「ぼくはぼくのままでいい」絵本「ヘビのネロネロ」を使ったS先生の授業実践紹介NO.2
実践例:小学校1年生 1時間扱い
本時の目標:自分を見つけることができる
1.手を感じる
自分の手を感じるお勉強ですから、先生の言うとおりにしてください。
①目を閉じて、自分の手を触ってください。どんな感じがしますか?→「ザラザラ」「何もなし」など。
②目を開けて、自分の手を触ってください。どんな感じですか?→「つるつる」
③お隣さんの手を見せてもらいましょう。表も裏も両方とも。相手の手には触りません。(コロナ禍以前は触らせていたが…。)
④自分の手とお隣さんの手と違うところはどこですか?→「大きさが違う」「色が違う」「しわがある」などなど。
2.絵本を読む
②これからお話を読みます。聞いてください。
『へびのネロネロ』(約10分)を読む。
3.一緒に考える
本の最後に「とてもうれしい気持ちになりました」とありますが、どうしてでしょうね。
①ペアトーク
②発表→「自分が役に立ったから」「ありがとうと言われたから」「自分しかできないことができたから」などなど。
③お話を振り返ってみましょう。
→「立派なひげは要らない」「立派はたてがみも要らない」「88本の足も要らない」そして最後、ネロネロ自身が「ぼくは、ぼくのままでいい」と言った。
④この言葉を聞いて、考えたことがある人はいますか?
→生徒「一人ひとり違うことがある」「自分しかできない一番いいことがある」などなど。
4.絵を描く
心に残っているところ(場面)を絵に描いてみましょう。
*すぐに描けない児童がいる場合は、どんな絵にしますか。もう描ける人は教えてくださいとたずね、数人に発表させてから描く時間とする。
5.まとめ
今日の授業で大切なところはどこでしょうね。
⇒板書があるので、「ぼくは、ぼくのままで一番いい」という返事が大体返ってくる。
6.その他
下記にご紹介した絵本は、この授業を参観日で参観していたある保護者から教えてもらった。それまでは、「グリンベイプラン 1ねんせい」 に載っていることしか知らなかった。ただ、その話のほうが要約版なので、授業では扱いやすいと思っている。
*参考図書
『ヘビのネロネロ』理論社、作:谷 信介 絵:いわむら かずお
1979年初版 2003年復刻版第3刷
『現代っ子の信仰教育:グリンベイプランに基づく教会学校教案集』
京都教理センター訳 1979年