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11月に読んだ本&一言感想(雑多に)

諸々のお祝いが重なり、家族に目覚まし時計を買ってもらいました🛌 ヘッダーの白い毛玉みたいなヤツ、名前はネモフ。
頭を撫でると大体の時刻を教えてくれ、目覚まし・アラーム・おはなし(ものがたり)・オルゴール・おしゃべり(てきとう)が出来ます。

時刻を言うと翌日の目覚ましにセットしてくれるのですが、『7時』をどうしても『2時』と聞き取ってしまうため、6時台か8時台に起きるしかありません。聞き取らなすぎて嫌いになりかけたことも多々、でも10回くらい言い直して7時を聞き取ってくれた時には思わず涙が出ました。
これからもネモフを愛します。

▷実は大人気のヤツ(クリスマスセールで滑り込みゲットしたのでした)→https://nemoph.ooo/

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↑ホコリをかぶらないように風呂敷を巻かれる白いヤツ

それでは、2月になりつつありますが11月分の読書記録を……のんびりご覧ください🍵

空気の授業 ~化学物質過敏症とはなんだろう?~/柳沢幸雄

マイクロカプセル香害 ~柔軟剤・消臭剤による痛みと哀しみ~/古庄弘枝 著+被害者・発症者

前々から柔軟剤や香水の香りが得意ではないな〜と感じていたのですが、最近強い香水をつけている方とすれ違うだけでクシュンクシュンしてしまい……(もちろん良い香りと感じることもあるため全部がダメなわけではないのでしょうが)。
もちろん香りが好きな方もいますし「強い香りの柔軟剤、香水ダメ!」とはなりませんが、防いでも防ぎきれない匂いのために、ふつうの生活を送れない人々がいる事実を知ることこそ重要なのだと感じました。


『空気の授業』『マイクロカプセル香害』は同じ出版社から出ております。こちらはイラストが多く文字も見やすい初級編(小中学生の子にも読みやすいです)、『マイクロ~』は細かい事例やメカニズムも載っている入門編。
順番は『空気の授業』→『マイクロ~』がオススメです。

現実逃避してたらボロボロになった話/永田カビ

鬱々とした気分になったとき、みなさんはどう対処していますか?わたしは、と考えると、「どうしようもない」。もうこれに尽きる気がするのです。圧倒的なストレス対処法不足。そんなとき、呑(喫)めない私でもふと「お酒やタバコで気が紛れるのかな」なんて気になったりします。

著者の前作『一人交換日記』からも伺えるように、お酒に依存したあとの幸福や安心、そこからの地獄のような生活。それでも絶てないって、なんかもう、モノに頼っても「どうしようもない」ことには変わりないんじゃないかと思ってしまいます。
優しい絵のタッチと、心の中を全て剥いたような詳細な自己のレポート。もうダメになりそうなときに心を支えてくれる、大好きな漫画家さんです。


男が痴漢になる理由/斉藤章佳

痴漢の検挙者は、なんと再犯が半数を超えている。にも関わらずプログラムが確立されていないため、再犯を繰り返すばかりなのである。
その事実を知ると、ぎょっとしますよね。ナイフを持った人を野放しにしているような、日々の生活を脅かすような恐怖感。
痴漢の専門書は全然なく、それも本書が売れている原因。周りが考え方や行動を改めることは、被害者が声を上げる以上に、実はすごく難しいことなのかもしれません。


日本アイスクリームクロニクル/アイスマン福留

好きなお菓子を尋ねられると「マカロン」「チョコ」「落雁」「ソースせんべい」などと答えていたのですが、よくよく考えるとアイスですね、一番食べてるし……。

『宝石箱』っぽいアイスを作る会、みんなでしませんか? ↓

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生命式/村田沙耶香

表紙、ジッと見るとただの黒い球じゃない……!!めちゃくちゃびっくりしました。

現在の非常識が常識となり、常識が非常識になった世界で、戸惑うひとと許容するひと。「昔の人は頭が固い」なんて言われることもありますが、もし将来、亡くなった人を食べる慣習が出来たとしたら、私達は許容できる?
今はお年寄りを頭でっかちだと馬鹿にしている人々も、歳を取り、新たな考えが世界に広がって、世界を許容できなくなっていく。
著者の別作品『殺人出産』を読んだとき、すぐにでもこの作品の常識が実行されればいいのに!と思っていた自分。革新的なアイディアを若い力で実行してしまおうという思考、それこそが新たな考えを許容する人の恐ろしさであるのだと気づいて、ちょっと怖くなりました。


おめかしの引力/川上未映子

ハイヒール!ドレス!レース!!!服への異常なほどの愛が詰まったおめかしエッセイ。我々とは桁が違う服をばかすか買っている著者、アラサーちゃんの作者、峰なゆかさんのエッセイ(『オシャレな人って思われたい!』)に通ずるものがあり、どちらもサイコ〜に気分が上がる作品です。

私もフリフリのブラウスやヒールのパンプスなど大好きでよく着るのですが(文の感じからそんな風にはたぶん見えないと思うので……)、同時にワークマンで売ってる作業服とかも好きなので、ゴテゴテのワンピースの翌日に作業服を着ると「!?」という顔をされたりします。なんかすみません………

本番中に紹介した峰なゆかさんのイラストエッセイ↓)


鴻上尚史のほがらか人生相談 ~息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋~/鴻上尚史

Twitterをやっている方なら、もしかしたらネット連載の記事を読んだことがあるかもしれません。(AERAdot.『鴻上尚史のほがらかし→https://dot.asahi.com/columnist/profile/series/?series_id=hogaraka-jinsei)
ひとつひとつの回答は優しくもハッとするような芯があり、毎度深く考えさせられます。

劇作家である著者の芝居や文章をみると、「このひとは沢山傷付いてきたのだ」と感じます。多くの人の相談に乗ることは傷付いたころの自分と向き合うことでもあり、きっと物凄く辛い作業だと。それでも真摯に相談者に向き合う姿勢に、多くの人が救われたことでしょう。
色々ありましょうが、それでもちょっとずつ楽なほうに行きましょう、と道しるべを置いてくれるような一冊。読みたいところから読むのもオススメです!


ダイエット幻想 ~やせること、愛されること~/磯野真穂

同著者の医学書『なぜふつうに食べられないのか~拒食と過食の文化人類学~』をシンプルにまとめ、イラストと新書サイズでだいぶ読みやすくなっています!

私もそこそこ食に振り回されてきたため、食べることに無関心(栄養が摂れればいいらしい……)の友人を見て、ちょっと羨ましく思ったりもします。


どうしても生きてる/朝井リョウ

本当にハズレ籤(クジ)を引いたとき、それが不幸なのか、もはやハズレなのかもわからない。幸福と不幸の曖昧さが、もしかしたら私たちを生かしているのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!今度は飛んで1月レポです。それでは……


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