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ネタバレ有でオタクの雑感を垂れ流す『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』感想

ガンダムシリーズ新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の劇場先行版を見てきたので簡単な感想と考察を投下します。

まずはじめに「またロボットアニメの話かよ!」をここでの禁止ワードとさせてください。
普通に効くから。やめてね。

ブレイバーン→ロボットドリームズ→ジークアクス と何故かロボット系アニメのネタが3連続で続いている。
ウーラオスの「すいりゅうれんだ」じゃねえんだぞ。加減しろ。

Twitterでも公開前にネタバレやリーク情報、核心に迫る考察が流れたそうですが、全く触れずに見ることができてよかったです。
あの始まりは前情報無しで見た方が絶対に面白いと思うので。

見せてもらおうか、スタジオカラーのガンダムとやらを!



【感想】

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』発表時のイメージ

普通に驚きましたね。
エヴァのスタジオカラーがガンダムを作るなんて誰が予想できただろうか。

スパロボ、オタクの妄想、二次創作ぐらいでしか交わらない世界線が交わってしまった。

フリクリの鶴巻監督が作るなら間違いないと思ったのと同時に、ガンダムシリーズを手掛けるクリエイターにそれなりの経験と実績が求められてるのかとも感じました。

ガンダムシリーズのように半世紀近くも支持されている作品で新しいモノを作ろうとするのは相当に難しいのでしょう。
Gガンダムの時は監督に殺害予告が飛び交ってたとか聞くし。

劇場先行版の公開も発表されて、「これはネタバレを踏む前に劇場で見届けなければ…!」と半ば使命感のような感じで公開日まで待ちました。

正直モビルスーツのデザインはあまり好みではありませんでした。
エヴァっぽいフォルムのモビルスーツが受け入れられなかったというか、シンプルかつマッシブな機体が好みなので違和感があったというか…

見てみるまでは先入観だけで評価するのはなんか違うなと思ったので、雑念は捨てて目の前に与えられた情報を素直に楽しもうと切り替えました。


シン・ガンダム

おそらくアニメの第1話にあたるパート、本編の過去にあたる時間軸だと思います。

なんじゃこりゃ!?シン・ガンダムだろ!庵野監督(脚本)やりやがったな!

めちゃくちゃ驚きましたし、ちょっと笑いを堪えるのが大変でした。
しかも「颯爽たるシャア」流れてるし。

コロナ禍にガンダムシリーズを一通り履修し、無事に(?)ジオニストとなった僕としてはジオンの一年戦争勝利ルートから紡がれる宇宙世紀に触れることができるのは不思議な感じでした。

「ジークアクスは宇宙世紀の時間軸なのでは?」と考察している人もいたらしいけど、情報をできる限りシャットアウトしてきた自分からしたら冒頭から宇宙世紀のifを捩じ込んでくるとは予想すらできなかった。
「なんかシャアっぽい喋り方のやつが赤い隊長機のザクに乗ってるw」って思ったらまさかのシャア・アズナブル本人だし。
それにコロニーに降りる作戦中に連邦の新型モビルスーツを見つけてシャアが白い悪魔を駆り、そのまま鹵獲してジオン公国が量産した世界線がジークアクスの世界線に…
好き放題し過ぎだろ!!加減しろ!!

ここまで見せられたら当然ジオン勝利ルートの宇宙世紀を描くのだと理解できたし、ジオンの勝利から描かれる新しいガンダムへのワクワクが溢れてきました。


ジークアクス

一年戦争が終結。
シャアと赤いガンダムが消えてからのU.C.0085、サイド6のイズマ・コロニーに物語の舞台が移る。

主人公のマチュは至って普通の女の子って感じで基本的にはコロニーでの日常生活軸でストーリーが進むけどニャアンと出会って、そこから巻き込まれる形で軍警と戦うためにモビルスーツに乗ったところからの疾走感が最高でしたね。

マブとして何故か赤いガンダムを駆るシュウジが出てきて、ボーイミーツガール的要素もあるのが若者向けっぽい感じがしましたね。
シュウジと初対面の時に緊張して子供の頃のニックネームで名乗るマチュ、あまりにも乙女で可愛い。

それと米津玄師の主題歌がよかったですね。
さすがに本編のオープニング曲になると思うが、これが劇場版オンリーだったら非常にもったいない。
ぜひテレビの放送でも聴きたい。


鑑賞後

これは機動戦士ガンダム、宇宙世紀のシン・解釈であると思った。

https://www.biccamera.com/bc/c/entertainment/gundam/chronology.jsp

ビックカメラのガンダム年表を見てもわかる通り、宇宙世紀は決まった流れで作品が作られていてそこから少し外れた世界線で派生した作品がTHE ORIGINだったりベルトーチカチルドレンだったりする。

ジークアクスは宇宙世紀でアムロがガンダムに乗らずシャアが搭乗し、ジオンが勝利したifの時間軸を作ることで宇宙世紀に奥行きをもたらしたように感じた。
実質タブーとされてきた宇宙世紀の新しい解釈、新しい作品の可能性だと思いました。

ガンダムを通っていない若者向けに作られた作品だと勝手に解釈して見に行ったけど、鑑賞後にはファースト世代のファンも取りこぼさないように練られた設定だと感じた。
ジークアクスが支持されて続々と新しい流れのガンダム作品が生まれると嬉しい。

