからないので、とりあえず堅苦しそうなイメージでやりましたが、数回講義を進めていくうちにいろいろとありました。それはまた次回。