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そるとのねこエッセイ

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ノンフィクションのねこエッセイ。仮名は、長女"あねこ"、次女"いもこ"、長男(末っ子)"くり坊"です。外猫の"しまこ"も。
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#りんご猫

行き場のない子猫がうちの子になるようだ

昨日、捕獲機に野良猫が1匹が入った、と連絡がきた。 近所に不妊・去勢手術をし終えていない猫がおり、毎年子供を産み、野良猫の数が増えている。 そこで、捕獲機を設置して、TNR*しようとしていた。 うちのガレージに、捕獲機に入った子猫が1匹連れられてきた。 不妊・去勢手術をできるような月齢ではない。そして、兄弟がいたはずなのに、1匹だけ捕獲されたようだ。 里親募集をする際も、兄弟一緒の方が良いと思う。一旦は、親と兄弟がいる場所へリリースするのではないかと思った。そもそも

世界一かわいいねこ のろけを聞いてほしいだけの話

あねこは、黒白のタキシード猫だ。 首元に白いスカーフみたいな模様があり、白い毛並みはお腹に流れている。 お鼻は、片方が白で、片方が黒。 鼻割れだ、めずらしい、とみんなで言う。 鼻先の割れ具合は、陰陽太極図のように芸術的である。 お手々と足の先は、足袋を履いているように白い。 おひげは基本は白いが、たまに黒いものが混じり、長めだ。 冷静に見ると"長老"のように見えなくもない。 でもかわいい。 おめめは金色で、多くの場合は、ジト目というのか、悟りを開いたような表

世界一キュートなねこ ふるえる出逢い(1/2)

ねこを家族にして少し経つと、「2匹目も譲り受けたい」と思ってしまったのは、わたしの家族だけでしょうか? 1匹目のあねこと暮らして1年経つと、自然と「次の子……」という感じになって、何気なくネット検索をし始めました。 でも、Google検索しても、あまりひっかからないんですよね! びっくりしました。どこかに譲渡会情報はあるはずなのに……。 今となって分かるのは、わたしの地域の保護猫ボランティアやNPOの方はInstagramが主戦場であること。 なんとかインスタアカウ

世界一キュートなねこ うちに来てからの成長記録

いもこは、クリーム茶とらのふわふわな子だ。 全身にしましま模様があり、メスの「まるどら」というかなり珍しい模様を持っている。 お鼻と肉球はピンク色。 お手々はシュークリームのよう。 スイーツのようにふわふわで、お嬢様然としており、譲渡会では抜群にかわいい、と形容されていた。 かわいいのになかなか譲渡されなかったのは、猫エイズ陽性のりんご猫であるから、なのだろう。 おひげは白と、少し黒っぽいのが混じっていて、そばかすみたいにお鼻とお口には黒い点々がある。 おめめは

血の繋がらない保護猫姉妹が、家族になるまで

これは、元捨て猫と、多頭飼育崩壊レスキューされた猫の、血の繋がらない姉妹のおはなしです。 姉をあねこ、妹をいもこ、という仮名にして、少しお話をさせてください。 あねこは、捨て猫でした。 ひとりできょとんと段ボール箱に入っているところを、保護されたそうです。 譲渡時のFIV(猫エイズウィルス)の検査結果は擬陽性。後日、検査をし直して、陽性が確定しました。 FIV陽性の猫は、りんご猫と呼ばれます。 兄弟がいたはずなのに、この子だけひとりで捨てられていた理由は……いえ、

保護猫"りんご猫"ちゃんとの、ふつうのへいわでかわいい日々

"りんご猫" という言葉を聞いたことがありますか? FIV(ネコエイズウイルス)キャリアの猫のことです。 猫エイズウィルスは、人間のエイズウィルスと同様、根本的な治療法はありません。 発症すれば、多くの症状が出て、高い確率で亡くなってしまいます。 ただ、発症しなければ、普通の猫と変わりはありません。 発症せずに天寿を全うするりんご猫も、多くいます。 (かかりつけの獣医師曰く、室内飼いで近年に発症した猫は、ほとんど見ていないとのことです) うちの子たちは、2匹と