自分のココロに正直に生きる(後編)
社会人5年目になった私は、人生の転機を迎えます。
広告代理店に就職し、好きな広告の仕事について楽しい日々を過ごしていたものの、無理をしていました。
睡眠不足で耳鳴りやだるさで体調を崩し、気持ち的にも余裕がなくなっていきました。
健康を取り戻そうと思った時、自分の人生で調子のよかったときは、
運動をしていたと気づきます。
人に教える仕事をしてみたいのと、長く続けられる運動を探し、
ピラティスインストラクター資格に出会いました。
資格試験に合格し、ピラティススタジオで働くという選択肢が見えました。
周りの声が聞こえました。
5年のキャリアを捨てるの?
未経験で飛び込んで大丈夫なの?
年収が減って暮らしていけるの?
ピラティススタジオの社長にさえ、反対されました。
でも、私は、ピラティスインストラクターへの転身を決めました。
私のモットーは「やりたいと思ったらやる!」だからです。
会社員だった私の給料から、収入が半分に減ってしまうことが分かり、
出来るだけ安いアパートに引っ越しました。
木造で洗濯機が外。隣と上の声が丸聞こえで、
窓を開けると上の階の洗濯水が降ってきました。
そんな家にも、友人が遊びに来てくれました。
こうして、20代最後に、ピラティスインストラクターになりました。
この経験から私が学んだことは2つ。
1.自分を信じること
2.やりたいことに挑戦すること
1.「自分を信じる」ために必要なのは、
周りの声より「自分のココロの声」を優先することです。
あなたはこうあるべきだ、という常識や一般論、
こうあって欲しいという家族や知人の期待に応えすぎると、
自分がどうしたいのか、自分のココロの声が聞こえなくなってきます。
自分のココロの声を優先するということは、自分の人生に責任を持つということです。
周りがこう言ったから、誰かに迷惑をかけるから、と周りを優先すると、
自分の人生の舵取りができなくなってしまうと思うのです。
自分のココロの声に従うことが、自分にも周りにもよいと思います。
2.「やりたいことに挑戦する」ために必要なのは、
やりたいことが沸いてくるカラダの状態をつくることです。
自分がやりたいことが分からない、という人もたくさんいます。
周りの声を優先していると、自分の声が聞こえなくなってきます。
ココロの声よりも聞きやすいのが、カラダの声です。
カラダの声を聞くとは、カラダの感覚を意識するということです。
自分に合っていない環境にいたり、ストレスを抱えすぎると、体調が悪くなります。
カラダが教えてくれているサインを受け取って、
自分が無理をしていないか見直すことができます。
例えば、こんな感覚はありませんか?
・言いたいことが言えない時、喉がキュっと締まる感覚
・自由がない窮屈な環境で、呼吸がしづらい感覚
・緊張したり、頑張っていると肩に力が入っている感覚
カラダの声を受け止めて、より快適な感覚を選択していくと、
環境も人間関係も、自分に合った場所に導かれます。
カラダとココロは繋がっているので、カラダを大事にすることで、
ココロの声が聞こえてきます。
自分がやりたいこと、やりたくないことが直感的に分かるようになります。
頭で考えると、常識や周りの目を優先しますが、ココロで感じると、自分らしい選択ができます。
自分らしく輝く人は、周りの人にも希望を与えますよね。
私が伝えたいことは「自分のココロに正直に生きる」ということです。
それは、自分の可能性を信じ、やりたいことに挑戦して
「自分らしい人生を歩める」からです。
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