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映画日誌’25-03:ディックス!! ザ・ミュージカル

trailer:

introduction:

ひょんなことから再会した生き別れの双子が、両親を復縁させようとするも思わぬ事態に陥っていく姿を下ネタ満載で描き、2023年・第48回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞したコメディミュージカル。本作で主演を務めるジョシュ・シャープとアーロン・ジャクソンによってオフ・ブロードウェイで上演されていたミュージカル舞台を原案に、『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』のラリー・チャールズ監督がメガホンを取った。ラッパーのミーガン・ザ・スタリオン始め、『プロデューサーズ』のネイサン・レーン、『ウィキッド ふたりの魔女』のボーウェン・ヤンらが共演する。(2023年 アメリカ)

story:

ニューヨークのトップ・セールスマンとして働くクレイグとトレヴァーは、女と権力が大好きなモテ男。ドラッグとセックス三昧のシングルライフを満喫しているはずなのに、どこか心が満たされず、大切な何かが欠けている気がしている。そんなある日、新しい職場で出会った二人は互いをライバル視するが、実は生き別れの双子であることに気付く。自分たちの人生に足りないのは完璧な家族であると気付いた彼らは、離婚した両親を復縁させようと企てる。

review:

A24初のミュージカル映画、本当にひどい。筆舌に尽くし難いほどにひどい。A24だからって何でも許されると思うなよ。年末に『ヘヴィ・トリップII 俺たち北欧メタル危機一発!』をひどいクソバカ映画って言ったけど、これはもう異次元すぎる。本当に何もかもが不謹慎で最低なのである。全方向に喧嘩を売っている、狂気の映画。監督のラリー・チャールズの作品は『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』を観たような記憶があるけど、あれも確か全方向に喧嘩を売ってたなぁ。内容は全然覚えてないけどなぁ。

脚本、主演、楽曲、エグゼクティブ・プロデューサーを務めたアーロン・ジャクソンとジョシュ・シャープは、コメディ劇場「アップライト・シチズンズ・ブリゲード」で出会い、本作の原案となった二人芝居の舞台「F*cking Identical Twins」を共同開発。この30分のコメディミュージカルがプロデューサーの目に留まり、映画化に至ったのだそう。なんで至ったんや。映画化にあたり『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』のスタッフが集結したとのことで、歌詞は最低なのにメロディは無駄に素敵だし歌唱力抜群なのよ何なのよ。

終始何を観せられているのだという気持ちだったし、クライマックスのまさかの展開で本当に観るんじゃなかったと思ったし、ありとあらゆる属性の方々から矢だの槍だの飛んでくるんじゃないかと思ったけど、「すべての愛は気色悪い」って言われちゃったらねぇ。確かに?と思ったし、観てよかったかも、という気持ちになったのである。だって、すべての愛は愛だからさ。他の人には絶対におすすめできないし、絶対おすすめしたくないけど、圧倒的にポジティブなメッセージを素手で顔面に塗りたくられた感じが悪くなかった。後悔はしていない。とりあえず、バチカンの見解を聞きたいところである。

そういえばミーガン・ジー・スタリオンとニッキー・ミナージュの区別がつかないワイ、最後まで「どっちやろか・・・」と思いながら観てたら、ミーガンのほうだった。確かに言われてみると声がミーガン。ごめんミーガン。劇場の入り口でもらった「下水道ボーイズ」のステッカーあげるから許して。

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