2022年のSALAは!?新事業「SALA Cloud~神戸旧居留地キッチン~」スタート
あけましておめでとうございます!こうして今を迎えられていることは当たり前ではなく、SALAを大切に想ってくださる様々な皆さんの支えがあってのことと感謝の気持ちでいっぱいです。
2022年のSALAも変わらずどうぞよろしくお願いいたします。
noteを書くことが久しぶりです。
というのも、2021年10月から通常営業が再開してからというもの12月の終わりまでみっちりと忙しくさせていただきました。とはいえ再開直後は不安な日々が続いていたのですが・・・
▶︎通常営業再会後2021年10月〜12月の振り返り
■10月 通常営業再開後すぐ ランチは◎ディナーは週末のみ忙しい
ランチは忙しいのですがディナーのお客様が中々戻らない2週間が続きました(週末だけが忙しい)・・・世の中の社会情勢は理解していたので仕方がないことなんだと思いながらもやっぱり不安がいっぱいでした。久々の制限のない営業が再開しやるぞ〜!!っていう自分たちの前向きな気持ちとは裏腹に静かな日々が続き・・・皆さんが考えている外食に対しての弊害はなんなのか??どんな気持ちなのか?? まずは知りたい、教えて欲しい!と思い、店長個人のfacebookで投稿したところ様々なコメントやメッセージをいただくことができました。
10月時点での飲食に対しての弊害
■会社からの許可はこの時点ではまだ出ておらず早くて11月から徐々に緩和されていく
■そもそもサラーリマンが飲みにいくという習慣がなくなった(12月忘年会は結果的には動きがあった)
■プライベートでの2〜4人での外食は行われようとしているがタイミング合わず(時間が解決してくれる)
■家でのご飯が習慣になった
皆さんの意見を伺うと、会社での動きには数ヶ月かかりそうですがプライベートでの動きは出始めていて「タイミングが合わない」など時間が解決することが多いんじゃないか、ということがわかりました。この時に客観的に自分の中で社会の状況を分析でき、気持ちを切り替えることができたんです。先は見えないんだけど必要以上に落ちこむことはない。今できること、きてくださったお客さんに喜んでもらえることを考えよう。
■10月中旬 2名さまグループでディナーが賑わってきた!
そしてこの投稿を見てくださったかたがたがSALAに駆けつけてくださったりとだんだんとディナーは賑わいを取り戻しました。11月後半になると直前で忘年会自粛→「忘年会しよう!」という流れに変わり、駆け込みの少人数の宴会が12月終わりまで繰り広げられることとなりました。
■12月の売り上げは過去最高を更新(店舗・通販・テイクアウト)
こんな社会情勢にも関わらず、SALAとしての12月の売り上げは過去最高を更新することができました。店舗としての売り上げでそれを成し遂げたのではなく、通信販売・テイクアウト(店舗・salaっとマチアワセ)・フードデリバリー (Uber ,foodpanda,DD)・オンラインでのお料理教室などコロナ禍だからこそ作ることができた様々な事業が合わさっての結果です。コロナがなければこの状況へはたどり着かなかったと考えています。コロナになってがむしゃらに巻き続けた種が実った瞬間でした。
▶︎コロナを経験して飲食店として考えたこと
コロナで外食はできない、しない、としても消費は動いている、動くんだ
というのが一番の実感です。どんな時でも「おいしいものは食べたい」。
私もレストランに行くことが大好きです。外食の醍醐味は語り尽くせないほど。
それでもできない状況になった時、通信販売・Uberなどのフードデリバリーへと消費は転換しました。
この時に「店内飲食」以外のこれらのツールがなければ、飲食としてやっていけないと痛感しました。外食に対する考えは大きく変化し、お客さんが食べる場所、形態を自由に選択できるようになった今、私達もそれに寄り添う形で事業を行わなければいけないと感じました。すごい時代の到来です。
▶︎コロナになって約2年、やったことは大きく5つ
24日間で401名もの皆様からご支援いただいたクラウドファンディング。本当に先が真っ暗だったコロナ突入すぐの時、皆さんの声に光を感じ、信じ、前へ進む大きな起爆剤となりました。
そして皆さんの想いを力に、この2年間様々なことにチャレンジしてきました。
決して戦略的にではないのですが「とにかく今できることを」と瞬発的にやってきたことが今につながっていると感じているので具体的にやってきたことを整理してみました。
①【伝える】instagramなどのSNS発信の強化(フォロワーは2000人→4000人約2倍へ)
担ってくれたのは大学生のアルバイトスタッフ達。彼女達だからの想いと視点で大改革を行ってくれました。
地道な努力は結果として実り、約1年半が経過しフォロワーは約2倍へ。営業が制限される時、通信販売に踏み切る時、新たな取り組みを行う時にSNSの力でスピード感を持って情報発信を広く行い周知してもらうことができました。また非対面でのコミュニケーションになった時にSNS上でのお客様との繋がりを深く持つことができ対面だけが全てではない、とうことを思い知らされました。
詳しくはぜひ、SALAのinstagramを見てみてください!学生視点の様々なコンテンツが散りばめられています。
②【繋がる】SALAママレシピジャック〜SNSでのレシピ配信〜
instagramのリールという機能で、お母さんシェフ達が家庭でできる簡単レシピを紹介、学生スタッフが動画を編集、緊急事態宣言中毎日投稿していきました。
店内営業をやめている間もお客さんと繋がり続けることができました。
③【届ける】全国への通信販売#おうちをSALAに
SALAは既存の通信販売の自社サイトを持っています。コロナになる以前からこの場では魯肉飯・グリーンカレーの具などの販売を行っておりました。
