昔の話｜１日におでん１０００個売るためにやったこと

2020年5月18日 19:26

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。また、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。

かれこれ10年以上前になると思いますが、当時はコンビニの店長をやっておりました。

以外な職歴があるんです笑。

コンビニと言えば、大半はFC店舗な訳ですが、一部、本部の施策を先取りし、テストマーケティングする直営店舗も存在しています。

そして、直営店舗では、催事系商品の販売数を強烈に求める文化があるのです。今はホワイト企業なので無くなったかもしれませんが、私が在籍していた当時は、まだまだ販売ノルマ（目標？）的なものがありました。

その中でも、一番盛り上がるのが「おでん」です。だいたい各社9月1日〜おでんを販売するのですが、その時にセールも一緒にやる訳です。

この販売目標がエグくて、1日1000個が目標なんですよね。ヤバイですよね笑。ちなみに、目標の数値は、店舗ごとで変わるかもしれません。たまたま、私がいた店舗では1000個だったということです。

当然、普通におでんを作って安く販売したところで、1000個も売れる訳がありません。よくて300個〜400個くらいではないでしょうか？

では、どうやって1000個売ったのか？こちらについて書いてみたいと思います。

目標の達成は日々の積み重ねが重要

コンビニって、接客的な概念ってあまりないですよね。とりあえず、良い商品を並べて、さっさとレジ打ってくれればOK。という人が大半だと思います。

それに、お客様自身もたまたま、その店舗が家または職場から近いから使っているだけで、顧客だと認識して通っている訳でもないでしょう。

でも、実際のところ、コンビニでも顧客作りってすごーく重要だったりします。

なぜなら、顧客がいないと、おでん1000個も売れませんからね。まじで。どれだけ、日頃から愛される店舗を作っておくかで、おでんの販売数が変わると言っても過言ではありません。

じゃ、どうやって、顧客との関係を作るのか？私が実践したのは、町のお掃除に参加する。です笑。

住宅街にお住まいの人ならピンとくると思いますが、よく毎週日曜日の早朝とかに住民が集まって掃除していたりしませんか？

このお掃除に毎週日曜ひたすら参加するんです。しかも、あのダサい制服を着てです。

もはや罰ゲーム笑。

ただこれが最高な訳ですね。当時10代だった私は、子供を除けば一番若い参加者です。加えて、朝っぱらから無駄にキラキラした眩い笑顔で、誰よりも一生懸命掃除をやっている訳です。

そう、さわやかの頂点にいる私は、、、、確実にモテていました。主婦の皆さんから圧倒的な支持を得ていた自負があります。

当然、道端ですれ違えば、「あ、あべくーん」って声を掛けられるようになります。「こんちわー！」と120点の笑顔で挨拶します。

さわやかです。

夏の暑い日なんかは、冷たいお茶を差し入れしたりもします。もちろん、自腹です。

最悪です。

でも、みんなすごーく喜んでくれる訳ですね。

良いことです。

この活動を半年くらい継続していれば、十中八九、おでんを買ってくれます笑。ただ、大半は主婦なので、おでんの提供時間は夕食。そうすると、17時くらいまでに売れる状態にしておかないと数字が伸びません。。

ただ、おでんを作る容器（？）って50個ほどしかタネが入らないので、キャパ的に主婦のみなさんが来る時間には全部用意が出来ないのです。

なので、最初から作りません笑。

予約を受け付けて、おでんの具とスープを売って、自宅で皆さんに作ってもらいます。（本当はダメみたい。どこでもやってるけど。）

予約を事前に受付することで、その日にどのくらいのおでんが売れるのか把握出来ますし、タネの欠品や廃棄を最小限にすることも可能です。

このような地味な取り組みを日々繰り返すことで、かなりキツイ目標も達成することが出来るようになります。

ホットペッパービューティーやInstagramをハックして集客する。間違ってはいませんが、地域のお掃除会に半年も参加すれば40人〜50人くらいの盤石なお客様を獲得することも出来ます。

実際、住宅街立地のサロンであれば、商圏人口も限定的ですし、下手に媒体などを活用するよりも、地域に愛される店舗を作っていった方が効率的であり、安定した基盤を作れるのではないかと思います。

今回は、お掃除を例にしてみましたが、アイディア次第で地域の人と交流を持つことは出来るのではないでしょうか？

もちろん、都心部でもまだ誰もやっていないオフラインの集客手法が眠っている気がしています。

#スキしてみて

560,854件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？