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ゴミあらわる

※あらすじ
2023年。人類はゴミと共存出来るのか?いや、少なくとも俺は嫌だ!そんな主人公と、増殖を続けるゴミの家庭内攻防戦を描いている。


(第一話)
ゴミとのたたかい

今日も昨日もゴミ襲来。
おそらく明日も私の家はゴミに襲われる。。
助けてなんて人には言えん。

西暦2023年5月末・・・
私はゴミとの共存を放棄し、たたかうことを5月末の早朝、決意した。
・・・

ゴミの性質をあなたはご存知か?
最初はへたしたら歓喜と喝采のなか家へ迎え入れられる。
そんな存在だったりする。(初期は)

ほんとは客人だったりするわけだ。
どーぞどーぞ、よくいらっしゃいましたねぇなんて言って歓迎。
けど、
突如としてコントロールできない存在になる。
それは招き入れた直後のときだって起こり得る。

★徒党を組んでの膨張。
★自己分解拡張による家庭床面積占有。
★紙きれによる妨害工作。

家庭内の様々なところでそんな事態を引き起こす。
・・・

たたかいをあきらめた人々は、「生きてりゃあ散らかるさぁ」とか言いつつ散乱(産卵)したゴミのなか眠りにつく。

出勤のときに肥大化したゴミが廊下を占有し歩行を邪魔してても足で小突いて寄せる・・
そっと。
慈しみか?!

私からしたら家族かよ?(-_-;)くらいゴミに馴染んでいる。共存の道を選んだ人々。

・・・
2023年5月末の私にはそんな共存生活は無理なのだ。

70Lくらい入る切り裂きに強いとかいうビニール袋を使用し、とりあえず無作為に目の前の怪しい奴等を一網打尽にする。
肥大化する前に食い止めるのがコツだ!
非情。
・・・

ポストにどっかの誰かが送り込んだ紙ゴミも一瞥したのち即、ゴミ箱に叩きいれる。
切り裂いてだ!
笑・・・

・・・
70Lの袋も過信は禁物だ。
それ自体がいつの間にか肥大化したゴミになってることが多々あるから。
・・・
そして、
残念ながら一日のたたかえる時間は限られている。。
会社から強要される出勤という名の忌々しい命令により、朝はゴミを目撃しても放置して出かけなければならない。

「会社行かなきゃならないんでしょっ?笑」
ゴミが薄ら笑いしてるなか、毎朝、拳を握り締め家を後にしてる。

・・・
今現在、我が家は60%ほどの場所でゴミが肥大化し床を占有をしている。
成長は止まらない。

・・・
くそっ!
今日はもう眠らなければ・・・
(つづく)

・・・
時は流れ
一日の激務が終わり…
帰宅。

おまたせしたな!
勢いよく家のドアを開ける。
王の帰還だ。笑

・・・
一見すると何も変わってない。何も・・・
らしくない安堵のため息を吐き椅子に座る。
安堵。ひとときの休息。

テーブルの上のボックスティッシュに目がいく。

・・・

こ、これは。。

ボックスティッシュは箱だけ。中身はすでになかった。
使い切って空になってたのに気づかずテーブルに置いてたのだ。さりげなくゴミ化していたボックスティッシュ。
知能犯的なゴミ出現(-_-;)

表向きゴミだと思わせないギミック・・
箱を利用したトリック
やられた・・

すぐさま両手で解体し、ゴミ箱を通り越してゴミ袋に詰め込んでやった。
完全に捨ててやった。
這い上がってこられまい。(そりゃそうだ(-_-;))

・・・
二階は大丈夫か?
一抹の不安がよぎる。。

消耗戦に持ち込もうとしてるようだな・・
辺りを見回す。
そこかしこに潜んでいるゴミたちの気配を感じ汗をぬぐう。

(つづく)

#創作大賞2023
#漫画原作部門


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