見出し画像

さくら猫の地域猫 お外の生活の見守り記録

"さくら猫" "地域猫"

という言葉を聞いたことがありますか?

"さくら猫"は、不妊手術済みのしるしに、耳先をさくらの花びらの形にカットした猫。

みなさんのご近所にさくら猫さんがいたら、TNR活動をどなたかが実施されたのかもしれません。

TNRとは、Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)ことです。望まれない出産をなくし、殺処分数を減らすのに有効な最も手段と考えられています。

NPO法人 Happy-Wildcats
https://happy-wildcats.com/tnr

"地域猫"は、地域の理解のもと、管理されている猫。平たく言うと、野良猫に近いです。


うちの庭には、2匹のさくら猫の、地域猫が来ます。

段ボールの小屋で寝たり、地面に転がったり、木に登ったり、室外機やガレージの上でくつろいだり、雨宿りしたり、お水を飲んだり、ご飯をくれと催促してきます。



正直なところ、彼と彼女はどこから来ているのか分かりません。

TNRで元々住んでいた場所に戻され、保護猫にならずに暮らしている……と想像します。


真夏は、げっそりと食も進まなくて、うなだれたように寝ていました。

なんとかしようと氷を使ってみましたか、どれだけ効いたか確証はありません。そんな時でも、チュールはよく食べてくれました。

ある日は、恐ろしい声を上げる雄猫に追いかけられてました。わたしもびっくりするような、野性味あふれる猫でした。

一度は威嚇したものの諦めて逃げて、その後、うちの庭にはなかなか来なくなりました。

数週間来なかった日は、げっそりとまるで亡霊のような姿で現れました。

外猫は、他の猫との諍いでご飯があたらなくなること、怖いことがあったらその場所に行けなくなることが、あるようです。


それでも、彼と彼女は過酷な夏を乗り越え、この秋も元気な姿でご飯を催促に来ます。

生命力の強さに驚かされるばかりです。

彼女は老猫なので、姿を見る度に元気か確認をします。

正直、夏を乗り越えられないかと思っていました。でも、夏を乗り越えて、毛艶良くくつろぐ様に、本当に本当に命の強さを感じました。

彼は若猫で、食欲モリモリ。

ご飯の催促が物凄いです。うちに来はじめてから、前より太ってつやつやとしたため、「太るからダメ」と無視したりすることも……。



外猫と保護猫。

人間の決断で、彼、彼女たちの運命は大きく変わります。

わたしは外猫を見守っています。が、家に入れるべきタイミングの判断には、自信がありません。

看取る時はお家の中で……と考えています。

だけれども、いつの日か姿を消して、一生出会えなくなるかもしれない、という気持ちをいつも抱えています。

そんなわたしの気持ちとは裏腹に、彼と彼女はピンピンとお庭を走り回り、ゴロゴロと自由に転がって寝ていて。

わたしは肩から力が抜ける気持ちでいます。


保護猫というお題ではありましたが、
人間のさじ加減で大きく運命が変わる子たちがいること、そして人間が外猫とどう関わっていくべきか、わたしなりにシェアしたいと思い、記事を書かせていただきました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


追記:

「悪意のある人に危害を加えられる可能性が高いため、人馴れしすぎた子はお外に戻せない」という考えを、保護猫ボランティアの方から聞きました。

そのような観点から、どうか、お外の猫さんを慣らすような行為をしないでいただければ、と個人的に思います。

我が家では、できるだけクールに彼と彼女にご飯をやっています。

ただでさえ、暑さ、寒さ、他の猫との喧嘩、不安定なご飯状況……外猫は過酷な環境で生きています。


▶関連記事

▶マガジン

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集