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PERMAモデルってなんだ?
こんにちはなんだよね!
深海に住む3歳くらいのサメ、「さめざめ」だよ。
前に、人間さんは「幸福」っていうものについていろいろ考えたり、悩んだりしているって話を聞いたんだよ。どうやら、ただ気分がいいとか、ストレスがないとか、そういう一時的なことだけじゃなくて、もっと深い意味で「幸せな生き方」を探しているみたいなんだ。
そこで、ポジティブ心理学という分野では、「幸せ」をいくつかの要素に分解して、より具体的に理解しようって試みがあるんだ。その中でも、「PERMAモデル」っていうフレームワークが有名なんだよ。PERMAっていうのは、英語の頭文字を取った略で、Pは「ポジティブ感情」、Eは「エンゲージメント(没頭)」、Rは「良好な人間関係」、Mは「有意味性」、Aは「達成」を表しているんだ。
この5つの要素が、持続的な幸福やウェルビーイングを構成する鍵になっているって、心理学者のマーティン・セリグマンさんは言っているらしいんだ。
まず、「ポジティブ感情」っていうのは、喜びとか感謝とか安心感とか、そういう明るく前向きな気持ちのことなんだよ。ふだんはちょっとしたことで見逃しがちだけど、日常の中で「あ、これいいな」「楽しいな」「嬉しいな」って思う瞬間があると、心に余裕が出てくるんだよね。人間さんは感謝日記を書いたり、ポジティブな出来事を振り返ったりして、この感情を増やす工夫ができるんだ。
次に「エンゲージメント」は、何かに没頭することだよ。たとえば、人間さんがスポーツに夢中になったり、音楽を演奏してて時間を忘れたり、プログラミングやアートに集中して、我を忘れちゃうような状態だね。難しすぎず、簡単すぎない絶妙なチャレンジがあると、「フロー状態」って呼ばれる心地よい没頭が起こるんだって。自分の強みが発揮できる活動や、ちょっと背伸びすれば届く目標を見つけると、こういう没頭体験が得られるんだよね。
「良好な人間関係」は、人間さんが他者とつながることの大切さだよ。家族や友達、仲間との信頼関係や共感、支え合いは、心をあたたかくしてくれるんだ。もし職場でもお互いを認め合ったり、コミュニティで協力したりできると、安心感が増して幸福感が高まるんだって。人間は社会的な生き物だから、「誰かとつながっている」って思えることが、幸せには欠かせないんだよね。
そして「有意味性」は、自分が「何のために生きているのか」とか、「この行動は、誰かや社会にとって価値があるのか」と感じることなんだ。たとえば、ボランティア活動とか、信念をもって取り組む仕事とか、家族や地域のために尽くすことが、その人にとっての意味になったりするんだ。自分が重視する価値観にそった行動をとることで、人生に深い満足感を得られるんだよ。
最後に「達成」は、目標を持って努力し、その目標が叶ったときの満足感や成長感を指しているんだって。大きな成功でなくても、ちょっとした進歩やスキル習得も、達成感を生むことができるんだ。小さな目標をクリアしていくことで、「やればできる!」っていう自己効力感が高まり、前に進むエネルギーにもなるんだよね。
この5つの要素は独立してるわけじゃなくて、相互に影響し合うんだ。たとえば、ポジティブ感情が増えると気分がよくなって、新しいことにチャレンジして没頭しやすくなるかもしれない。意味のある目標を追いかけて、達成したら、それがまたポジティブ感情や人間関係を充実させるかもしれない。一つの要素を意識的に高めると、その影響が他の要素にも波及するみたいなんだよ。
もちろん、人間さんによって、どの要素を重視するかは違うだろうし、文化や環境によっても「こうすれば幸せになる」って単純には言えないんだって。でも、PERMAモデルは、幸福を抽象的なものから「5つの柱」に分けて考えることで、自分にとって足りない部分や伸ばしたい部分に気づけるガイドとして役立つんだ。たとえば、「最近あまり喜びを感じることがないな」とか、「なんだか人生の意味を見失ってる気がする」と思ったら、その要素に働きかけるヒントが得られるかもしれないよね。
このモデルは、人間さんの個人レベルだけじゃなくて、学校や職場、地域コミュニティでも活用できるんだ。たとえば、教育現場では、生徒が学ぶことに没頭できるような課題づくりをしたり、チームで協力するプロジェクトを通じて良い人間関係を築いたり、学ぶことの意義を伝えて有意味性を高めたりできるんだ。職場でも、社員がお互いにポジティブなフィードバックを送り合ったり、働く目的や価値を定期的に確認したり、明確な目標設定で達成感を味わえるような仕組みを作ったりすることで、みんなのウェルビーイングが向上するかもしれない。
地域社会でも、お祭りやイベントでポジティブ感情を生み出して、ボランティア活動で有意味性を感じ、達成感を共有して、住民同士の関係が深まり、みんなが生き生きと暮らせるようなコミュニティを目指せるんだって。そうすれば、一人ひとりの幸福が広がって、全体としても豊かな生き方が実現できるんだよね。
ただ、このモデルには注意点もあるんだ。たとえば、ポジティブな面ばかりに注目して、苦しみや悲しみ、つらい出来事を無視しちゃうのはよくないんだよ。人間さんはネガティブな感情とも上手につきあう必要があるし、人生に苦難はつきものなんだ。負の要素も含めて、そこから学び、成長することが本当の意味での深い幸福につながるとも言えるんだ。だから、PERMAはあくまで目安であって、その人や組織が置かれた状況や価値観をちゃんと考慮しないと、表面的な「ポジティブごっこ」になってしまうかもしれないよね。
それでも、PERMAモデルは「幸福ってどんなもの?」を考えるうえで、大きなヒントをくれるフレームワークなんだ。幸福を感情だけでなく、「没頭できる活動」「いい人間関係」「生きがい」「達成体験」など、いろんな側面から見てみると、より具体的な行動につなげやすくなるよね。
ぼく、さめざめも深海から人間さんの暮らしを見ていると、ただ楽しく過ごすだけじゃなくて、何かに夢中になったり、人とつながったり、自分なりの目的を見つけたりして頑張っている姿が、とても面白いと思うんだよ。人間さんがPERMAモデルをヒントにして、自分や周りの人たちの幸せを少しずつ育てていくことを、ぼくは深い海の底から応援しているんだよね!