【短編小説】平和ヨシヨシ合戦
ヨシヨシ
ヨシヨシヨシヨシ
ヨーシヨシヨシヨシ
僕のことをそんなに可愛がってくれるの?
最初にヨシヨシされた子は言った。
う、うん!
ヨシヨシを仕掛けた側がそう返事した。
ヨシヨシされた子は胸が温かくなり、とても幸せな気持ちになった。
ヨシヨシヨシヨシ
その子はこの温かい気持ちを抱えたまま、相手にヨシヨシを返した。
相手は複雑そうな顔をした。
手についた汚れを頭に擦り付けただけだと打ち明けるタイミングを逃してしまったのだった。
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