紗水あうら
自称アマチュア物書き兼ピコ手文芸サークル「頌櫻堂書房」主筆・紗水あうらによる、ノンジャンル・ノンタブー・ノンフィクションのコラムデスマッチマガジン「こらむ紗水式」、note上に創刊。無名の一般人だからこそぶちまけられる思いを胸に、いざ飛び立たん中年男子たちよ! 取り上げてほしい話題はこちらまで https://odaibako.net/u/quwan_moyashi
「こらむ紗水式」で時に口角泡を飛ばすが如く激し、時に穏便に将来を憂う、自称アマチュア作家・紗水あうらはどうやってできたのか、不惑を過ぎその「作り方」を追うエッセイ集、と言うか半生記のようなものです。堅苦しくない、柔らかい随筆です。
先日のゲームマーケットでついに出た「東京安田講堂強襲」である。 前作である「東大紛争1968-1969」は戦略級としてデザインされており、東大闘争だけではなく日大闘争を含めた歴史としての学生運動が描かれていたが、今回はタイトルにある通り1969年1月18~19日の二日間に於いて発生した、いわゆる安田講堂事件がシアターとなった戦術級としてデザインされているのだが、戦術級と言うわけで登場するユニットには、東大全共闘(+東大青医連)と共に、東大本郷キャンパスに籠城をした新左翼セク
ご無沙汰です。夏コミが終わっても一段落とは行かず、9月9日には文学フリマ大阪、11月25日には文学フリマ東京が控えており、原稿執筆と編集作業に追われながら、夏の太陽にじりじりと身を焦がされて生きております。ああ、暦の上ではもう秋でしたね。この酷暑のどこが秋だこの野郎。 さて、本日はいわゆる「終戦の日」でありまして、まぁ人に拠っては「敗戦日」とおっしゃる方も居られるわけですが、幾分オブラートに包んだ表現が前者、明確に表現したのが後者だ、と言う程度の区分けでしかありゃあしません
どうも。紗水です。 ここんとこの酷暑に、すっかり体の調子を崩しております。仕事はしておりますが、帰宅するとチカラを使い果たしており、且つ原稿執筆やら企画進行やらで余力がなく、ついでに言えばネタもなく、日々をだらだらと過ごしております。今年の夏は厳しすぎますね。 そんなわけで、8月半ばくらいまで更新が相当まばらになる模様です。 もっとも、そんな具合の悪い中でも、小生の怒髪天を衝くような怒りを覚えたことについては、びっしばっしこらむで引っ叩きますが、半病人をそこまで怒らせる
ここ最近、割と論調がおとなしいと言うか、奥歯に衣を着せたような論調の「こらむ」が続いておりまして、多分に煮え切らない思いをなさっておいでだった読者の皆様も少なからずおられようかと存じますが、予告しておきます、今回は紗水あうら激怒しております。問題はこの記事。 馬鹿なの? 一応疑問形にしたのは、私の計らいだと思ってくれて良い。はっきり言ってこのご時世に於いて、だ。こんな世迷い言を言えると言うのは具体的な経済サイクルを見失っている証左だ。 私は決して実書店に失望してはいない
のっけから挑発的なタイトルなのは当然釣りであるとして、だ。こんなお題が投稿されていたワケよ。 オウム、創価、エホバなどの新興宗教について あのさぁ……(苦笑) ちなみに投稿された日付は7月10日。件の「オウム真理教事件」にて死刑が確定していたうち、教祖を含む7名の執行が有ったのは7月6日であるから、タイミングとしては「平成30年7月豪雨」にぶつかってなお、世間の耳目を吹っ飛ばす勢いのニュースだったことは論を俟たない。 で、だ。いったいこのお題を投稿した人は、私に何を言
まず、今回の「平成30年7月豪雨」において犠牲となった皆様に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。 と言うわけで、お題箱より。 現代の治水事業について そう言われてもな。 私は公共事業の専門家でも、況してや水理関連の土木工学を修めた人間でもないから、現代に於ける治水事業の巧拙を問うことは不可能だ。 その中で、今回これほどの被害を出す結果となった「平成30年7月豪雨」そのものは、もはや「未曾有の災害」を言うより他なく、それは「東日本大
茶番の極みで終わった生徒会選挙も終えると、あとのイベントは受験くらいしかない、そう思っていたと前回「紗水さんの陰謀のこと。」で書いたのだが、実はそうではなかった。私が中学三年になった頃、世間は昭和六十三年だった。その翌年である昭和六十四年年頭、日本中に激震が走った。 昭和天皇崩御である。 昭和六十三年に二学期が終わり、冬休みが明けたら平成元年になっていたのである。もちろん公立学校であるから掲揚台には半旗が掲げられ、国民みなが葬式ムードであった。あの当時の雰囲気は、ご存
