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国際バカロレアの教育から学ぶ12「グローバルな文脈」探究の例(中等教育プログラム)

前回に引き続き、中等教育プログラムの「グローバルな文脈」の問いと、探究の例をご紹介します。

〇科学技術の革新
自分たちが住む世界をどのように理解するのか?
例)システム/解決策/適応/人間の創造性/結果//産業化/情報化/進化/原則/原則と発見

〇グローバル化と持続可能性
あらゆることはどのようにつながっているのか?
例)環境に対する人間の影響/共通性/多様性/消費/天然資源/保全/公共の利益/都市開発/人口

〇公平性と発展
共通の人間性がもたらすものは何か?
例)民主主義/政治/市民社会/不平等/相違/権利/市民としての義務/正義/安全/自由/希望に満ちた将来を描く

グローバルな文脈において科目の内容を探究することで、生徒は、科目の理解に加え、その科目の理解と実際の世界との関係を考えることができるようになります。グローバルな文脈は、学問的知識から実践的な理解へと生徒を導くと考えられています(国際バカロレア機構 2016: 73)。

「なぜ学ぶのか」についての一つの視点となる「文脈」をカトリック学校で設定するとしたら、どのような文脈が考えられるでしょうか。このことは、私たち教師が「なぜこれを教えるのか」という問いにつながります。

〇参考文献

国際バカロレア機構『MYP:原則から実践へ』国際バカロレア機構、2016年。

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