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【考察】どうなってんだKALベストナイン投票2024【川崎祭】【コイル】【五条勝】【スフィンクスのわさび】【田代砲】

こんにちは、サク来です。

先日1日にKAL公式XにてKAL2024シーズンベストナインのファン投票途中経過が発表されました。


「火の国は何人入ってるのかな?」、「あの選手はどのポジションで選ばれてるのかな?」と多くのファンがワクワクドキドキしながら眺めた画像は衝撃の一言に尽きました。

対象の12ポジション中、11項目にて大分Bの選手が選ばれているのです。
他球団の選手たちは遊撃・平間選手(北九州P)のみ。

KAL王者争いが佳境を迎える中、異常事態が起こっています。

Title Photo by @KpbProject

KAL2024シーズンベストナイン投票って?


KALにおけるベストナイン表彰の制度は23シーズンよりスタートしました。


その年の7月31日までに投手(先発・中継ぎ・抑え)に捕手・内野手・外野手としてスタメン出場した選手のうち、B9に相応しい選手をGoogleフォームから投票して、各ポジションで最多得票の選手が表彰される制度となっています。

23シーズンは火の国から4名が選出。
新潟ABCへ移籍した中山選手やハヤテに入団した深草選手など、十分な実績と確かな実力を兼ね備えた選手たちが選ばれました。


組織票?川﨑祭の再来?


占拠率約91.6%とほぼ全部を占めている大分B。
誰が選ばれているのかみてみると、最優秀防御率・最多勝の筆頭候補である猿渡選手や安打数リーグ3位の水本選手、最優秀中継ぎ候補の山本選手など大分Bの成長具合が伺えます(成績は全て投稿日時点)。

一方で捕手でトップの久保田選手は成績は悪くないですが、北九州P・宮本選手や火の国・有田選手など他球団の選手と比べると賛否分かれる選手だったり、選ばれてもおかしくない選手に代わって選ばれていたりと、違和感を覚える部分もあります。
久保田選手に関しても大分Bの投手陣を引っ張っていることを考えたら、まだ納得できるのですが、打率.147、打点18とお世辞にもあまり良い成績を残していない羽立選手がDH部門で選ばれていることです。
これはおかしい(断言)。

今回のB9投票には組織票が絡んでいる可能性が高いと考えられます。
組織票とは各組織の一同が特定の項目へ投票することを指します。
今年の都知事選でも小耳に挟み、選挙の透明性に影響を与えるとされています。

野球における組織票といえば、俗に"川﨑祭"と呼ばれた2ちゃん上の騒動が思い浮かびます。
2003年に行われたオールスターゲームファン投票において、当時FA移籍したものの活躍できず、不良債権扱いされていた中日・川崎選手を先発部門で1位にしようといった動きが2ちゃん上でありました。
結果1位に選ばれた川崎選手は「正直言って困惑している。中日のために何も働いていない自分への叱咤激励ともとれるが、僕にとっては嫌がらせ。情けない気持ち」と述べ、出場を辞退しました。
この一件があって以降、投票における選出基準や方法など対策が練られましたが、ASファン投票が行われる度にこの組織票が取り上げられ、X(もとい旧Twitter)では議論が巻き起こっています。


ネット投票の落とし穴、対策は


羽立選手の晒し上げ大分B選手の不自然な選出は、インターネットによる投票が抱える問題点を改めて浮き彫りにさせました。
それは誰でも投票できるということです。
誰でもできる、ということは一人がサクラで何十・何百票も入れられることを意味しています。

インターネットの組織票といえば、田代砲コイルショック事件五条勝チョコワ・スフィンクスのわさびと、どれもインパクトの強いものです。

そのいずれも2ちゃんが源であり、組織票が与える負の側面を教えてくれました。




KALのB9の投票ページははGoogleフォームで作成されており、Googleアカウントを持っている人は誰でも投票可能となっています。
ということは、複数アカウント作成すれば、その分票数を増すことができることです。
Googleアカウントは(しようと思えば)一人が何百アカウントも作成することができるため、Aさんが1票入れたとしても、Bさんが100個のアカウントから組織票を入れるとなると、Aさんの1票の価値は1/100となります。
一票の格差とは言いますが、ここまで酷いとはたまげました。

組織票に対して対策はあるのでしょうか。


画像は昨年サク来が埼玉武蔵HBの試合を見にいった際に球場入り口においてあった「ベースボールフェスタ 2023 ファン投票投票用紙」です。

これはオールスター的側面が強いイベントでしたが、このようにアナログ式で投票を行うことは、インターネットにおける組織票の発生を防ぐことができます。
NPBのオールスターファン投票では一人が複数枚投票用紙を持ち出し、特定選手に組織票を送り込む事案が見られたので、球場で入場者に一人1枚投票用紙を配布することで、このリスクを減らすことが可能になると考えます。
またインターネットによる投票でもGoogleフォームではなく、会員制の特設サイトを設けて行うことで、組織票の発生を抑えることができると考えます。
川崎事件のような事案を発生させないためにも、対策は必須と言えます。



KALB9投票総数は現時点で約500票。
まあ盛り上がっていませんね。
皆さん一人一人が票を投じることが、組織票に打ち勝つための第一歩だと言えるでしょう。


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