見出し画像

刀剣には魂が宿る!名古屋の刀剣博物館で予想外にテンションが上がった話

お盆休み少し前の金曜日。
刀剣(というか刀剣乱舞)好きの娘のリクエストで、名古屋刀剣博物館に行ってきました。
ちょうどバイトがなかった息子も「せっかくだから」と同行。
これからゲームを作る人はいろんなインプットしておいた方がいいはずです。

名古屋刀剣博物館。いや名古屋刀剣ワールド(通称メーハク)。正式名称がどっちなのかよくわかりません。
ホームメイトでお馴染みの東建コーポレーションさんが運営している博物館です。

入り口付近にある「三英傑」の像。
宣伝効果抜群!

一般財団法人「刀剣ワールド財団」は、東建コーポレーション株式会社によって2018年4月16日に設立されました。日本刀、甲冑等の伝統工芸品、及び美術品を収集・保存・展示することを通じて、日本の伝統文化を守るために立ち上げた財団法人です。
当財団は、文化の振興・発展に寄与することを目的とし、美術品としての日本刀を身近に感じていただけるよう、展示や企画展を実施しております。

刀剣ワールドHPより

東建…とうけん…刀剣、ってことじゃないよね?違うよね?


1.刀剣博物館へ

刀剣博物館は、名古屋の地下鉄の駅4つの中間地点にあります。
一番近いのは大須観音駅みたいですが、名古屋駅から地下鉄に乗る私たちは乗り換えが面倒なので、伏見駅で降りることにしました。

HPより

道中、名古屋市科学館の横を通りました。
今回は寄りませんが、子供たちが小さい頃はよく行ったなあ。

プラネタリウムが大人気。


2.いざ見学

刀剣博物館は、4階建てのビルがまるまる博物館になっています。
2階や3階からも入場できるようですが、私たちは1階のミュージアムショップのところから入りました。
JAFカードがあれば入場料は割引になるみたいです。

入り口付近にあるコインロッカー。
どこに入れるか迷っちゃいますね。

浮世絵を見ながらエスカレーターに乗り、2階の展示室へ。

おおー!刀剣ー!

広々とした館内。
刀剣の量、半端ないです。
まずは基礎知識を習得。
刀剣の部位の名前、初耳だらけ。
刀剣ができるまで その1。
刀剣ができるまで その2。
その3。

実際に刀を作る13分の映像がモニターで見られます。
匠の技に釘付けです。

こんな感じで展示されています。
鞘の細工もすごい。
柄(つか)のカラーリングも素敵。

私は特に刀剣に興味があったわけではないのですが、
それぞれの刀剣の個性や美しさに触れると、魅了されるのもわかる気がします。
そして美少年に擬人化したくなる気持ちもわかりますw

あちこちに鍔(つば)も展示されています。
装飾細かい。
芸術だねコレは!
シンプルだけど可愛い。

そういえば「鬼滅の刃」で柱たちが使っている刀にも、それぞれの個性に合った鍔がありましたね。
展示されている鍔も、その刀の持ち主の人となりがわかるようなものがたくさんありました。

天井の装飾も随所にあります。

ゴージャス!
こちらもゴージャス!
伊勢神宮の式年遷宮に関わる太刀。
さすが、装飾が美しい!
神様に捧げる太刀なんですね。
掛け軸は、秀吉の書だそうです。
飾り気のない文字です。
赤い鞘の小太刀。
よく見ると、なんだかクリスマスグッズみたいでかわいい。
こちらもすごい装飾。
たくさんの石がはめ込まれています。
勇者の剣にひとつひとつ集めた宝石をはめ込んでいくようなRPGを想像しました。
鞘が純金と純銀だそうです。
いくらするのコレ?
こちらも鞘に注目すると…。
麒麟などの、伝説の動物たちがたくさん。
なんかかわいい。


後半(4階)は皇室ゆかりの刀剣が展示されていて、装飾の多いものが多かったです。

日本刀の変遷。拡大してご覧ください。
あ、七支刀、歴史の教科書に出てきたなー。
明治時代、刀剣が役割を失っていき、
戦後は「美術品」になっていった とあります。
なんだか切なさを感じました。


現在は美術品として扱われる刀剣ですが、元は戦いのためのもの。
館内には、刀剣だけでなく色々な戦いに関わるものの展示もたくさんあります。

甲冑もズラリ。
合戦武具コーナー。
平家物語「扇の的」で那須与一が射た扇と
同じカラーリングですね。
弓矢コーナー。
弓道やってたので、コレは結構わかります!
弓って戦いの道具だったんだなあと実感。
もちろん元々は狩猟なんだろうけど。
火縄銃コーナー。量がすごい!
いろんなお家の蔵から出てきたのかな…。
イギリスの銃。
お手入れセットがケースに収まっているのがカッコいい。
ガトリング銃。

他にもこんな展示があります。

太平記図屏風。
貴族と武士の描きわけすごい。
鷹がデカい。
刀剣ワールドのキャラクターらしい。
名前からすると、モデルとなる刀剣があるようです。
日本刀と火縄銃の重さを体験できます。
男子はついやっちゃうよね(息子23歳)
プロジェクションマッピングみたいな部屋があります。
いろんな映像が出てきます。
足元の鯉を踏むと、刀剣にまつわるワードが画面に出ます。
水紋も広がって楽しい。
平安時代に関する企画展もやっていました。
これは百人一首。
これも百人一首。
そら豆みたいな形、かわいい。
源氏物語画帖。
源氏物語の色紙を貼った屏風。
絵入りの源氏物語。
豆本サイズの源氏物語。
何巻になっちゃうの?
源氏物語、江戸時代の写本。
源氏物語絵巻。
こちらも。

他にも…。

なぜか名古屋城のジオラマ。
衣装を着て写真を撮るコーナーは、
背景を自由に選べます。
なんかエヴァっぽいと思った私はオタクでしょうか。

などなど、見どころたくさんで最高に楽しい博物館でした!

ちなみにHPには「見学時間 1〜3時間」とあり、「そんなにかかる?」と思っていたのですが、
見学だけで2時間半以上、、ミュージアムショップに30分近くいたので、結局3時間見学しました…。

ミュージアムショップには、模造刀、刀剣グッズ、武将グッズなど楽しいものがたくさん。
娘は刀剣モチーフのキーホルダーを、友達の分まで色々買っていました。
(刀剣乱舞グッズではなく、純粋に刀剣モチーフのキーホルダーで、ちょっとおしゃれでした)

私が買ったのはこれ!

左:秀吉の「温めておきました」ポチ袋
右:家康の「徳川埋蔵金」ポチ袋

ちょっとクスッと笑えますよね。
借りたお金を返すときに使いたいと思います。


3.おわりに

娘のお付き合いで訪れた刀剣博物館でしたが、予想外にテンションが上がりました。

刀剣、というか日本刀は作られるときにも魂が込められ、
使う人の命が懸けられ、個性が現れていました。
美術品や神事に使うものとしての側面もありますが、刀に魂を感じるからこそ、大切に扱われてきたんだなと感じることができました。

そして、この刀剣博物館の、刀剣に対する愛をものすごく感じました。
真面目な博物館なので、小さなお子さんにはちょっと退屈かもしれないけど、
魂と愛を感じる素敵な場所です。

興味がある方、ぜひどうぞ!
刀剣ワールドHPも、読み応えたっぷりです。



この記事は、こちらのマガジンに入れています。



共同運営マガジン、参加者募集中です。

いいなと思ったら応援しよう!