気になってる人はぜひ劇場先行版を見てほしいし、アニメが放送されたら多くの人に見てほしいと思いました。
劇場先行版での掴みは個人的には完璧だと思ったのでアニメ放送を見届けたい。

ここから先はオタクの妄想みたいな考察とグッズ自慢なので、さっさとブラウザバックして映画館に行ってください。


【考察ポイント】

宇宙世紀、ニュータイプの新解釈

ファーストの『機動戦士ガンダム』のストーリーを大幅に改変するのは、既存の作品をシン劇場版として公開してきたスタジオカラーにしかできないことじゃないかと思いました。

ファーストの1話を見ていた人からすれば今作はパラレルワールドのお話、ジークアクスからガンダムシリーズに入った人はファースト1話がパラレルワールドに感じるすごい構成だと思った。

サイコミュをガンガンに積んでビットを扱えるように赤いガンダムを改造したり、マチュの戦闘センスに関してもニュータイプという存在の新しい解釈が生まれるのではないかと期待してます。

ゼクノヴァという未知の現象、キラキラ、ガンダムの声…
この作品がガンダムシリーズの新しい視点での解釈を広げてくれるのが楽しみ。


本作未登場の機動戦士ガンダムのキャラクター

今回はガンダム(白いガンダム)にアムロは乗らなかったけど、作中にハロがいたりニャアンが運んでた回路が明らかにテム・レイのものだったりと生存を匂わせるような形で「あのキャラは生きてるのでは?」と考察させるような点が見受けられた。

でもドズル兄さんは何度タイムリープしてもソロモンで死ぬ未来は変えられなかった…
ビグザム量産化したのにこの仕打ちかよ…異世界転生ドズルとか作って兄さんを救ってくれ。


シャア・アズナブルの消息

一年戦争の収束、シャアがゼクノヴァという現象に巻き込まれて消えてしまうが、その際にララァの「刻が見える」のセリフを言うんですよね。

シャアはファーストの世界線に飛んだのか、それとも赤いガンダムに取り込まれたのか。
シュウジが作中で「ガンダムが〇〇と言っている。」と言うので、もしかしたらシャアの意識を赤いガンダムが取り込んでいるのかもしれない。
シュウジもニュータイプだと匂わせる演出があったので、ガンダムの声がどう聞こえて誰がガンダムの声を発しているのかの深掘りが楽しみ。


マチュのMSパイロット適性

作中ではモビルスーツの操縦をサイコミュ頼りでこなしていたマチュ。
なぜ彼女に適性があるのかも、この作品の考察ポイントになると思います。

キャラクター紹介の「コロニーでの生活を偽物のように感じている」の一文から、マチュは別の世界線からゼクノヴァによって召喚された存在なのかと思いました。
コロニーの一般市民が軍警相手に抵抗しようと動くのも違和感あるし、マチュがなんらかの理由でモビルスーツ乗りの適性を得たのかが気になります。


ジークアクス、赤いモビルスーツの隠しスペック

ドックにジークアクスを引き上げて機体を調査する際に「これ以上進むと自爆シーケンスが発動する」など、ジークアクスの機密は厳重に管理されてます。
「こいつ歯があるぞ」ってセリフが聞こえた時に「こいつモビルスーツじゃなくてエヴァだろ」と思いました。

他にも隠し要素がありそうなジークアクスが、今後どのように覚醒していくのかが楽しみ。
まさか神みたいな力を得て世界を壊したりしないよね…?


【限定版パンフ&入場特典】

仕事終わりに見たので公開初日の夜だとパンフレットもワンチャン売り切れてるかもしれないと不安になりましたが、無事に確保できました。
さすがにジークアクスのプラモは売り切れてましたね。
でも本命は豪華版パンフレットだったので、OKです。👍

パンフレットの表紙はシンプルで好きなデザイン
裏にはスタジオカラー作品特有のネタバレ注意のマーク
よく見るとパンフレットや設定資料集のタイトルロゴに汚しが入っててカッコいい

キービジュアルのイラストカードとアーセナルベースのプロモーションカードが上映特典で配布されました。

このキービジュ好き

僕が引き当てたプロモカードはジークアクスでした。

ゲームの知識はないけどド近距離タイプなのねジークアクス
まあ武装がヒートホークだし

ネットを見たら赤いガンダムを当てた人もいるみたいなので、ジークアクスと赤いガンダムの2種類なのでしょう。

ゲーム自体は遊んでないけどアーセナルベースのプロモーションカードは今のところドアンザク、インフィニットジャスティスガンダムが手元にあります。
閃光のハサウェイの時はアーセナルベース稼働前だったと思うので、確かもらってないと思います。

自分が劇場に着いたのは18時半頃だったんですけど、さすがにガンプラは売り切れてましたね。

【追記】『機動戦士Gundam -Beginning-』DESIGN WORKS

まさかの2週目特典にパンフに入りきらなかった設定原案をまとめた資料集を出すなんて!

「見に行け」とガンダムが言っている。

さすがに欲しいのでネタバレや感想(読み漁った状態で2回目のジークアクスへ。

マチュの家がミサトさんの部屋と似てるとか初見で気づかなかった細かい部分にも注目できて楽しかったですね。

表紙絵が良い!内容も濃くて大満足
ページが開かないように封してあるシールは剥がしやすくてよかった

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