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映画日誌’24-48:ヴェノム:ザ・ラストダンス

trailer:

introduction:

スパイダーマンの最大の宿敵、マーベルコミックのダークヒーロー「ヴェノム」の活躍を描いた人気シリーズの最終章。シリーズ過去2作で脚本や製作を務めてきたケリー・マーセルが、今作でも原案、脚本、製作を務め、自らメガホンもとり映画監督デビューを果たした。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディが主演を務め、『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー、ジュノー・テンプル、リス・エバンス、スティーブン・グレアムらが脇を固める。(2024年 アメリカ)

story:

ジャーナリストのエディ・ブロックに地球外生命体「シンビオート」が寄生したことで生まれたヴェノム。強靭な肉体と鋭い牙、真っ赤な舌で人を喰らう残虐な存在ながら、エディとヴェノムは深い信頼関係で結ばれ、一心同体のバディとなり地球の危機を救ってきた。しかしそんなある日、ヴェノムの秘密を知るシンビオートの創造神“ヌル”の手先、巨大シンビオートが宇宙から飛来。一方、シンビオートを地球で捕獲し研究している機関にも狙われ、特殊部隊に追われる事態に。エディとヴェノムは両方からの追っ手に決死の逃亡劇を繰り広げ、壮絶な戦いに挑む。

review:

マーベルコミックにおいて、スパイダーマン最大の宿敵となるダークヒーロー、ヴェノム。もともとはアンドロメダ銀河の惑星「クリンター」にいた知的生命体シンビオート(寄生体)であるが、ヒーローたちが宇宙の別の惑星で共闘したSecret Warsの際にスパイダーマンを介して地球に辿り着き、たまたま通りかかったジャーナリストのエディ・ブロックに寄生してヴェノムとなった。シンビオートは「深淵」の別名をもつ暗黒の神ヌルが、敵対するセレストリアルズに対抗するために自らの影から生み出したものだ。しかしシンビオートはヌルに反乱を起こし、ヌルが拠点としていた惑星に封じ込めた。というのが物語の背景である。

何度も言うが、私はMARVELとDCの区別もつかないアメコミ音痴だ。しかし、『ヴェノム』に関しては珍しく一作目も二作目も観ている。なぜならトム・ハーディを観たかったから。トム・ハーディの撫で肩が好きだから。トム・ハーディの()そんな不純な動機でスパイダーマンも観ていない人がヴェノムを観たらどうなるのか、というと、普通に楽しめた。グロテスクで凶暴なのにお茶目なヴェノムとエディの不思議な友情、軽妙な掛け合い、最強最高のバディが世界の危機を救うべく死闘する、迫力のアクションシーン。すっかり忘れてたけど、エディってジャーナリストの設定だったし、そういえばミシェル・ウィリアムズも出てたねぇ。

その最終章ということで、比較的楽しみにしていた。一作目も二作目も、面白かったしね!11月にしては異例の、新幹線も運休するほどの大雨が日本列島を襲った土曜日の午後。何と言っても三日前からチケット購入してたからね、どんな大雨でも傘をさして向かうしかあるまい・・・。幸いなことに小雨だったものの、その時点で『ヴェノム』なんだけどな、という気持ちが若干あった。劇場に入り座席に座って周りの高校生男子が騒がしくとも、前の女性がいちいち髪を触る手がスクリーンを遮ろうとも、『ヴェノム』だしな、という大らかな気持ちでいられた。すごいヴェノム効果(違)。

で、どうだったかと言うと、いつものバディが大暴れで面白いのは面白いんだけど、何のメッセージもない。あったのかもしれないけど、何にも伝わってこない。一体何がと思ったら、監督が変わってる。過去2作で脚本を務めてきたケリー・マーセルが本作で長編監督デビューしたらしい。うんうん今後がんばれよという気持ち。んで、ええーそんな終わり方!というのが主な感想。その他、ヒッピー父さんは子どもに自然または自然現象の名前(フェニックス家のリバーとかレインボーとか)をつけがちよね、とか、チェンさん登場は前作ファンにはうれしいギフトだよね、とか、エンドロールがびっっっくりするほど長いよね、とか。お察しください。

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