私が中3の時、生徒会長選挙をめぐってついに学校内に怪文書が撒かれると言う異常事態が発生した、と言うのが前回「怪文書のこと。」までの粗筋である。怪文書の出処も、誰が校内中庭(さすがに校舎内ではなかった)でビラをばら撒いたのかも皆目見当が付かないのだが、これは対立候補として誰が挙がってきそうなのか調査する必要がある。私は翌日の放課後に2年生8クラスの各委員全員を、委員長の許可の下で招集した。 目的は一つだ。Sa以外に生徒会長のポストを狙っているヤツ、あるいは担がれようとして
中3になった私は、やはり学級委員を回避して選挙管理委員になった。三年連続で同じ委員会に所属されたヤツはだいたい委員長のポストを有り難くいただくのだが、私はそういう無意味な伝統みたいなのが嫌いだったので、ちゃんと互選にしろと言い切ってそれも拒否した。 そもそも中3にもなってしまうと、流石に目の前に高校受験と言う人生初めての大して高くもないハードルを、超える準備が必要になる。だから基本的に生徒会人事がどうなろうと、中3の最上級生たちには無関係なのだ。単に「ウケ狙い」で神輿に
皆さんは月にどのくらいの頻度で「リアル書店」に行かれるだろうか。そんなことを不意に考えてしまったこの記事である。 なんでSUUMOなんだよ とは思ったが、まぁ「街」というものを文化的側面から語る不動産サイトが有っても悪くはない。筆者が神楽坂の人間として、出版業界の人間として、非常に実直かつ丁寧に心の描線をなぞりながら、こんにち多少アナクロ的な意味さえ持ちつつある「本屋」と言うものに、「本」と言うものにこだわりを持っていることが伝わる。 しかしご存知の通り、また筆者も文中
私が中学生になりたての頃、単にテストの成績が良いと言うだけの理由で学級委員に祭り上げられそうになったときに、同じように成績も良く、私と違って人望の篤い、同じ小学校から進学したMと言う同級生を候補に担ぎ上げ、結局Mが1学期の男子の学級委員に推挙された。 この中1のときの担任教師というのが何とも言えない人で、とにかくいつも怒っていて当然体罰も辞さない。怒るといつまでも怒鳴り続けるので辟易して皆静かに授業を受けているのに時折「うるさい!」と癇癪を起こす。いまとなって見れば軽い
見ればわかるが、私の本名は「紗水あうら」ではなく、筆名に過ぎない。 古来より「名は体を表す」と言うが、私と言う人間は「紗」のようにデリケートでもなければ、「水」のように不定形でもない。字面が柔らかいから一見すると女性的な雰囲気も醸すが、残念ながら男だ。まぁ、そういう誤解の生じないような文章を書いているから、特に問題にはならんだろう。 由来は、と言うとこれもまた大したことではない。私はゼロ年代の末期に「アイドルマスター」と言ういまや有名コンテンツとなったゲームと、割と
まぁ当たり前にニュースになっているし、話題性も高じて界隈では頻々にやり取りが為されている一件であるが、その中で上がってきた考察記事をベースにして、今回のコラムは進めていこうと思う。こんな記事。 何と言うか、非常にデリケートに辺縁に布石を打って地を固めたような記事ではあるが、ちゃんと主張するところは主張していて、何が言いたいの結局みたいな記事にはなっていない。プロらしい良い仕事だと感じた。 で、だ。本文中で筆者が仰っている主眼は、実はタイトルほどシンプルではない。ちょっとし
どうも、紗水です。 「こらむ紗水式」も、本当にちょこちょこではありますが、ご覧いただけているようで、いつ後ろから刺されるかヒヤヒヤしながら生きております。最近はいろいろ物騒ですからね、本当に鎖帷子くらいは気休めに着ておかないと、「誰でも良かった」のターゲットにされかねませんから。いや、得物はさすがに職質されたら申し開きできないので持って歩いてませんが。 で、これはなんのマガジンか、と申しますと、有り体に言えば「自伝的なエッセイ集」です。そもそも私自身、自伝などを残すほどの
今日、くそ暑いですね。と、意味もなく時候の挨拶から入ってみたわけだけれども、なにせこのコラム日付打たないから、いったいいつのことを言っているのか後で読むとよくわからなくなること請け合いなのですけども、今日の話題はこちら。 だろうよ。 んー、なんて言うんですかね。いろいろ引っ掛かるんですけど、早期教育を行うこととそれを望むと望まざると、適性を無視して全体に行うことは別のものなんじゃないですかね。 そもそもなぜ文科省は、プログラミング教育を小学校のカリキュラムに取り入れよう
48グループの総選挙なんて先週のことなんだけど、この記事。 なかなかにショッキングなタイトルのようにも見えるが、この発言が正鵠を射ているのならば、この須田さんのスピーチもまた、広く世間の耳目を集めることにはならないだろう。そうなのだ。あれだけメディアに露出し、グループ脱退後も追い掛けられ、挙句の果てには完全にアウトとしか言えないのに「ストーカー呼ばわりされたくない」と宣う、虚構と現実の境目が曖昧になっちゃっているファンまで出ているアイドルグループでありながら、 実のところ