ウイスキー製造の概略

salon&bar SAMGHAのnoteを作って初めての投稿です。

(1)大麦の栽培
(2)大麦の収穫
(3)大麦を眠らせる
(4)大麦を発芽
 大麦を水に浸し、ほんの少し発芽させます。
 ほんの少し根が出るくらい発芽させることで、糖化酵素が生成されます。
(5)大麦を乾燥
 乾燥させて、発芽を停止させます。発芽を止めないとデンプンがどんどん消費されてしまいます。
 ここでピート(泥炭)を使います。ピートの香りがつくのはここです。
 ここでできた大麦を「麦芽」と言います。
 現在はたいていモルトスターという麦芽製造業者から購入します。
(6)麦芽の粉砕
 麦芽を砕いて糖化しやすくします。
(7)麦芽を糖化(大麦の酵素で糖を作り出します)
 麦芽のデンプンを糖化酵素で糖に変えます。
 ここで麦汁と呼ぶものができます。甘いジュースです。
(8)麦汁を発酵
 酵母を加えて醸造します。
 ここでだいたい7%くらいのアルコールができます。
 ビールのようなものができあがります。まあビールです。
(9)発酵した麦汁を2回蒸留
 水とアルコールの沸点の違いを利用して、アルコールを濃縮します。
 1回蒸留するとだいたい3倍くらいにアルコールが濃縮されます。
 ウイスキーはだいたい2回蒸留され、70%くらいのアルコール濃度になります。
 余市では石炭直火炊きという世界で唯一の蒸留方法を使っています。
(10)樽詰め
 樽はいろいろな場所で造られます。
 余市蒸留所でも樽を作っていました。
 樽は内側を燃やして焦がします。(チャーと呼びます)
 日本の法律では熟成年数は問われないですが、スコットランドの法律では最低3年以上熟成させます。日本もこの法律に則って作られます。
日本洋酒酒造組合は2021年2月16日、「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を発表されまして、これに従って作られています。これはあくまでジャパニーズウイスキーという表示されるウイスキーに対してのきまりです。ブレンデッドウイスキーなどは、海外のウイスキーをブレンドしていますので、ジャパニーズウイスキーとは呼ばないことになります。
(11)ボトリング
 熟成したウイスキーをボトリングします。
 ボトリング時のアルコール度数の下限も決められています。
 ボトリングされ、ラベルを張り出荷されます。

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