野川かさね入笠山フォトハイク
7/9〜7/10の一泊二日で「野川かさねさんの入笠山フォトハイク」に参加してきた。山の写真を主に撮っている野川かさねさんを知ったのは6年前。登山を再開させたころに嫁さんに教えてもらった。山の写真といえば遠めからバキバキのピントで撮るものがほとんどだったが、野川さんの写真は山小屋の食事から森の雰囲気まで、やさしい目線で撮られていたことが印象的でした。そんな写真が撮りたくて、写真集をみながら勉強し、僕なりの目線でこの6年は山の写真を撮っていた。
そんな野川さんと一緒に時間をすごし、写真のアドバイスをもらえるイベントがあると嫁から連絡をもらった時は、小躍りしてすぐに申し込んだ。(このツアーを企画したガイドさんによると二番目に早かったということです)
ゴンドラで1,700mほど一気に上がりますと、たくさんの緑色にかこまれた場所につきます。そこから少し歩けば菖蒲がきれいな入笠湿原です。その日の晩におこなわれる発表会にむけて写真を撮りはじめます。なにせ参加者14名が同じ場所で写真を撮るわけです。その辺を意識しながら自分なりの目線を探します。
それから入笠山のピークもふんだりして、本日泊まるマナスル山荘にチェックインです。
行った場所は長野県の入笠山。標高1955mの花がきれいな湿原があるところです。集合場所についたら野川さんがいてるではありませんか。非常にテンションがあがります。その横には野川さんと共著の多い編集者の小林百合子さん。ガイドの山口岳さん。ツアー中の僕らを撮影してくれる鈴木謙介さん。そして野川好き参加者が14名。みなさん話しやすそうなかたばかりで楽しい想像がふくらみます。
さっそく撮った写真をチェックして発表会に提出する一枚を選びます。僕の選択基準は自分らしさです。6年間コツコツやってきたことが出てくるような写真は何かということで、なんてことはない森の写真にしました。光やレイヤー、グラデーションを感じてもらえたらいいなという願いをこめて。
発表会が始まると、一枚一枚プロジェクターに表示されながら、それを見て野川さんがアドバイスをくれます。一目見て的確にアドバイスするその言葉は優しくとも鋭く勉強になることばかりです。
次の日は朝4:30に起きて、霧につつまれた入笠湿原を撮りにいきます。そこには見たことのあるシルエットが。野川かさねさんでした。霧と湿原と野川さん。絵になります。野川さんの書籍に書いてあった文章を思い出しながら、森と一体になります。なるようにします。しかし難しい。なった気分になりながらシャッターをきります。
マナスル山荘に帰り、おいしい朝食(ここの食事はほんとおいしい)を食べ、またみんなでフォトトレッキング開始です。今日のメインはもう一つの湿原です。しっとりとした雰囲気のあるところだったので、そんなところが撮れればいいなと思い写真を撮っていました。
お昼にマナスル山荘のおいしい弁当を食べて山荘に帰還です。そうこれで楽しい入笠山フォトハイクの終わりでもあります。少し寂しい思いもありましたが、参加してほんとよかった。また野川さんに写真を見てもらえるようがんばろうと思いました。一流のプロというものの所作や雰囲気を直に味わえたことはこれからの糧になります。
そして僕のお気に入りのGRⅢは、写真にめざめた嫁に嫁ぐことになりました