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映画日誌’24-37:フォールガイ

trailer:

introduction:

『デッドプール2』『ブレット・トレイン』などのデビッド・リーチ監督が、『ラ・ラ・ランド』『バービー』などのライアン・ゴズリングとタッグを組み、1980年代に放送されたテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」を映画としてリメイクしたアクションドラマ。危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンの奮闘を、自身もスタントマン出身のリーチ監督が活写する。『オッペンハイマー』などのエミリー・ブラント、『キック・アス』などのアーロン・テイラー=ジョンソンらが共演。(2024年 アメリカ)

story:

撮影中のトラブルで大怪我を負い、一線から退いていたスタントマンのコルト。ある日プロデューサーに呼び戻され、復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元カノのジョディと再会する。そんな中、長年にわたりコルトがスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダーが失踪してしまう。スタントマンとしてのキャリア復活と、ジョディとの復縁を目論むコルトはトムの行方を追うが、危険な陰謀に巻き込まれることに。

review:

1980年代のテレビシリーズ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」のリメイク、ただただライアン・ゴズリングを愛でる映画である。ちょっとヤサぐれてるムードも含めて色気がダダ漏れだし、器用にアクションこなすし、やっぱり筋肉イケメンなのである。ていうかこの人、立ってるだけで様になるって何なの。というわけで、ライアンが予告で喋っている通り、ド派手なアクションやカーチェイス、ユーモアにロマンスまでてんこ盛りでめちゃ楽しい。観ても人生に一ミリも影響しないし、観なくても人生に一ミリも影響しないが、とにかく楽しい。

エミリー・ブラント演じる元カノ、ジョディとのラブコメいとをかし。ジョディは映画監督なので独りよがりな理由で突然姿を消した元カレに映画の演出を通じて仕返しするんだけど、ミッドサマーみがあってゾワゾワする。やっぱクズは火炙りよね。それでなくとも『メメント』『テルマ&ルイーズ』『ラスト・オブ・モヒカン』『ダンボ』『ノッティングヒルの恋人』『プリティ・ウーマン』といった名作たちのオマージュが数多登場するので、映画ファンはニヤニヤするしかない。エブエブのステファニー・スーが登場すると脳がバグってマルチバースに見えてくるけどな。

そしてスタントマンをはじめ、映画制作を支える裏方や専門家へのリスペクトが詰まっている。要するにこれは、元スタントマンの経歴を持つデビッド・リーチ監督からの壮大なラブレターなのだ。見どころのひとつであるシドニーでのチェイスシーンは合成やCGではなく、スタントドライバーが50人参加して実際にその場でアクションを敢行したとのこと。ギネス記録にも認定された難易度の高いスタントが登場し、アクション映画としても相当に見応えがある。で、ハリウッドの筋肉ゴリラがお好きな方には白ごはん3杯おかわりできそうな特典が待っているのでお楽しみに。

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