「バカ」の研究は人間について書かれたマーケティングの本
今回は「バカ」の研究について書いていきたいと思います。
キャッチーなタイトルにつられて購入しました。なんとなく帯を見るとノーベル経済学賞の受賞者などが名を連ねています。
この時点で「あれ?自分がバカだから買ったんだけどもしかして結構しっかりしてる本なの?」という予感がしてきました。
結論: あらゆるバカについて書かれたマーケティング本
読んでみると「あぁ、やっぱり」という感想でした。
著名な心理学者の話がふんだんに登場してきます。
普段は1冊30分~1時間程度で読み終えるんですが、めっちゃ濃くて数時間かかりました。
良かった点
まず、知性あるバカや陰謀を信じるバカ、ポスト真実(客観的事実よりも個人的信条へのアピールが優先される文化)とバカのあらゆるバカについて書かれています。
次に、マーケティングにめちゃくちゃ使える施策が登場する点も良かったです。例えば、バカを知って、バカを釣る仕掛けを作れば自動的に反応してくれるのでめっちゃ簡単だよって書かれてある部分もありました。
最後に、自分もちゃんとバカだと気づける点が最高でした。私は日頃から「自分はバカだ」と自任しているのですが、それが間違いではないことが分かりました。
同時に、「バカであること」を認知して普段の行いを見直すことができるトリガーにもなったのでバカ度は減少したと思います。
あまり良くなかった点
一人が一つの章を担当する形で構成されているので”章ごとの難易度にばらつきがある点”は読みやすさを阻害する要因になっていたと思います。
もちろん翻訳版ですので全体としての文体は統一感があります。
ただ、内容自体に差があるので「お、ここはすらすら入ってくるな」という章と「え、結局どういうことだ?読みなおそう」な章があります。
私は、バカでもやもやしたので読み直して理解しながら読んでいったのですが別に興味のある部分だけつまみ読みをするのでも十分いい本だと思います。
おすすめの人
・自分、バカかな?と思う人
・マーケティングに興味がある人
・SNSで見かけるバカについて知りたい人
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