「平等」と「公平」の違い【欅坂46 月曜日の朝、スカートを切られた 歌詞考察】
この記事では、欅坂46の「月曜日の朝、スカートを切られた」という曲を手がかりに「平等」と「公平」の違いを明確にしていこうと思います。
結論から言うと「公平なくして、平等なし」です。
まず、なぜこの二つの言葉の意味の違いを理解しておいた方がいいのかというと、特に日本社会において、この二つの言葉の意味が混同されているばかりに人々が「幸せ」を掴みにくくなっていると思うからです。
例えば、運動会の徒競走においてみんなで手を繋いでゴールする、というのは平等であって公平でありません。
なぜなら
平等とは、全員に対して同じものを与えること。
公平とは、全員に対して同じ機会を与えること。
つまり、公平を無視して平等だけを求めていくと先ほどの運動会の徒競走においてみんなで手を繋いでゴールするといった「努力」が何も意味をもたなくなる、というおかしなことが起こります。
もっと分かりやすく理解するために欅坂46の「月曜日の朝、スカートを切られた」という曲の歌詞をみていきます。
その歌詞とは、「これから先もずっと電車は満員で 夢も希望もないのに各駅停車かい?」です。
この電車を仮に「幸せ行きの電車」とすると分かりやすくなると思います。
名目上は全員乗ることができ各駅停車もするのにその電車は既に満員。
つまり、各駅停車をすることで「平等」は実現されていますが乗ることができないので「公平」は実現されていません。
これらから分かるように「平等」だけを求めた社会では「幸せ」は実現されないのです。
「公平」とは「スタート地点を一致させること(同じ機会を与えること)」であり、ただそれ以上のことはする必要はなく、これを土台にして初めて「平等な社会」が実現されるのです。
改めて結論を言うと「公平なくして、平等なし」です。