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40歳でも彼氏ができた女(8):縁がある人とはなんだかんだ必ずうまくいく。

前回ちらっと書いたのだが、Mさんに、わたしと一緒に住むという決断を近々してもらいたい事情がある。

その事情というのは、9月にMさんの家の更新のタイミングが来る。
だからそのタイミングで引っ越して、わたしと一緒に住むという決断をしてほしいのだ。

一緒に住むというのはわたしの一方的な気持ちではないはずで、付き合ったばかりの頃Mさんから、
「早く一緒に住めるようにしたいね」と言われたのだ。

そう言っていたのに。
7月現在、なんも話が進んでいない。
進んでないというか、あれからひとことも話にあがらない。

9月更新なのだから引っ越すとしたら、8月には「更新しない」と不動産会社に言わなきゃいけないし、一緒に住むなら親に挨拶した方がいいだろうし、物件探さないといけないし、引越し業者を予約しないといけないし。

もうギリギリじゃん。

でも内心、まだいけると思っている。
まだ間に合う。

とはいえ、まだ付き合って3ヶ月も経っていない。
家の更新という外的要因に焦らされて、2人の気持ちや状況をおそろかにしてはいけないなと、ここ数週間ひとりで勝手にモヤモヤしている。

自分の部屋の更新ならわたしからガツガツ動けるが、今回はMさんの家の話だ。
他人の話。

勇気を出して「家の更新することにしたの?」と少し前に聞いてみた。
「迷っている」と濁された。オワタ。
もうわたしと一緒に住みたいという気持ちがなくなったの?
結婚相手にはふさわしくないと思われたのだろうか。アワワワワワワワワ

ダメだ。
これじゃ察して女じゃん。

Mさんもただの男だ。
「家の更新することにしたの?」というわたしの発言の裏にある
「更新しないで、わたしと一緒に住む家に引っ越そうよ」
という本心には気づいてくれなかった。

わたしはただの察して女だ。
今までそれでやってきて、見事に失敗してきた。
もうやめよう。

どうやってズバリ切り出そうか。

そんなある日、外で待ち合わせをして一緒にMさんの家へ帰った。
出張していたこともあり、ポストには大量のチラシ。
Mさんがポストを開けると、そこには不動産会社からの「更新のお知らせ」が。

ナイスタイミングぅぅぅぅぅぅ

なんというタイミング。
こんな絶好のチャンスがわたしの人生で訪れるなんて、思ってもみなかった。

Mさん「更新のお知らせが来たよ。あと2ヶ月かぁ。引っ越したいけど今いっぱいいっぱいすぎて考えられない。」
(Mさん、よく毎日LINEくれて、毎週会ってくれるよなと感心するほど、仕事が忙しそう)

ぱ「・・・・・ドキドキ ・・・引っ越すとしたらさ、1人暮らしの部屋探すの?」

Mさん「ううん、違うよ。一緒に住む?」

ヤッターーーーーーーーーーーーーーーーー

ぱ「うん フガフガ」

わたしはこのチャンスを逃すまいと、まだ間に合うということを力説したが、
「こういうのは慌てて探してもいいことはない」というMさんの発言を聞いて、あまり無理に押すのは良くない、更新料を払うのはMさんだし、と思って黙ることにした。

そのうち、そんな遠くない未来にMさんと一緒に住めるような予感がしている。
Mさんがどんなつもりでいるかが聞けただけでもよかった。

話題にするのが難しいなと思っていたことでも、自然の流れで無理をせずとも話題にできて、ご縁がある人というのはこういうことなのかもしれないと思った。

これまで周りでもよくあった話だが、結婚願望があるもの同士で付き合っていても、男はなかなか動かないものだ。
Mさんはちょっと特別だったりして、とか期待したけど、Mさんも例に漏れずだった。

でも実は内心、わたしはまだ諦めていない。

Mさんの家の真隣に高層マンションが経つ予定があって、日当たり重視なMさんは本気で嫌がっている。
それに、今回の更新で3000円賃料が上がるのも本気で嫌がっている。

この2つの要因により、土壇場で引っ越しを決めてくれないかなと密かに願っている。

あとわたしができることといえば、高層マンションが光の速さで出来上がることを毎晩星に祈るくらいしかない。



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ぱいなっぷる子
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