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【転職】やりがい搾取されずにやりたいことをやりたい
こんにちは、さみです。
転職3ヶ月で適応障害になった経験から、少しでも生きやすくなる考え方を発信しています。
ブラック企業を2社経験して、先月から大手企業の派遣社員として働いており、今までとの環境の違いに日々ギャップを感じています。
昔の職場も今の職場も「やりたいことを仕事にすること」を基準に転職活動をしていましたが、過去に経験した2社はやりがいを搾取されるばかりだったので、あまりいい思い出はありません。
今回は、当時のやりがい搾取されたお話を交えて、仕事を選ぶ基準についてお話ししようと思います。
やりがい搾取とは?
【やりがい搾取】
労働者の仕事に対するやりがいを利用して、雇用主が従業員に不当な長時間労働・低賃金で業務を強いて、利益を搾取する行為のことを指します。やりがい搾取を行うことによって、従業員は業務量に対する給与の低さに不満を感じ、モチベーションの低下や離職につながります。
このように、従業員の「やりたい!もっとスキルを身に付けたい!」という思いを利用して、低賃金や長時間労働を強いる環境を察します。
私は実際に、経験した2社でやりがいを搾取されまくっていいました。
やりがいを搾取されまくった話
暗黙の了解がある
私が経験した2社は、どちらも従業員が10人以下と超少数精鋭体制だったので、個人一人に対する負担が大きすぎていました。
もちろん残業も多く、月80時間は余裕で残業していましたが、当たり前のように残業代は出ません。その他にも、時間外業務で代休を申請しても、「みんな理解してくれているから」と取り消されたりしていました。
これだけ見ると、余裕で労基通報案件ですね。
でも、私が知る限り、その会社を労基に通報した人は聞いたことがありません。そう、暗黙の了解として、口に出さないことが良しとされている世界でした。
私も実際に入社する前から何となく、残業代が出ないことは感じ取っていましたが、「それでもやってみたい!」と思っていました。(業界自体がそれを当然としている雰囲気があることも悪いと思います)
▼私のやる気満々新卒時代の話
搾取されやすい業界
【憧れの対象となる業界】
募集人員に比べ応募者が多い仕事は、劣悪な条件であっても人が集まりやすく、問題があっても放置されがちです。
「好きなことを仕事にしているのだから、賃金が安く休みがなくても構わない」という思考に陥りやすく、雇用主も同じ思考でいるケースが多いのです。企業の体質として劣悪な労働条件を改善しようとしないことが当たり前であり、異を唱える人を無視したり困った人物扱いしたりするのが普通なのであれば、注意が必要です。
私が経験した過去2社は、クリエイティブな業界でした。
私もずっと憧れていた業界で「やりたいことができて嬉しい!もっと頑張ろう!」と入社当時はモチベーションがすごく高かったです。
「好きなことを仕事にしているのだから、賃金が安く休みがなくても構わない」という思考に陥りやすく、雇用主も同じ思考でいるケースが多いのです。
本当にこの通りです。
私も会社側も同じ考え方で、社長自身も若い頃頑張ってきたから、若いうちは頑張って当然。という考え方でした。
最初はモチベーションだけで頑張っていましたが、次第に多すぎる残業と無意味な業務を任されることに疲れてしまい、ただ仕事をこなす日々が続いて、モチベーションは無くなってしまいます。
私はやりがい搾取されまくった環境にいましたが、
「好きなことを仕事にしたい!」
「やりたいことをもっと頑張りたい!」
という考え方がゼロになった訳ではありません。
正直、クリエイティブな業界では、ものづくりに携わりたいという人が多く、「低賃金でもやってみたい!」という人も少なくないので、この風潮は変わらないと思います。
では、やりがい搾取されずにやりたいことをするにはどうすればいいのでしょうか。
やりがいを搾取されないために
私は、自分が提供している労働と会社から貰っている「モノ」が対等であることが大切だと思っています。
ここでいう「モノ」は、人によって違うと思います。
賛否両論かと思いますが、人によっては「給料」や「時間」だけに限らないと思っています。
例えば、私は今の職場でデザインの仕事をしていますが、仕事の時間以外でも仕事で制作している資料がもっと良くなるために、参考資料を自主的に検索したりしています。
もちろん、給料は発生しませんが、「自分のスキルや経験を得ること」に繋がっているので、全く不満はありません。
逆に、やりがい搾取されていた時は、
「なんで、こんな仕事でサービス残業しなくちゃいけないの?」
「なんでこんな仕事してるんだろう…」
とよく思っていました。
自分が提供している労働力に見合った「モノ」を貰っていなかっただからだと思います。
このように、自分が提供している労働力の代わりに会社から欲しい「モノ」を決めておくと、やりがい搾取されずに目的をもって働けるのでおすすめです。
逆に言えば、自分の労働力と会社から貰っている「モノ」が対等でなければ、もしくは対等で無くなったタイミングが、転職を考える良いタイミングなのかもしれませんね。
最後に
やりがい搾取されまくった経験から、会社と働き手は対等であるべきだとより思うようになりました。
以前、こんなツイートを発見しました。
本日オーストラリアの経済新聞社『オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー』の記者の方から取材をうけました。
— 退職代行モームリ (@momuri0201) May 14, 2024
海外の方の仕事のお話を聞くのは非常に勉強になりますね。
「モ:オーストラリアの方は自分で労務環境の事を上に訴えられますか?」… pic.twitter.com/gP1TMl2IkG
やはり、日本のよくない文化の一つなのかもしれませんね。
ますます会社に属しながら働くことに向いてないなあと思っちゃいました…
そんな私の社不全開日記はこちらから。