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2月に読んだ本&一言感想(雑多に) 後編

長文過ぎたため後編です!なんかすみません!!
(前編はこちら→ https://note.com/salmon_three/n/n5f974d8dc202)
背景画像は贈答用鳩サブレー。ポンポンのリボン付ければどんなものでも贈答用になるというライフハックです。参考までに。

では後編もよければお付き合いくださいませ~。

最後の秘境 東京藝大 ~天才たちのカオスな日常~/二宮敦人

音楽学部と美術学部のある、東京藝術大学。超難関校ゆえ「芸術で食っていくぞ!」という人ばかりなのかと思っていたのですが、案外将来をふんわりとしかイメージしていない人も多いよう。ひとつの物事に熱中する、というのがあまりないため、一分野に何年も費やすってどんな感じなのかな、と思ってしまいます。

取材当時に在学中だったKing Gnuのメンバー、井口理さんを見つけて「あ!」となりました。オールナイトニッポン0の人だ!


もうおうちへかえりましょう/穂村弘

初めて読んだ穂村さんの本は、この文庫エッセイだったと記憶している。Ⅰでは日々のことを、Ⅱでは短歌を、Ⅲでは本を、それぞれ取り上げている。
どの作品だかの解説に、「穂村さんはどこまでも後ろ向きに見せかけて、女性に好意を寄せなれて(?)いる、確信犯だ」みたいなことが書かれていた。全く同感である。隙という隙を全部曝け出すことで相手にしょうがないなぁと思わせ、繊細さも目一杯見せることで私じゃないとダメだと思わせる。かと思えば、ところどころ「あ、かっこいいかも、」と思わせる。これじゃあ、しずかちゃんと結婚するのび太じゃないか。

相手の、イケてるところじゃなくて、イケてないところを愛してしまったら、もう我々は戻れないのだろう。なんて恐ろしい!
わたしはこれからも、穂村さんと同じ世界にいられるようザ・ブルーハーツを聴き続けるのだ。


あをによし、それもよし/石川ローズ

ミニマリストの山上(やまがみ)がひょんなことから弥生時代にタイムスリップし、ミニマムな奈良時代ライフを満喫したり山上憶良(やまのうえのおくら)になりすましたりするお話……(なんじゃそりゃ?)
奈良時代のミニマム(質素)ライフを見ると、あ、案外悪くないかもな……なんて思ってきちゃいますね。ちなみに歴史学べる度は銀魂くらいです!人名だけは覚えてくるぞ!!


数字であそぼ/絹田村子

読書家で数学好きの友人に「これ面白そう!」と送ったところ数日後に「面白かった!!」と返ってきました。早いな!!
知識系の漫画ってここまで幅広くなってるのか~と思うと同時に、数学パートを全く理解しないまま読み進める自分に「過去の過ちを繰り返すな!」と喝を入れたいです(『もやしもん』ストーリーパート以外の知識系部分を全て飛ばして読み進めた過去)。
とっても難しい数学というわけではないのですが、元々苦手教科だったり少し離れてたりした人はチンプンカンプンだと思います。そんな人は潔くストーリーパートだけさらっちゃいましょう!
私は3巻の家庭教師の話になってやっと、あ、これならわかるぞ……?という部分が出てきました。これで中1レベルか………


結婚の奴/能町みね子

長らく一人暮らしをしてきた著者が「結婚しよう!」と思い立ち、ゲイの夫(仮)と恋愛でも友情でもない生活(いわゆる「擬似結婚」)をおくるうちに、『ちゃんと恋愛して、結婚して、出産して一人前』などという世間の無意識の圧力を感じたり、それに対する自身の拒否反応や些細な抵抗にも気づき始めていく。
奇妙な同居生活により、疎かにしてきた自分のための「生活」ができた著者。この本を読むと、結婚とは、もっと広義的なものでいいんじゃないかと考えちゃいます。


「奴隷」になった犬、そして猫/太田匡彦

この本の題名を見たとき、ペットショップで犬や猫を買うことによる害を説く内容だと勝手に思っていました。知識もなにもなく「保護犬・猫を譲り受ける機会があるのになんでペットショップで買うのだろう」と思っていたのです(飼い主が最後までキチンと面倒を見させ、いかに保護犬・猫を減らすかという点であるのに勝手な解釈をしてしまっており………スミマセン…………)

本書ではペットブームにより増加する劣悪なブリーダーの実態、そして8週齢規制についてがメインで語られています。親元から早く離されることでペットの問題行動が増えると実証されているにも関わらず、日本ではキチンとした規定がないため、世界規定の生後8週以降より大幅に短い生後7週以前に犬・猫が出荷される。それによって障害を抱えるペットが多く生まれてしまう。
子犬・子猫であるほど世話代も安いうえに高く売れるから、というブリーダーやペット協会(また国会議員)による反対で法の改正もされないままの動物愛護法の現状。身勝手にも程がある反対の数々に正直、なんじゃこりゃと思いました。環境省~~~!!?💢😡

あとがきに、動物を大切に扱う社会を実現することが企業のしての収益に結びつくという考え方をするペット業界関係者も、わずかながら出てきていると書いてありました。良い人にはちゃんとよい結果が待っている、そんな社会になるとよいですね。ひさびさにワンチャン・ネコチャンとたわむれたいな~!



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