#読了 『流浪の月』凪良ゆう 著勝手に評価🌕🌕🌕🌕🌕
2020年本屋大賞でTwitterの名刺代り十選でもよく見かけるので読んで見ました📚いや〜好み❣️幼児誘拐事件の加害者、被害者の事件とその後を描く。感心したのは中心人物だけでなく、脇の心理も周到に描かれていて、緻密に織り重ねてあるストーリー。食べ物や植物など小物の描写も見逃せない。最後はしっかり涙の感動😭夜中寝られなくなっちゃいました〜
恋愛や親子愛の感情を分解すると所有欲(≒支配欲)と愛(相手の幸せを自分の幸せとして捉えられる感情)の二つに大まかに分けられる気がして、実態は所有欲の割合が高いと思います※。所有欲って人間の本能的なものだから悪いものでも排除するべきでもない。でも愛される側が孤立している場合、愛する側の気持ちが強いほど対象を追い詰めていく。流浪の月ではそういう人間の本性を複数の登場人物に織り込んであります。そして天涯孤独な主人公は孤独故に愛される恐怖を常に抱えているのです。これは源氏物語でも多く描かれている構図でもあります。(源氏物語好きです^_^)
※愛の中の性愛はここでは外して考えてます。そういうテーマの作品レビューで改めて書きます^_^
凪良さんってBLラノベを沢山書いてきた方なんですね。流浪で描かれた透明感のある純愛みたいなのはBLで磨かれたものかしら?
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