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オススメ本紹介⑧~『Disney Thinking』~
こんにちは!
甘いものが食べたいセールスの学校の早坂です!
今日は『Disney Thinking』を紹介します!
この本を読めば、ディズニーがなぜあれだけ人気で、働く人も楽しそうなのかの理由を知ることが出来ます!
目次
① #著者紹介
② #ディズニーの理念と行動指針
③ #理念浸透を示す出来事
④ #まとめ
では見ていきましょう!
① #著者紹介
芳中晃
1953年生まれ。77年、ポールスミス大学卒業。79年、フロリダ国際大学卒業。同年7月、ウォルト・ディズニー・ワールド入社。コンテンポラリー・ホテル(現ディズニー・コンテンポラリー・リゾート)やマジックキングダム内にてスーパーバイザー業務をおこなう。その後、(株)オリエンタルランドに入社。東京ディズニーランドの開園準備に携わる。同社退社後、さまざまなプロジェクト業務や経営管理などを手掛ける。関東学園大学経済学部経済学科観光ホスピタリティコース元准教授。16年、コーネル大学ホスピタリティ・マーケティング准修士修了。
② #ディズニーの理念と行動指針
皆さんはウォルト・ディズニーの理念をご存じですか?
それは
「ハピネス(HAPPINESS)」
です。有名なのでご存じの方も多いかもしれません。
ではディズニーパークの理念をご存じですか?
「ファミリー・エンターテインメント」
です。これはご存じではなかった方も多いと思います。
噛み砕くと「世代も超えて、誰もが一緒になって楽しむことのできる場所」を目指すという想いが込められています。
理念は働く人だけではなく建物や商品すべてが理念のもとにデザインされ、作られているのです。
そしてこの理念を実際に行動で実現するための4つの行動指針があるのです。次にそれを見てみましょう。
ディズニーパークの行動指針となる4つのキーワード
〇SAFETY(安全性)
〇COURTESY(礼儀正しさ)
〇SHOW(ショー)
〇EFFICIENCY(効率)
です。
細かく見ていきましょう。
〇SAFETY(安全性)
安全性の確保できてない場所で遊びたくないし、食事したくないですよね。
⇒安全は絶対に確保しなくてはならない。
アトラクションのメンテナンスでは部品の耐用年数を待たずに、定められた期限が来たら交換する。
グッズでは赤ちゃんが触るぬいぐるみは毛が抜けない、色落ちしない素材を使い、事故が起こらないために安全検査を実施するそうです。
また、パークのイベントで数万本のバラを使ったときはすべてのバラのトゲを取り去ったそうで。
なぜここまでするのか、それは
すべては「ファミリー・エンターテインメント」という理念の実現のため
です。
〇COURTESY(礼儀正しさ)
キャストは「すべてのゲストはVIP」という想いで働いています。
しかしこの理念があったからこそ採用されなかったアイディアがあるそうなんです。
それは
自動化
です。
ミニボートのアトラクションの船頭役のキャストを自動化しようとしたそうなのですがそうすると礼儀正しさやコミュニケーションが消えるという意見が出たそうなんです。その結果、
⇒理念と合致しないので採用されなかった
そうです。普通なら自動化になるところが理念のために、自動化しなかったのです。
〇SHOW(ショー)
ディズニーパークをひとつの大きな舞台と見立てて、ゲストに思う存分楽しんでもらう。
パークの敷地内でゲストと接するエリアを「オンステージ」、キャストだけのスペースを「バックヤード」というそうです。
だからパークで働く人のことを「キャスト」と呼ぶのだとか。
「なるほど!」と声を出して納得してしまいました笑
なのでディズニーでは「皆さんはその仕事を役として演じてください」と研修で教わるそうです。とても深いですね。
また、ディズニーの世界観を壊さないための工夫がたくさんなされています。
例えば
・外の景色が見えない
・各エリアごとのユニフォーム
・ゴミ箱は景観に合わせたもの
などです。
皆さんもユニフォームやゴミ箱には「こだわってるな」と感じたことがあるかもしれません。それにはこういった理由があったのです。
〇EFFICIENCY(効率)
「ゲストのため」の効率化がなされています。
例えば
・ファストパス
・アトラクションの通路の幅
・ポップコーンの販売
皆さんもディズニーに行ったらポップコーンを買う列に並ぶ方も居るのではないでしょうか。
その時疑問に思いませんでしたか?
