IBを使った受験体験談③フィンランド編
こんにちは!
今回はIBを使った受験体験談シリーズ最終回・フィンランド編をお届けしたいと思います!
第一弾と第二弾はこちら↓
IBを使った受験体験談①スウェーデン編
IBを使った受験体験談②オーストラリア編
私は、日本の一条校で取得した国際バカロレア資格(IBディプロマ)を使って海外の大学を受験しました。一条校とは、
簡単に言うと、インターナショナルスクールではない学校です。(一部のインターナショナルスクールは一条校として認められているものもあります。)
フィンランドの大学受験
フィンランドの大学受験(特に学士課程)は、日本の学校から出願しようと思うと、圧倒的に情報が少ないのですが、比較的ハードルが低いです。
特別に用意しなければいけないものもなく、必要な書類をそろえればよいだけなので、自分が志望する学部さえあれば、併願としてもとても良いと思います。
*合否発表が遅いことも多いので、併願する場合は他の大学の入学決定時期も要チェック
基本的にはアメリカやイギリスのような自己推薦書や推薦書がいらないので、国際資格(IBなど)やGPA(海外特有の成績評価)、英語試験だけで受験します。
studyinfo.fiの使い方
フィンランドの大学に出願するときは、このstudyinfo.fiというサイトを通して行います。
イギリスにとってのUCAS、スウェーデンにとってのadmissions.seのようなものです!
スウェーデンへの出願は900SEK(当時約1万3千円弱)かかりましたが、フィンランドは受験料は特にありませんでした。
①受験大学の決定
まず、志望大学のホームページから出願時期を確認します。
(画像は現在(2024年6月)のものなので出願時期仕様ではないですが、ご了承ください。)
私が出願した東フィンランド大学(UEF)生涯学習と持続可能な開発(LLLSus)の出願時期は、1月の第1週から2週間ほどでした。
私の場合は、IBの最終試験の結果発表が1月3日だったので、最終試験などすべてを終えてからの出願となりました。
3日にIBの結果が分かってすぐに学校側に成績書類の発行をお願いしました。24日が書類アップロードの締め切りだったので、余裕をもって進めることができました。
また、それとは別で、IBの最終成績はIBOを通して届くようにしていました。
②情報の入力
自分の名前や住所、個人ID(日本ではマイナンバー)など個人情報の他、成績表や身分証明書(私はパスポート写真)をアップロードします。
とりあえず聞かれていることに従って選択していけばそんなに変わった質問や要求もなく、出願を終えることができます。
「成績証明書は一つのファイルにまとめよ」との指示があったので、私は日本の高校の成績とIBの成績表をPDFコンバーターというインターネット上の無料サービスで1つのPDFファイルにしました。
*「PDF 合体」などで検索するといくつも出てくるので、なんでも良いと思います!情報の流出など怖いな~とは思いましたが、ここはしょうがないので腹をくくって無料サービスを使わせていただきました。
③出願完了!
すべての情報をアップロードできたら出願は完了です!
LLLSusの受験
「フィンランドの大学は成績ベースの受験」と前述しましたが、私が受験したLLLSusでは一次試験、二次試験がありました。
*LLLSusには2つの受験方法があって、もう1つはオープンユニバーシティ(オンラインコースのようなもの?)で5月までに基礎的なコースを終わらせて規定以上の成績を収めるというものでした。
LLLSusについては、もしよければ過去の記事を読んでみてください!↓
このプログラムがもっと気になる人はこちらもぜひ(大学のHP)↓
どのような試験なのか、当時調べても全くヒットしなかったので、ここで私がシェアしたいと思います。
一次試験:志望理由アンケート
2月の1週目にリンクが送られてきました。
順番に表示される質問に対して1問1500 charactersで答えるというもので、次の質問に動いたら前に戻ることができないので、どきどきしました。
未だに何人が受験したのかもわからないのですが、この時点で40人までに絞られるそうです。
二次試験:オンライン面接
無事一次試験に通ると、次は二次試験についての説明が送られてきました!
オンライン面接とはいってもリアルタイムで面接をするわけではなく、画面上の面接官が質問→30秒間の準備時間→録画が開始されて受験者が答える→自動的に録画・録音が送られるという不思議な形式でした。
本物の試験用リンクが送られる何週間か前に練習用リンクが届き、どんなものか確認できたのがよかったです。練習用リンクの質問内容は「好きな色は?」とか簡単な試験には関係ないものでした。
少し英語のなまりもあって「正確に聞き取れるだろうか…?」「どんな質問をされるのだろう…」と緊張していましたが、なんと質問は一次試験とまったく同じでした!
また、質問はちゃんと文字で画面上に表示してくれていたので、安心でした!
試験結果
5月31日までに合否通知を送るといわれていましたが、今年の場合は5月22日に来ました!こんなに早く来るとは予想外だったので、メールが来たときは驚きました。
とはいっても合否がわかるのはかなり遅く、他の大学と併願している場合は入学金支払い時期ギリギリだと思うので、ご自分のケースに合わせて出願することをおすすめします。
おわりに
長くなりましたが、フィンランドの受験について書きました。
まったく需要がないとは思うのですが、次はLLLSusの受験対策をどのようにしたか、実際に質問されたことなどについて詳しく書きたいと思います。
いつか、どこかの誰かしらに役立つと願って!
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