見出し画像

1ヶ月に二人、家族を見送った話⑤葬儀のあとも大忙し!

こんにちは、といです。中学校で国語を教えております。
最近は、記事のタイトル通り、義母と義父を約1ヶ月のうちに見送った話をあげています。
①〜④の記事はこちらから。

本日は、義母のお葬式のあとのお話です。



1.「大事なモノ」はどこ⁉︎

ウチの義母は、お片付けが大変苦手でした。
自室も布団は敷きっぱなしで、必要なものはすべて布団の周りやテーブルの上と下に置いています。

だから、亡くなった当日も苦労したのです。
そう、貴重品や身分証明書を探すこと!
詳しくはこのシリーズの①にも書いたので省きますが、
(未読の方はこちらをどうぞ)

色々の手続きのためには通帳やカード、保険証などが必要なので、これを早急に探さなければいけません。

お葬式の翌日から、義妹のMちゃんにも来てもらい、大捜索を始めました。
ただそうは言っても、大量に積み重なっているあれやこれやをどかさなければ捜索できません。
ダンボールやゴミ袋をたくさん用意して、もういらないと思われるものをバンバン捨てながら、捜索というか発掘作業を行いました。

はじめの3分くらいはMちゃんも私も感慨にふけりながら作業していたのですが、
あまりのものの多さに心が折れ、「これ捨てていいかな?いいよね?捨てる!」とハード断捨離モードに入りました。

生前「大事なものはここに入れておくから」と言っていた場所には肝心のものはなく、
出てくるのは払ったかどうかわからない請求書ばかり。

もー!通帳どこ?保険証は?

探し始めて2日。やっと全容を見せたお布団の下から、貴重品ポーチが見つかりましたとさ。
そりゃそうだ。現役の刑事さんが4人がかりで探して見つからなかった貴重品。
素人が探したら2日かかるわ。

ついでに言えば、次の次の週末あたりに、
「死んだらこれも一緒に燃やして」と書かれた箱が見つかりました。
中には、孫たちの写真が入っていました。

もう…。ちゃんと片付けないから、もう火葬終わっちゃったよ…。
せめて「大事なものはここ」と言っていた引き出しに入れておいてくれれば間に合ったのになあ。


2.台所と冷蔵庫がヤバい!

大きな持病もなく、突然亡くなった義母。
当然ながら、あとで食べるつもりだった煮物は鍋の中にあるし、
明日食べるつもりだったお魚も冷蔵庫の中にあります。
直近のものだけならいいのですが、部屋同様冷蔵庫の中にもモノを溜め込んでしまうタイプの人だったので、
(さらに、腰が曲がって冷蔵庫の上や奥の方には手が届かなくなっていたこともあって)
台所も冷蔵庫も、食べられないものがとにかくいっぱい!

部屋の片付けと並行して、「とにかく食べ物を捨てる」が始まりました。

もったいないな…と思っていたのは最初の3分だけ。
あとはもう、「とにかく捨てないと大変なことになる!全部腐る!」と心を鬼にして、大量の食材を捨てました…。
心が痛みますが、仕方ない。
ウチは生ゴミは畑のコンポストに捨てています。
何度も台所と畑を往復して、捨てまくりました。

真空パックの豚足があちこちから3袋出てきました。
Mちゃんの好物なので、お店で見たら買っていたんだろうなあ。

保存食として作ってくれていた漬物や梅酒、らっきょうなどは、ある程度親戚で分けました。
その他のものは毎週末捨て続けましたが、まだ終わっていません。
本当に、どこを開けても食べ物とタッパー的な保存容器が出てくるのです。
私も家のパントリーを片付けようと思いました…。

約1ヶ月かけて、緊急性の高いものを捨てたところで、台所の片付けは一旦終了しました。
なぜならこのあと、ちょっと忙しいサイクルに入っちゃったのでね…。

3.いろんな手続き

通帳や身分証明書等が無事見つかったので、いろんな所への手続きができるようになりました。
ただ、これについてはダンナさんとMちゃんにお任せしてしまったので、私はほぼノータッチ。
二人はあちこちでめちゃめちゃ住所や名前を書かされたり待たされたりで大変だったみたいです。
まあ小さな村なので、役場や銀行に入った途端に「あらー!大変だったね!お母さんの手続きでしょ?どうぞどうぞ」みたいな感じで話は早かったみたいですが。

義母は各種支払いに関してものんびりなタイプだったので、家宅捜索の結果さまざまな請求書が出てきたのですが、払ってあるのか無いのかわからず、いろんな解約手続きのネックになることもありました。

私が解約を手伝ったのはNHKとかエネオスのエネキー(指定口座からガソリン代が引かれるタイプのキーホルダー)くらい。
でもどちらも、過払いとか未払い分の手続きがプラスで発生して、ちょっと面倒だなと思いました。

義父が入院中なので、義母がいなくなった家は空き家になります。
義父が退院してくる見込みもないので、この家のインフラや契約をどこまで残すのか、解約するのかは、ひとつひとつ考えることになりました。

4.喪中ハガキを出す。出したのに…。

いつもは紅白を見ながら年賀状に一言メッセージを書いているような私ですが、
今年は「喪中はがきを出す」という重要ミッションに対応すべく、
なんとか12月1日にはダンナさんのお尻を叩いてプリンターを動かし
(なんと私のパソコンは古すぎて、家にあるプリンターが対応してくれないのです)
12月1日には投函することに成功しました。

業者さんには頼まず自分で作りましたが、
①ネットでよさげな無料背景をゲット
②既に家に届いている喪中はがきを参考に文面を作る
③年賀状ソフトを使って宛先印刷 ということであっというまに完成しました。

で、日曜日の夜。高速バスで担任赴任先に戻るダンナさんを送ったついでにポストに投函しました。
12月第1週に届けば、ウチに年賀状を出そうとして下さっている皆様にご迷惑をおかけすることもないでしょう。すっきりした気持ちで月曜日を迎えました。

さて、月曜日は三者懇談3日目。
生徒と保護者の方と私で、学校生活や勉強のことなどについて話します。
1日8軒くらいのお家とお話ししないといけないので、何を話すか準備も必要だし、決められた枠の中で満足して帰っていただけるようなタイムマネジメントも必要です。

前半の4人が終わったところで、時間調整のために空けておいた一枠分の空き時間ができました。
次の生徒の分の資料を用意して、お茶を一口飲んだところで、スマホが震える音がしました。
何気なく手に取ってLINEを確認すると、ダンナさんからのメッセージが入っていました。

「お父さんが亡くなりました。これからそっちに向かいます。Mは落ち着いて」
「といはゆっくり帰ってきていいよ」

お父さんが、亡くなった???
え?え?

義母が亡くなったのが11月4日。
義父が亡くなったこの日、12月2日。

1ヶ月に二人、家族を見送ることになったのでした。


次回は、義父のお葬式にかかわるお話です。

これまでのお話はこちらから。


共同運営マガジン、参加者募集中です。



いいなと思ったら応援しよう!