おすわどん
俺が主演の映画見てきました。
完成品初めて見たけどあの時の撮影のあのシーンがまさかあんな風に使われてるとは。
監督もやるな〜。
皆さんも楽しんでいただける作品になったんじゃないでしょうか。
マスカレードホテル、是非劇場でご覧ください。
今日は『おすわどん』
オズワルドみたいなタイトルの落語ですね。
男はいつの時代も女の子が大好きでして
奥さんがいるのにおすわさんという女性と浮気関係にあったんですね。
けどこの奥さんの器がでかくて
『旦那がおすわさんとできているのは知っています。おすわさんのところに通って店を空けられると私も店の者も困るので是非おすわさんを家に住まわせてください。』
この旦那さんは大黒屋の若旦那で女にうつつを抜かして店をあけられる方が困るから家におすわさんを住まわせろと。
おすわさんの立場だと最悪ですよね。
浮気相手と本妻と自分の3人で家に住むって、、、、
けど男はバカだからラッキーって事で3人で住むことにする。
奥さんも実の妹のようにおすわさんを可愛がる。
けどおすわさん的には優しくされたら優しくされただけ怖いよね。
何企んでるんだって。
そうこうしてるうちにこの奥さんが流行病で倒れてしまい、そのままぽっくり逝ってしまう。
おすわさん的にはこれでここからは2人仲良く暮らせるぞー!!ってなるんだけど夜中、トイレに出た時に
『バサバサ、バサバサバサ、、おすわど〜ん!』
どこからともなく自分のことを呼ぶ声が聞こえる。
これを聞いたおすわさんは亡くなった奥さんが自分を呪い殺しに来たんだと床に伏せてしまう。
旦那的にはあんな可愛がってもらってたんだからそんなはずない!気にするな!なんて言うけどおすわさんは元気にならない。
するとある日旦那が夜中、トイレに行くと
『バサバサ、バサバサバサ、おすわど〜ん』
おすわさんを呼ぶ声が聞こえる。
あーいよいよおすわを殺しにきたんだなと、この声の正体を探るべく裏に住んでる浪人にお金を支払い退治してもらうことに。
さあ夜中、今か今かと侍がトイレで幽霊が出るのを待っていると
『バサバサ、バサバサバサ、おすわど〜ん』
例の声が聞こえる。
出たなー!!
勢いよく表に出てその声の正体を呼び止め斬ろうとする。
『ま、待って!!待ってください!!なんですか急に、、!!命だけは勘弁を!!』
『貴様!なにゆえ夜な夜なこの屋敷の奥さんの名前を呼ぶ!!』
『お、奥さんの名前?!何いってるんですか。』
『確かに先ほども言ってたろう!おすわどんって!!』
『いやいやいやいや、あっしは蕎麦屋です。おそばうどん、そう言ってたんです。』
『おそばうどん!???じゃあバサバサってのはなんだ』
『それは七輪を仰いで火を消さないように、、、』
『なるほど、、そういうことだったか。
仕方ない。拙者も雇われの身!首を出せ!』
『いやいやいやちょっとちょっと』
『遠慮するな!拙者も証拠が必要なのだ!』
『で、では身代わりといってはなんですがせがれを人質に、、』
『なんだこれは』
『そば粉です。』
『そば粉ー?!蕎麦屋の息子でそば粉とは!貴様舐めてるのか!こんな物を持っていってどうしろと言うのだ!』
『手打ちにいたしましょう。』
おわり
この話途中まで怪談、後半コメディ、オチがバチコンと決まるすごく好きな話!!!
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