中小企業診断士試験に挑戦したきっかけ
私が中小企業診断士試験を受けようと思ったのは、特に仕事で必要だったわけでも、昇格に有利なわけでも、独立しようと思っていたからでもありません。
端的に表現するならば「自分の市場価値をあげるため」だったように思います。
結果的に、受験期間中から合格に至るまで「中小企業診断士になろうとしている人がいる」という話が広まって、社内で与えられる仕事の内容が変わってきたように思います。
また自分自身の意識も変わり、出来なかったことが出来るようになったり、これまでわからなかった会議でも発言ができるようになったり、勉強を通してすごく役に立つ知識が得られました。
後述しますが、知識のなさで自信喪失していたところもあったので、少し自己肯定感の向上に繋がったように思います。
試験を受ける受けないに関わらず、中小企業診断士試験の7科目はビジネスパーソンとして非常に重要な要素がまとめられていると思います。
自己紹介
2024年1月現在、2歳の子どもを育てる30代前半のワーママです。今は時短勤務で働いています。
仕事はインフラ企業の総務・人事系で、過去には営業企画・広報をしていました。
大学は私立の法学部を卒業しましたが、壊滅的に理系科目ができなかったので、国・英・社のみで勝負するしかなく、しかも私立なら何回も受験できるということで4回くらい受けてなんとか合格しました…。
家族には大卒の経歴を持つものがおらず、あまり勉強は得意な方ではありませんが、勉強すること・知らないことを知ることは好きな方だと思います。
中小企業診断士試験を受けようと思ったきっかけ
「中小企業診断士」自体はもともと知っていたのですが、難しい国家試験ということもわかっていたので、受験することすら考えたことはありませんでした。
一番のきっかけは、育休を約1年取ったことで、自分が会社にとって価値があるか?と見直したからでした。
実は産休・育休を取る直前に総務・人事系の仕事をしていたのですが、事業の再編や事業ポートフォリオの構築に携わる機会がありました。
私はメインメンバーではなかったのですが、内容は全くわかりませんでした。財務分析?生産性?PPM?なんじゃそりゃ?という状態で、上司が指示する資料を集めることで精一杯でした。
「もう若手社員とも言えない年齢になってきてるのに、私はこんなことも知らないのか…」と愕然としたことを覚えています。
そんな状態で産休に入り、いよいよ育休が明けようとしていた時、ふとこの仕事のことを思い出しました。
私は今の会社に中途入社していて、もちろん前職で身につけた知識や経験を活かせてはいたものの、「◯◯(前職)の経験がある雪さん」というレッテルを貼られたことに有り難さとともに焦りを感じていたように思います。
いずれ前職の経験は古いものになり、今の会社で自分の実績を残していかないといけません。一方で、育休を取ったことで同期に遅れを取ったし、何より私は財務分析すらできない…。
この会社にとって私の価値はなんだ?と考えた時に、思いつくものがありませんでした。
そんな時、SNSでもフォローしていたワーママさんが中小企業診断士試験を受け、ストレート合格されている姿を見て、一気にこの試験が気になりました。
この試験なら会社員として必須で、私が過去にわからなくて挫折した仕事に必要な知識が得られる、と思いました。
難しい試験だと思っていたけど、ワーママでも受かる人がいるということに希望が生まれ、私もやってみよう!と思いました。
(なお、この合格したワーママさんは高学歴で試験科目に有利なお仕事をされていたことを知るのは、もっと後のことでした…)