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『寝だめ』ってできるの?

結論からいうと、できるらしい。
睡眠はまだまだ研究段階なことが多くて「らしい」にとどめておきたい。
ただし条件が色々ある。

睡眠不足(負債)を解消する『寝だめ』のコツを伝授したいので、週末リカバリー組みの皆様はぜひ参考にしていただけたらと思う。


睡眠不足=借金

よく睡眠不足は負債とか借金に例えられる。
借りたものは後から返すのが道理だ。
負債には必ず利子がついてくる。
『集中力が欠ける』『生産性が落ちる』など非常に不利益だ。
米RAND研究所によると、日本の睡眠不足による経済損失は15兆円らしい。
睡眠不足と実際の『借金』で一番大きな違いは
睡眠不足をしても「私は睡眠負債を抱えている」と実感できない人が多い点だ。
・昼ご飯食べた後眠たくなるのは普通でしょ?
・単純作業でうとうと
・あの先生の授業眠くなるんだよね~
・本読んでると眠たくなる
これらは全部『寝不足』のサインです。
「お日様が出ているお昼間に眠たくなる」は当たり前じゃない。
睡眠負債をかかえているけど督促状を無視している状態。
一方、借金の場合は契約書に自らサインするし、毎月お知らせが届いて返済しなくちゃならんので、私借金ある。をイヤでも思い出す。

一括返済は可能?

借金はまとまった資金さえ手に入れば、一気に返済が可能だ。
睡眠の負債を『寝だめ』で返済する場合に必要になるのは「時間」。
そして1回の睡眠負債を返済しきるのに最低4日かかる。

実験で、比較的健康な若者を睡眠不足状態にして、翌日から『好きなだけ寝ていいよ!』な生活をして目が覚めるまで寝てもらう生活をしたら、睡眠時間はいつもより平均1時間伸びて、睡眠負債が返済されるまで4日かかった。若者じゃなかったらさらに日にちが必要になりそう。

睡眠負債の上手な返済方法

週末寝だめ型の皆様が良く陥るのが、明日好きなだけ寝れるからいいや!と夜更かしをして翌日昼間で寝て、夜眠れないというパターン。
睡眠負債を返済するには一つだけ守らないといけないルールがある。
それが「睡眠中央値」をずらさないこと。

睡眠中央値

睡眠中央値とは、眠りに落ちた時間と朝起きた時間のちょうど中間の時間のこと。
普段0時~6時まで寝るとすると、睡眠時間は6時間で睡眠中央値は『3時』だ。
睡眠負債を返済するにはこの睡眠中央値『3時』をずらさないように前後に時間を伸ばす。
11時に寝て7時まで寝る、もっといっぱい寝たいなら、早く寝て長く寝るのが負債を返すコツ。

遅く寝て遅く起きると、日本に居ながらにして『時差ぼけ』を起こすことになる。睡眠中央値はとってもとっても重要!ずらさないように、上手に負債を返そう。

睡眠時間は伸ばせる

睡眠不足は確実に解消できる。
昼間に少しでも眠気を感じたなら試してほしい。

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