見出し画像

新型コロナウィルスで揺れるシアトルでマラソン大会

ワシントン州・シアトル近郊で、新型コロナウィルスによる死者が昨日までに6人。

全米の死者が全員、自宅から車で10分程度の場所で亡くなっているとは。

それも、感染者の広がりの報道がなく、死者が先に出たという印象がある。

死にかけないと検査をしてもらえないの?

実は、アメリカではじめに新型コロナウィルスの感染者が出たのもワシントン州だった。

その時は、中国への渡航歴のある人で、他に感染した人はいないということだった。

世界中でこんなに感染者がいるのに?と思っていたけど。

そこへ、隣の市のカークランドで全米ではじめての死者が出たのが、先週の終わり。

人ごとではないなと思っていた矢先、今週になってムスメの学校が休校。

校長からのメールによると、保護者の一人が、集団感染が起きたカークランドのナーシングホーム(老人ホーム)で働いていたらしい。

当初は、学校を一日だけ閉めてクリーニングするだけだと言っていた。

月曜の夜には、1週間まるまる休校の知らせが来た。

ちなみに、勤め先からの新型コロナウィルスに関するメールを読んだら、「子供の学校が休校の場合は、学校が再開するまで社員も自宅待機」と書いてあった。

ディレクターに確認したら、すぐに帰宅するように言われたので、昨日は半日、家で働いた。

ナーシングホームで働いていた保護者や生徒の検査結果が陰性だったら出勤していいとのことだったので、校長先生に確認をとった。

そしたら、その保護者は保健局から検査要請を受けなかった(つまり、検査はしていない)とのこと。

なるほど、集団感染して死者を複数人数出して全米のニュースになっているナーシングホームの関係者も、検査を受けていない。

アメリカは医療費が高額だから、必要がないと判断された検査を受けるのは金銭的に大変だ。

重症でない人が陽性だとわかった場合、できることと言えば療養くらいだから、病院で隔離したりする手間を考えると、重症者を中心に、ということはわかる。

無症状や軽症の感染者にかまってられる状態ではないということ。


こんな中、日曜日にシアトル市内で5KMと15KMのマラソン大会があった。

毎年行われる人気のマラソン大会で、とにかく出場者が多い。

これ、後ろの方までずっと参加者の列が続いているのわかりますか?

15KMでこれなので、先に出た5KMの参加者はもっと多かったのでは。

画像1

東京マラソンは一般参加を中止にしてよかったと思う。

屋内じゃなくて外で走るのにナゼ?と思うかもしれないけど、今回すごく気になったのが、渋滞するトイレ。

あれだけの人数が、限られた数のトイレを短期間に使い回しするってのは・・・。

あの中に感染者がいたら、と思うと。

それに、水を渡したりメダルを渡したりするボランティアの人たちは、ハァハァと息の荒い不特定多数のランナーの吐息にさらされる事になる。

おろらく、今週末が開催だったら、中止か延期になっていた大会だと思う。

開催してても、ワタシなら参加しなかったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?