「なんでこんなにキャストが居るのだろう」
と。
その理由が「EFFICIENCY(効率)」なのです。
ストアに1人しか居なかったら、ポップコーンを準備し渡す作業とお会計をする作業を一人でしなくてはいけませんよね。
そうするとただでさえ長い列はどんどん伸びていきます。
そして皆さんは腕を組み、イライラしだしますよね?笑
それではせっかくのディズニーを楽しめません。
だからポップコーンのストアには3-4人のキャストが居て。会計する人とポップコーンを作り、渡す人に分かれているのです。
人件費は掛かりますが、ゲストのための効率化実現のために行っているのです。
そして4つのキーワードはキャストのためでもあるのです。
〇SAFETY(安全性):災害の時キャストの安全が確保されないとゲストを守れない。
〇COURTESY(礼儀正しさ):会社や上司、同僚から尊重され、労働条件が整備されている。
〇SHOW(ショー):バックヤードなど職場環境が快適に整えられている。
〇EFFICIENCY(効率):効率的な働き方を提案、工夫する。
キャストが安心して楽しく働くことができることを大切にしているのです。
なにより、楽しく働ければモチベーションも上がり仕事の質も向上するのです。
③ #理念浸透を示す出来事
ここまで理念と4つの行動指針を見てきました。では実際にその理念と行動指針が浸透していることを表す出来事は2つあったのでご紹介したいと思うます。
〇理念を象徴する出来事①
「天国のお子様ランチ」というお話をご存じですか?
パーク内のレストランで来店した夫婦がお子様ランチを注文しようとした。お子様ランチは本来、子供しか頼めない。キャストが理由を尋ねると、亡くなったお嬢さんと来たかったとのこと。キャストは夫婦を「3名様、こちらにどうぞ」とテーブルに案内し、お子様用椅子をセッティングした。もちろんお子様ランチも提供し、帰るまで「3名様」として案内した。
この行動はマニュアルにはないがキャストと店長が独自に判断したそうです。理念に沿った行動なのです。
これを読んだ僕はいい意味で言葉を失いました。
「僕にはこんなことぱっとできないな」と思いました。
これができるのは理念がしっかりと浸透していたことを示していますね。
〇理念を象徴する出来事②
これは有名な話かもしれません。
東日本大震災の際、ディズニー内では壁の一部の剥落程度の被害。しかし、建物が倒壊する可能性はゼロではないため、キャストはゲストを避難誘導した。そのときショップのキャストが、「頭にのせて万が一に備えてください」とぬいぐるみを渡していった。
その時、その場でゲストに何が必要なのか考え、全力で行動した。キャストが理念をしっかりと身につけていたからこその行動だと言えます。
④ #まとめ
・ウォルト・ディズニーの理念
「ハピネス(HAPPINESS)」
・ディズニーパークの理念
「ファミリー・エンターテインメント」
⇒「世代も超えて、誰もが一緒になって楽しむことのできる場所」を目指す。
・ディズニーパークの行動指針となる4つのキーワード
〇SAFETY(安全性)
〇COURTESY(礼儀正しさ)
〇SHOW(ショー)
〇EFFICIENCY(効率)
いかがでしたか?
この本を読んでディズニーの人気の理由がよくわかりました。
皆さんの会社にも「理念」があると思います。
ぜひその理念に込められた想いを理解し、どう実現していくかを考えてみてください。
新しい発見があるかもしれません。
お読みいただきありがとうございました!