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10月に読んだ本&一言感想(雑多に)

10月の感想を書きながら大掃除をしています。みなさん、お元気ですか?
師走にもなれば10月のことなんて全て忘れてしまいますよね。ということで最後の最後のハミガキ粉のようにムリクリ捻り出して文を書いています。
ひさびさのお仕事休みですから、気になった本をポチったり試し読みしたりしてもらえたらこれ以上ない喜びです。金欠の際には遠い親戚にお年玉をたかっちゃいましょう💸
今回はちょいと文がモリモリです、でははじまり〜。

困ってるひと/大野更紗

正直な話、この本を読んでからというもの私はしばらく心の調子を崩したのです。
突然、難病指定の病気を発症した著者の日々からは「人間はそう簡単には死なないのだ」というメッセージが伝わってきます(よくも悪くもね)。
自分のダメな部分に直面して死にたい気持ちになるとき。死にたい気持ちもわかった、ダメな部分が直らないのもわかった、だけどその気持ちを保持した自分のままどう「生きるどうしようもなさ」と向き合うか。彼女の闘病エッセイから感じたそんな問いに、全力で向き合いたいです。

腸よ鼻よ/島袋全優

こちらはうってかわって全力コメディ闘病記。もう笑うしかないほどの医者運のなさなんかに、頼むから生き延びてくれ!幸せになっておくれ!と思ってしまいます。
著者のTwitterもなかなかイカしているので、気になる方はぜひ覗いてみてくださいね。

蚊がいる/穂村弘

いつも気付くと買って読んでいるほむほむのエッセイは、なんだかシャブと同じような匂いがします。なんたる中毒性!
ただ毎日を過ごしているだけなのに、段々と心がしんみりしてシュンとしちゃうような、生きづらいものの見方や感じ方をしている。そんなほむほむの過剰なまでのデリケートさに笑っちゃったりやきもきしたり。
みなさんもほむらさんとデリケートな日々を楽しんでみてはいかがですか?

大丈夫。世界は、まだ美しい。/荒井瑞貴

大切な人の死のつらさはその人本人にしかわかりようがなく、いくら本を読んだって100%理解するなんてことできません。それでも、人間だれしもいつかは死んでしまうのだ、ということを思い出しながら日々生きていかなきゃなんだとおもいます。
何度でも読み返して、そのたびに今の自分の在り方を考え直さなければならない、そんな衝撃を与えてくれた本です。

死にがいを求めて生きているの/朝井リョウ

わたしたちの繋がりや友情には、本当にこれらの感情がなかったのだろうか。軽い気持ちで読み始めて、いつの間にか人に見せない自分の醜い一面と向き合わせられているような、じんわりとした染みが心に残るようです。

完全版 一億総ツッコミ時代/マキタスポーツ

マキタさんは考えを具現化するのがはちゃめちゃに上手い……!遠回しな言い方がなく、ほんとにキレ〜にネット社会や日々のモヤモヤをスパーーと言葉にして説明してくれるのです。ここ最近でトップのオススメ本!
文庫本なので持ち運びやすいですが、表紙はマキタさんのお顔ドアップなのでお外で読む際ははブックカバー使用推奨です↓

幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア/田中優

ユニクロで着なくなった服の回収、していますよね。すご〜く良いことだと思って今まで利用していたのですが、先進国から無料で服が届くことで発展途上国の生産業が衰退してしまうデメリットがあることをこの本で知り衝撃を受けました。
結局なにが一番いいのかはわかりません。ですが、実際の現場に行く(ボランティアをする)ことで手放しに推奨していた周囲の活動に「ほんとにいいことなの?」という視点を持つきっかけになるのかもしれません。
慈善活動みたいな素晴らしいことは出来ないな、なんて思っちゃいがちですが、身近なことを体験するための機会としてボランティアが広まるとよいと思いました。

京都のいいとこ。【本当に訪ねたい店・人・景色】/大橋知沙

読むだけで満足しちゃうようなお洒落なガイドブック。ちょいと豪華なレストランやレトロなカフェなどたくさん載ってるので、贅沢したいときの参考にしてみてはいかがでしょうか🍤🍽

なるべく働きたくない人のためのお金の話/大野扁理

年収100万以下でのんびり暮らす著者の生活事情が語られており、「いままでになかった!」という新たな考え方やライフスタイルを知ることができる一冊。今たくさん浪費して生活をしているひと(私みたいなひとですね)も、いつかカツカツで暮らさなきゃならないときがくるかもしれない。そういったときに備えて「こんな生き方があるのね!」てなことを憶えておくのも一つの手だと思いました。

私の遺品お願いします。遺品整理屋の事前相談/吉田太一

自らの死後の遺品整理相談を受けながら、一貫して「死んだ後くらい周りに迷惑かけていいのだ」ということを伝える姿勢が胸を打ちます。かといって簡単に考えが変わるわけでもなく、でもやっぱり迷惑だし……と依頼をする人も多く。私も「これは人に見られたらまずいな……」なんかと思いつつ夜な夜なポコスコと生前整理をしている状態です。もはやただの片付けでは………?

(↓Amazon品切れ中)

図解 眠れなくなるほど面白い体脂肪の話/監修 土田隆

右ページが解説、左ページが図やイラストの単色刷りの本は大抵読みやすい(極論)。わかりやすいだけあって内容はダイエット本のようなシンプルさ(医学的な内容は深掘りしてない)ですが、サラッと読むには丁度いい一冊です。

社会不満足/乙武洋匡

ちょいと前に出た本ですが、今現在も「先鋭的な考えだ……!」「もっと広まってほしい活動……!!」と思うような様々な活動をしている方々と乙武さんの対談集。対社会というのではなく、共(存)社会を目指して団体や企業をつくる人たちの頭の中を覗いているような、ワクワク感満載の一冊です。

(↓Kindleあり、書籍在庫なし)

サトコとナダ/ユペチカ

日本人のサトコと、サウジアラビア出身のナダ。ふたりが留学先でルームシェアをしそれぞれのライフスタイルや考え方を知っていくうちに、わたしたち読者も他国ややイスラム教のことを学んでいっています。
外国人の友人をつくることが戦争の1番の抑止力だと言われますが、本の向こうのキャラクターとの距離が近くなっていくように感じられ、「みんなの国のこと知りたいな~」と思うようになってきます。留学やホームステイの経験ができないわたしたちでも、こんなに身近に他国理解ができるのね、とちょっと嬉しくなりました。楽しい4コマ漫画です!

今回は長めの感想多めでしたが最後までお読みいただきありがとうございました!また近々、11月、12月ぶんを……。

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