第2回DJイベント「サラダボウルと煮込みシチュー」ができるまで。(2)幻の企画書編
5年振りのイベント開催へ向け遂に始動した主宰、アイデアスケッチの軌跡を漏れなく全部出ししていく連載第3弾。今回はボツ企画編。実現可能性を考えた時いけんくもない(いけるとは言ってない)ギリギリのラインをシェアすることで、後追い企画に夢を膨らませてもらおうとの趣旨でございます。扉絵でお察しの方も大勢おられるとは思いますが。
DJイベントのグランピング化
下手の横好きと言われてしまえば返す言葉もない程ですが主宰、Beatportの公式YouTubeチャンネルが大のお気にでして。特にコロナ禍以降アウトドア志向のライブストリーミングも増え始めた中で、何か自分も広大な自然の中に溶け込みたい。同化したい。という欲求をいよいよ抑え切れなくなった。気付けばブラウザの検索履歴が「グランピング」だらけになり。
全国各地に点在するグランピングスポット、お値段もピンからキリまで実にレンジが広く。善し悪しわっかんねえとか言いながらとりまブックマーク、な日々を過ごしてきたものでした。無論、お客様を招待してのグランビングとなると相当なキャパシティが必要になりますから、配信前提の企画ということになります。強固で安定的なWi-Fiの完備が絶対条件。
ならではのメリット/デメリット
好事家の方にはお馴染みでしょうが、Amazonってたまーに蓄電器のセールとかやっているのですよ。過度の身バレは防止したい所存、しかし関西在住の身としては今後必ずどこかで遭遇する南海トラフ地震への備えという意味でも、持っておいて損がない逸品。電源さえ確保できれば、それこそ青空DJ配信とかできちゃう訳です。さすがにこれはロマンがある。
少なくとも都市部でのイベント強行開催に比べれば幾らか感染リスクも軽減できるのか。しかし共同スペースの占める割合は俄然増える訳で。最近声高に叫ばれている、飛沫感染以上に水回りでの感染リスクの高さ。自然災害の危険性だってある。土地勘のない場所で、病院は、薬局は。ライフラインを確保できる根拠はあるのか。時に限りなく閉鎖空間と化す恐れも。
幻の開催候補地
神戸市、三木市、淡路市。敢えて3カ所に絞り込みました。京丹後とか神鍋もあるにはあるのですが、日本海を望むサイハテの地まで一体どのくらいの装備感でもって乗り込んで行くのかということまで計算した結果、泣く泣く除外。ネーミングセンスなら神戸市、心躍るのは淡路市、ドキドキワクワク三木市といった様相か。
次回(3)への種蒔き
何も本稿のテーマはDJイベントと自然の融合だけには留まらず。つまりリモートワークの広がりに端を発した「多拠点開催」できるかもしれないという新機軸にこそよりフォーカスすべきではないかと。老舗クラブやジャズ特化のハコ空間に縛られない新たな方向性、それこそ地球の真裏ブラジルからDJを召喚したっていい訳です。知り合いは一切いませんけれど。次回へ続く。
2021年 某日