緊急事態宣言や蔓延などの営業制限がある期間は仕込みも発送作業も店内でしっかり行えるので上記以外にも様々な商品の企画・販売を行いました。店内営業はしてないもののお店は工場状態です。
オンラインショップだけど販売日を限定し「いつでも買える」ではなく「決まった数日しか買えない」という販売方法で「すぐに売り切れる」を目指し、SNSなどで販売受付日を告知、受付が始まると同時に買っていただく、という流れを作ることができました。SNSなどでは#おうちをsalaに のハッシュタグ をつけていただくことでフォトコンテストを開催、投稿していただくことで更なる購買を促すことができました。私たちとしては皆さんの投稿を拝見しながらおうちに届いて様々な楽しみ方をしてくださることに嬉しくも、自分たちが想像する以上のシーンでの楽しみ方を知ることができ、次の商品への企画へのイメージへ繋がっていきました。
④【届ける 】フードデリバリーの強化
当初は最終手段だ、とさえ考えていたフードデリバリー (Uber,foodpanda,DDなど)。運ばれている間にお料理が冷めたら、こぼれたら・・・でも、緊急事態宣などの制限で店内で飲食できずにSALAの料理を食べたいと思ってくださっている方々が多くいらっしゃる!ということを知った時に、冷めてもおいしい料理に特化すればいい、こぼれないパッケージを探せばいい。つまり自分たちの努力でできないをできるにする。できないことを並べる前にできるためにどうする?そんなことに時間を費やしたいと思いました。
「届けてくれる」こんなに画期的なインフラに力を借りないわけにはいかない、と考えを変えた時からオンライン上でのフードデリバリー の掲載法、パッケージの方法などを変えることとなり、売り上げを伸ばす結果へとつながりました。
⑤【便利さ】テイクアウトの注文の仕組みを考える▶︎LINEのシステム
テイクアウトの注文の仕方をもっともっと簡単に、気軽にするためには?それを解決してくれたのはLテイクアウト&オーダーという仕組みでした。
導入してからページ作り、管理する上でたくさんのトライアンドエラーもありましたが、直感的に24時間いつでも注文できるこの機能はとにかく便利です。
これが発展して事前予約限定で屋体でお客さんの元までお弁当を届けるsalaっと神戸でマチアワセという新しいサービスも生まれました。
2年間行ってきた5つのこと、全部はじめからうまくいきませんでしたが失敗しながら試行錯誤した結果それぞれのサービスがやっとスタート地点には立つようになれたんだと思います。だからこれからは各サービスを深める・発展させることが事業の拡大につながっていくと考えています。
制限が今後もあるだろう状態でもこれらのサービスを組み合わせることでなんとか踏ん張っていく。これから先に考えていることです。
▶︎これからのこと。2022年の新展開〜セントラルキッチン兼顔が見えるゴーストキッチン〜
2022年3月OPENをめどに進めてまいります。セントラルキッチン兼顔が見えるゴーストキッチン「SALA cloud 神戸旧居留地キッチン」SALAとは別店舗でキッチンを構えます。
このキッチンにSALA(実店舗)のさまざまなノウハウを集約、蓄積し、その後更なる店舗展開、通販など各方面へ共有していくという意味をこめて"cloud"という名前を付けました。
場所は名前の通り神戸旧居留地エリアにある「日本ビルヂング」の地下1階です。
「顔が見えるゴーストキッチン」というのは既存店舗のSALA から派生したお料理なので実体がある店舗が作るという意味です。通常ゴーストキッチンというとオンライン上で商品を選ぶため、誰が、何を、どこで料理しているのか不明な部分も多いのですが私たちのゴーストキッチンはその点誰が、何を、なんのために作るのかというのが見えるキッチンです。
既存店舗のSALA から徒歩15分圏内であること、フードデリバリーの商圏であることなどを考慮し決定しました。
スケルトンで1月下旬から工事を進めます。
このキッチンができることで深めていける、ポイントは2つ。
①通信販売の商品ラインナップ増加と生産性の拡大
②フードデリバリー(Uberなど)の拡大
物理的なスペースや時間が通常営業だと取れなかった①ですが、SALA cloudができることでそれらが解消されます。緊急事態宣言中行っていた限定商品なども安定して生産が可能です。
でも通販だけでは店を1店舗作るのと同じぐらいの投資を行い、物件を賃貸してキッチンを作るにはリスクが高いです。
でも②があれば相乗効果を出せるんです。
フードデリバリー上のお客様は緊急事態宣言や店舗の営業に左右されずご発注を常に頂けます。つまり店舗に来てくださるお客様とは全く違った層の方々が主となります。この方々へ更にアプローチすることで、専門業態を一つのキッチンでどんどん増やしていくことで売り上げは伸びると確信しています。
SALAの既存店舗に加え、SALA cloudが軌道に乗ればコンセプトを体現するための新たなチャレンジがどんどん加速していきます。
SALAが軌道に乗るまでは約3年、それまでに多くの血を流しました。
日替わりで多国籍のシェフが働く、主婦が働く、国の数だけ食材や調味料がある、飲食としてこの非効率なお店が利益を生むようになるまでの道のりは長かったです。3年を超え、兆しがみえ、コロナが訪れ・・・いろんな経験を積みました。
でもこの店にこそ私たちのコンセプトが詰まっています。
だから守りたいし、増やしたい。
でもそのためには「儲け軸」をまずは確立させなければいけないんです。通常のビジネスだと順序は逆です。でも私たちはこうだった。
今回はその挑戦です。
コロナだからこそ生まれたこの新事業。
ピンチはピンチ。だけど成長と進化の機会である
その通りでした。
絶対に諦めない。
これからも変わらずSALA の応援をよろしくお願いいたします!