満足したので残す料理
今年の正月は親族と中国料理を食べた。
回る円卓のコース料理なんて会食でなければご縁が無いものだなあ。
皆が着席すると幹事の伯母さんが「コース料理だから食べきれない人は○○叔父さんや△△さんに回してあげて」と助っ人の紹介をする。
私は小食なのでデザートにたどり着くまでにはいくつか我慢しなければならない。断腸の思いで豚角煮まんと五目春巻きと酢豚とイカしゅうまいを叔父さんに献上した。
次から次へと運ばれる大皿に楽しい宴は進んでいくがお腹もだいぶ膨れていく。
「たくさん料理が来るね」「もう、お腹いっぱいだよ」と嬉しい悲鳴も上がるなか、デザート前の最後の料理として大皿の炒飯が来た時には皆食べきれるかと不安になった。
お店の方が「食べきれなければお包しますから大丈夫ですよ」と声をかけてくれたのだけど恐ろしいかな皆で完食してしまった。
私は絶対お店の人に腹ペコの一族が来たと思われただろうなあと帰路に着いたのだけど、調べてみたら中国料理には食べきれないほどでとても満足したという意味を込めて、食べ残しの文化があると知った。
ああ、やっぱり腹ペコの一族だったじゃん。
大人数でにぎやかにご飯を残さず食べて今年も楽しく始まったな。