手が不自由でもプラモデルを作りたい
やらずに後悔するくらいならやってやる!
1.はじめに
どうもSAMです。お久しぶりです。
前回、食玩のプラモデルを上手く作ることができてうれしかったので、もう少し本格的なものに挑戦してみました。
今回、挑戦したのは、上の画像のとおり『フィギュアライズスタンダード仮面ライダーカブト』です。結論から先に言ってしまうと、かなり時間はかかりましたが、よほど細かなパーツ以外は、なんとか自分の力で組み立てることができました。(*^^*)
しかし、本記事で伝えたいことは、ただ単に「手が不自由でもなんとかできたぞ」ということだけではありません。組み立て作業をしていく中で私の手がどんなふうに疲れたのか。また、どんな場面で苦労したのかも書いていきたいと思います。前説はこれくらいにして、それでは本編へ!
2.ニッパーを使いこなせ!
まず最初に苦労したのは、パーツの組み立てではなく切り離しです。障害の関係で手足に力を入れると、意識していなくても思い切り力が入ってしまうため、この段階から随分と苦労しました。力の調節が上手くできないのです。頭ではきちんと考えられているのですが、何故だがきちんと実行できていない。自分でも不思議でした。日常生活では、何も意識していませんでしたが、何をするにも、こんなに身体に力が入っているだなんて思いもしませんでした。
ニッパーの刃を上手く切るべき場所に正確に入れることができず、パーツを刃でえぐってしまうことが何度もありました。
手が疲れてニッパーを持てなくなった時は、
手を左右に振って力を抜いてみたり、手でじゃんけんのグーとパー体操を何度も繰り返して手に残っている筋肉の緊張をほぐしていました。
2.上手くはまらないパーツたち
ニッパーでパーツを切り離すのも根気のいる作業でしたが、やはり組み立てていると時が1番疲れました。
説明書のとおりにパーツをはめ込もうとしても何故か上手くいかないのです。昔から図形を見ると頭がぼーっとしてしまう私。複雑な形のものは特にそうです。
障害の関係で脳に何らかの影響が出ているのだと思いますが、それを考慮したとしても、なかなか上手くいきませんでした。向きが少しズレているのか、はめ込もうとしているパーツが間違っているのか。その時は理由も分からず悪戦苦闘していました。そんな私の様子を見て、母親が試しにパーツを組み合わせようとしたところ、いとも簡単に出来てしまったのです。手に取ったパーツも、はめ込もうとした向きも全く同じでした。手伝ってもらったので「ありがとう」と言いました。しかしながら、内心はとても悔しかったです。できれば全部、自分の手でやりたかったなぁ
手の疲れも相当なものでした。繊細な動作をしようとすればするほど無駄に力が入りました。
図にもありますが尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこっきん)のあたりが痛かったです。こんな所が痛くなったのは生まれてはじめてでした。
組み立て作業をすればするほど、少しずつ痛みが増していくため「諦めようかな」と弱気になることもありましたが「絶対に完成させたい」という思いを維持してなんとか踏ん張りました。完璧とは言い難いですが無事に出来た時は本当に嬉しかったです
3.終わりに
ここまで、色々と書いていきましたがいかがでしたでしょうか。私自身、プラモデル1つ作るのにこんなにも苦労するとは思いませんでした。
しかしその苦労以上に、今の自分の状態をより深く知ることができたことは大きな収穫になったと感じました。
少し繊細な動作をしようとしただけで、まるで自動車のアクセルを思い切り踏んだ時みたいに力がめいいっぱい入る。今までもずっとそうだったのかもしれないけれど、まさかここまでのものだとは思いませんでした。それに、手でじゃんけんのグーパー体操を続ければ、ほんの少しは改善できると分かりました。これが分かっただけでも大儲けです。頑張ってプラモデルを作ってよかったと思います。
ちなみに、本当はもう少し簡単なプラモデルにしようかとも思ったのですが、平成ライダーのファンなのでそこは譲りたくありませんでした。どうせ作るなら自分の好きなもので、思い入れのあるものが良いに決まっています。当然ですよね!
最後に、私と同じような症状をお持ちの方へ
たとえ上手くいかなかったとしても、やりたいことがあるなら、一度やってみてはいかがでしょうか。日常生活の中では上手く出来ないことも多いと思います。実際、私がそうです。それでも趣味のことや興味のあることくらいは、できるだけトライしてみてはどうでしょうか。
一度きりの人生です。どんなに小さなことでもいいから精一杯楽しんだもん勝ちだと私は思います。「やらずに後悔するくらいならやってやる!」
WEB上の参考資料
手の筋肉の図