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今読んでいる本『あなたがここに転生した理由』
この本を読み進めながら考えたことをつらつら書いてみます。
私は昔から感じやすい人間で、科学的に証明できなさそうなものが見えたり、感じたり、聞こえたりする方でした。
だからこそ、この本で坂東さんが書かれていることがなんと無く理解できたり、そうそう、そういうのあるよねって激しく同意する事があります。
その中の一つ、人は死を目前にすると気持ちいいという事。
うちの父が食道ガンで、検査入院のはずがうっかり旅立ちとなってしまった時の事です。
父の意識が朦朧とし始めた頃、お見舞いに行き、父の側に座っていると気持ちよくてたまらなくなっていました。
私の目には父の枕元が金色に光り、父の上に桃色の花びらがひらひらと落ちていく様が見て取れました。
金と桃色の光に包まれた父の側にに寄り添い、一緒にその光を浴びていると、『あぁ、心地よい、いつまでもこうしていたい。死ぬことが怖くない』と感じました。
まるで初春の暖かな木漏れ日の下で、安心で安全で恐怖など何もない場所でまどろんでいるような、そんな気持ちでした。
一緒にいた姉も、「ここにずっといたい、ここから離れたくない、死ぬことなんて怖くない」なんて呟いてました。
その時の経験について話した時、姉はすっかり忘れていました。
けれど私は覚えています。
なぜなら、その後主人の祖母が危篤の時、義祖母の枕物で金色の光が、緑の葉っぱがひらひらと降り注ぐのを見たからです。
親族だけ見えるのか、他人様のも見えるのか。
試したことがないため、それはわかりません。
けれどこの時から、死ぬって心地いいんだなと思うようになりました。
死ぬのが怖いのは、痛いことが嫌とか、まだやりたいことがあるからなんでしょうね。
…なんて考えていたのですが、こんな話をすると私は変人扱いでした。
だから、この本を読んでいると、あぁ、私は変人でも嘘つきでもなかった、確かにそう体験したんだと安堵しました。
私だけに見えるわけじゃない、私がおかしいから妄想を現実と言い張ってるわけじゃない。
私は狂気ではない。
そう信じられることが嬉しく、良かったと心の底からホッとしました。
こんな本に出会えたこと、今この時に出会えたことに感謝です。
人には適切な時に適切な出会いがあるのだと、思わされた1日でした。