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ヘルプとサポート
今回の新型コロナウィルスを受け、自宅にいることが多くなったことで、マンガや動画サイトなどの様々なメディアで無料配信されています。
そのうち、マンガのドラゴン桜も無料配信されていたので空いた時間に読んでいます。
その中の話題であって留めておきたいものがありました。
「目の前に飢えていて疲れてる人がいます。あなたは魚を釣ってあげますか。それとも釣り方を教えてあげますか。」
この問い、国際協力に携わると同じような問いにぶつかる時があります。
「物乞いに食べ物やお金を渡しますか。」
「鉛筆やノートが足りない開発途上国の学校の子どもたちに、日本で文房具を集めて送りますか。」
少し違う話かもしれませんが、なんとなく似てるなと思いました。
どちらが正解ではなく、自分の置かれた立場や達成したい目的によって答えや行動は変わってくるのかなと思います。
ドラゴン桜における上の問いでは、ある先生は「魚を釣ってあげる」と答えました。
しかし、それは”教員としては失格である”と。
それは、生徒のことを全く信頼しておらず、生徒を過小評価している、と。
生徒のためにレールを敷いてあげることと他ならず、自立心が育まれず、社会に出た時に自分で課題を解決する力が養われない、
ということでした。
これがつまり、”ヘルプ”ということです。
一方は、”サポート”です。
ここの回を読んで考えたときに、モロッコのムバラク先生を思い出しました。
モロッコでは日本以上にICTを使ってる先生を見ないのですが、ムバラク先生はICTを活用し、生徒に視覚的に授業を行なっていました。
その問いかけは、言葉が少なく、画面を見せることでイメージさせ、あとは自分たちで考えてやってみなさい、と、いうものでした。
「まずは経験が大事。見せることが大事。やって見せ、やらせてみてからは、あとは勝手に好奇心のまま動き、勝手に育っていく。」
こんなことを言っていたような気がします。
これはまさに、”ヘルプ”ではなく、”サポート”だなぁと思いました。
「サミはモロッコで、この小学校で何がやりたいんだい?」
「サミがやりたいことを俺も応援するから、なんでも言ってくれ。」
自分も、信頼され、任せてくれていたんだなと、思い返しています。