進撃の巨人と乃木坂46は本質が同じだ
※進撃の巨人の単行本34巻のネタバレがあるのでお気を付けください。
この乃木坂46の11thシングル「命は美しい」の歌詞が進撃の巨人の本質であると思う。
進撃の巨人とは、主人公であるエレン・イェーガーが何故、突如壁を破ってきた巨人に母を喰われたのかが分からず、その真相を追求し、この世界の残酷さに立ち向かっていくダークファンタジー作品である。
そして、徐々にエレンは暴走していき、周りの仲間達をも傷つけ、エレン自身の考えとは何なのか、と疑問を投げつける。
しかし、34巻では、エレンが変わったのではなく、エレンだけが変わっていないことに気付かされる。
「地ならし」という方法で、世界を蹂躙していくという選択肢をとり、文字通り、世界が踏み潰されていく絶望が眼前に広がっていく。
自由とは何か。この進撃の巨人の最大のテーマである答えが、本当に「増えることからの解放」でいいのか。ジークの言葉を借りれば、種の存続という生命にとって、何の意味があるのかも分からず、ただ増えるだけの踊らされる日々からの解放、これを「自由」と呼んでしまったら、これまで生きてきた意味は何なのだろうか。生まれてきた意味とは何なのだろうか。生きる意味とは何なのだろうか。
これはアルミンが語った言葉だが、これが「生きる意味とは」の答えであり、進撃の巨人という作品の本質であると考える。
生きる意味とは、探すものでなく、すでにそこにあるもの。つまりは気づくものである。
すでに足もとに綺麗な花が咲いているのに、それに気付きもせず、踏み潰し、遠くに何かあるはずだと進み続ける。
「幸せ」というのはどこか遠くまで探しいくものではなく、もう既にすぐ近くにあり、それに気づけるかどうかである。
生きる意味とは、探すものではなく、気づくもの。その一瞬 一瞬が生きてる意味なのだ。