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今、美容室を開業するとどうなる?コロナ融資が受けられず地獄に落ちる可能性大

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。また、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。

私の周りの美容室経営者に話を聞くと、コロナの影響で既存店舗の売上は5割〜7割近くダウンしているようです。当社もその範囲で大打撃を食らっていますのでどこも同じ状況かと思っている次第です。

当然、皆、コロナ融資に動いてます。

そんな融資情報を色々と話していたら「今開業する人かなりヤバくない?」という話になったのです。

ということで、本日は2020年内(特に4月・5月・6月)に開業の計画がある人に向けて、できるだけ先送りした方が賢明な理由をお伝えしたいと思います。

開業1年間は想定客数の5割程度しか来ないと思うべし

独立開業するだけあり一定の顧客を抱えていることだと思います。しかしながら、今、コロナが蔓延している状況で全てのお客様は絶対に来ません。

そして、この影響は、1年ほど続くのではないか。と思っている次第です。もちろん、1年後にいきなり客数が戻る訳ではなく、徐々に戻り始めるとは思います。

要は、「体力(金)勝負」です!

客数が完全に戻るのが先か。キャッシュが尽きるのが先か。という話です。

新規開業はコロナ融資が受けられないかも

「体力(金)勝負」については、既存美容室の方が有利です。前年比や前月比がありますので「コロナ融資」をスムーズに受けることができます。

しかしながら、新規開業の場合はどうなるか?

そう、初月の売上が基準になる訳です。前年比のない会社がコロナ融資を受ける場合、前月比より売上が5%以上減少している必要があります。

でも考えて見てください。

今、既存の美容室は50%~70%も売上が減少しているのです。そこからさらに、大幅に下がる。というよりは、現状を維持しながら少しずつ改善する方が自然だと思います。

と言っても、4月売上50万円、5月売上55万円。みたいな非常に低い水準での改善が緩やかに1年くらい続く。という意味です。

なので、今、新規開業すると大赤字なのに前月比プラスみたいな状態になりやすいと言えます。

さらに言えば、大赤字の財務資料を提出することになりますので、通常の追加融資ですら通らない可能性があるのです。

今から開業する人がやるべきこと

とは言え、物件も契約し内装工事も着手しているような場合、もう後には退けないと思います。

では、今、何をすべきか?私ならこうする。というのを書き留めたいと思います。

■今から開業する美容室がやるべきこと
・コロナ融資が前月比のみで融資対象になるのか確認する。(用紙は直近3ヶ月の売上を記載する項目があり、下手すると3ヶ月の実績がないと厳しいかも)
・初月、次月、次々月の売上をあえて5%以上下げるようにコントロールする(コロナ融資を受けるため)
・家賃発生を3ヶ月ほど猶予してもらう(保証金から切り崩すなど)
・媒体は一切契約しない
・アシスタントなどの雇用は一旦白紙にする

まず最低限上記はやると思います。

あと、そもそも無かったことにできないか?という点も検討します。不動産会社には違約金として賃料1ヶ月分、工事費の違約金として内装費の半金を支払う。などして全ての契約を白紙戻す方が賢明だと思います。

もちろん、損失しかありませんが、余程資金に余裕がない限り、この状況が1年続くとほぼ100%潰れます。

今無理に開業しなくてもこれから先いくらでもチャンスがあります。

賢明な判断をしていただければと思います。

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