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蒸留、アロエとブラックペッパー。

そう、忘れてはならない蒸留のおはなし。
夜な夜なエールの気分で、香りを蒸留。

私がnoteをはじめたのも、
" 香り " が一番の理由だったしな。
ということで原点回帰、香りのはなし。


王道ハーブで腕ならし、ついに切り込む
変わり種の芳香蒸留水の抽出劇。


1. キダチアロエ

ユリ科アロエ属、常緑多肉多年層。
オランダ語「aloë」に由来。日本に伝来したのは600年前以上前の鎌倉時代。キダチアロエとアロエベラに大別され、日本に自生する多くがキダチアロエ。

キダチアロエは葉が細めで曲線を描き、
アロエベラは葉が太く上にまっすぐに伸びているそう。


義実家の庭に、わっさわさ
それこそ売るほど生えていたアロエをひと株、
まるまる蒸留してみると...


あら不思議、
なんとも滋味深いハチミツ生姜湯のよう。

蒸しあげられたアロエの実はぷるぷるで
齧ったら美味しそう...と思いつつ
ほっこりあたたかな香りに包まれる。


2. ブラックペッパー

コショウ科コショウ属。
ブラックペッパーはまだ熟していない胡椒の実を天日乾燥させたもの。ホワイトペッパーは水に浸漬して果皮を柔らかくし、その果皮を除去して核の部分だけを乾燥させたもの。

ちなみに日本でよく見る「コショー」の多くは
ブラックペッパーとホワイトペッパーのミックス。
日本独自の文化だそうな。


本来ならドライハーブは50gほど必要。
だけど刺激が強めの胡椒だし、
市販の詰め替え袋ひとつ、14gで臨む。


蒸留器にセットしてまもなく、
胡椒の粒を覆ってる茶色がたなびいて
水に尾を引いた。

...
蒸留すること15分、
キッチン中にスパイシーな香りが漂う。
この香りをアテに、
少し強めのお酒がほしいなぁ...
なんて考えてると抽出完了。

結果。
たしかにピリッとしてるけど
水蒸気を介したからか、
なんだか輪郭がぼんやりした香り。

やはり刺激物は乾いててカラッとしてなんぼ、なのかしら。


キダチアロエとブラックペッパー
それぞれ100ml程度の香りを茶色の小瓶に詰め
次回の課題が見つかった。

✅ ホワイトペッパー、ピンクペッパーそれぞれから採れる香りと比べてみたい

✅ ペッパーとハーブ、それぞれの香りを抽出後にブレンドしたときと、ペッパーとハーブを一緒に蒸留したときとで、香りは違うんだろうか。

そんなこんなで、
10月の秋の夜は更けていく。





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