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サルトゥ { お米のオーブン焼き } Sartu' timballo del riso

sartu' { timballo del riso }

その日私は風邪気味で、きっとずいぶん感じの良くない女だったと思う。晩ご飯は食べたくない。アイスクリームが食べたい。たぶんアイスクリームがヨーグルトしか食べられない。
ちょっとくらいなら食べてみる?と、晩ご飯の時に私の皿に取り分けてくれたのは、初めて目にする米料理だった。サルトゥ。初めて食べるのに、懐かしい味がした。
どうしてこんな時に風邪引いちゃうの、あと数日で東京に帰るのに、と泣きたい気分だったのが、ほんのり温かい米をひと口ずつ食べるうちに安心した気持ちになって、きっと明日は元気になるから大丈夫、と思った。

サルトゥの伝統的なレシピは、小さなミートボールを入れたり、ひき肉入りのトマトソースを使うのだけれど、私は肉の代わりに焼いた茄子を入れて作ってみました。とっても美味しいです。もちろんお好みでミートボールを加えても!

sartu' お米のオーブン焼き

材料 ( 直径21cmの焼き型 )

イタリア産の米   2カップ ( 私はcarnaroliを使いました。)
裏ごしトマト    300g
バジリコの葉    2枚くらい
白ワイン      1 / 2カップ
赤玉ねぎ      小さいもの 1 / 2
すりおろしたパルミジャーノ   大さじ2
グリーンピース   100g
モッツアレッラ   100g
卵         1
ゆで卵       1
茄子        1
水、オリーブオイル、パン粉、無塩バター、塩コショウ 適量

作り方
1 ) トマトソースを作る
玉ねぎをみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルを加え、刻んだ玉ねぎを弱火で炒める。良い香りがしてきたら、裏ごしトマトと塩ふたつまみくらいを加えて弱火で約15分。仕上げにバジリコをちぎって加え、コショウで味を整える。

2 ) 米を用意する
鍋にオリーブオイルを加え、米を軽く炒める。オイルが米に馴染んできたら、白ワインを加え、少し強火にしてアルコール分を飛ばす。
米がひたひたになるくらい水を加えて、時々かき混ぜながら、水分が足りなくなったら水を足しながら弱火で4 ~ 5分。
1で作ったトマトソースを加え、時々かき混ぜながら、弱火で15分、時々水を加えながら炊く。
火を止めて、塩コショウで味を整える。擦り下ろしたパルミジャーノを加えて良く混ぜる。溶き卵を加え、更に良く混ぜ合わせたら、そのまま少し冷ましておく。

3 ) 具を用意する
グリーンピースを塩茹でする。
ゆで卵を作り、細かく刻む。
モッツアレッラを賽の目に切る。
茄子を賽の目に切って、少量のオリーブオイルで炒め、塩コショウで味をつける。

4 ) オーブンで焼く
焼き型の内側にバターを塗り、パン粉を満遍なくまぶす。
半分の量の米を型に入れて表面を平らにしたら、その上に茄子、グリーンピース、モッツァレッラ、ゆで卵を重ねる。残りの量の米を重ねたら、表面をパン粉で覆う。焦げ目をつけるために、擦り下ろしたパルミジャーノをまぶし、バターを少しずつ所々に載せる。
180度に余熱したオーブンで、約40分。

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