さくら里BookCafe@事務局

読書中毒。読書量は年間200冊超。乱読。気の向くまま小説、ビジネス書、社会学、歴史なんでも読みます。読書会を企画、2020年12月活動スタート。ビジネス書から話題の本、思い出の本、古典など色々な本の読書会を企画してみたいと思ってます。

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読書中毒。読書量は年間200冊超。乱読。気の向くまま小説、ビジネス書、社会学、歴史なんでも読みます。読書会を企画、2020年12月活動スタート。ビジネス書から話題の本、思い出の本、古典など色々な本の読書会を企画してみたいと思ってます。

最近の記事

読書レポ『桜守』水上勉著

各地で桜が咲き始めましたね〜。 桜で思い出したのがこちら、桜の名木を愛し守り続けた植木職人と、全財産を桜の名木に注ぎ込んだ資産家の人生を描く小説です。 古代から日本の伝統の中で守られてきた様々な品種の桜の名木は、江戸末期からソメイヨシノが全国に広がったため、段々と省みられなくなりました。 その流れをなんとか食い止めようとした人々がいました。時代は大戦前から高度成長期前夜にかけての話ですが、日本伝統文化が日本人の日常生活から締め出されていった時代を象徴するストーリーです。

    • 読書会レポ『学びとは何か』著者今井むつみさんをゲストに迎えて

      今回は2月27日に開始した定例読書会に加えて、番外編として翌週3月6日に同じ課題本の番外編読書会を開催しました。そしてそこにはなんと・・・著者の今井むつみさんをゲストとしてお迎えしました!(※) ※今井さんへ2月27日の読書会参加者からの質問をお送りしたところ、急遽口頭にてご回答いただけるとのお話しいただきました。今井さんの誠意に感激! 2回分のレポートのリンクです。 【2月27日定例読書会】👇 https://drive.google.com/file/d/14ikal

      • 読書レポート『増補新訂版 アンネの日記』

        最近日本人の書いた本ばかり読んでるので、気分転換にアンネの日記を読みました。今更ですが…文学作品として凄いですぅ。時間も空間も超えて響く少女の純粋な声に心洗われました。 1990年代初版のアンネの残された日記のほぼ全文の版です。以前から気になっていたのですが500ページ以上あるのでなんとなく後回しになってました。いやぁ、泣きました・・・っていうか、今更ですが文学作品として凄すぎ!! アンネの13歳の誕生日からスタートして2年弱の間綴られます。思春期の真っただ中の自意識過剰

        • 読書会レポート『論語と算盤』2月13日

          さくら里BookCafeの第四回読書会、無事終了しました~。今回の参加者は14人で2グループに分かれて読書会を行いました。盛り上がりました( ^^) _ 課題本は明治~大正時代に活躍した実業家 渋沢栄一の講演録です。1世紀以上前に刊行された本ですが、今読んでも全く古さを感じません。最初に読んだとき本当に驚きました。 この本が発刊された時代、急激に発展した日本社会に様々なひずみが生じはじめました。渋沢栄一はその原因を鋭い視点で分析し、資本主義経済と社会倫理の根本的な問題にふれて

          読了レポ『小説 渋沢栄一』津本陽 著

          2月13日に渋沢栄一の『論語とそろばん』の読書会を予定しているので周辺情報の収集のため読みました。上下巻で700ページ近くというボリュームです。 小説というよりは、渋沢栄一や家族による日記や講演録の引用を織り交ぜた行動記録という感じです。渋沢栄一に関わる史実や人となりを知りたいと思って読んだ私にとっては良かったのです。『論語と算盤』の理解が深まりました。一方で小説好きの人には物足りないかもしれません。 渋沢栄一という人は凄い‼️改めてその経歴を時系列で辿ると人間技とは思えな

          読了レポ『小説 渋沢栄一』津本陽 著

          読書会レポ『人口減少社会のデザイン』

          さくら里BookCafe第三回読書会を終えました。 今回の参加者は14人(含む”聴き専゛参加)で、2グループに分かれて行いました。今回の課題本「人口減少社会のデザイン」は、人口減少が続くことが予想される日本社会の課題を俯瞰する内容です。海外との比較で日本の問題点をしっかりとらえた上で、社会学、経済学、思想、哲学など様々な観点から複数のテーマを分かりやすく引き出しています。読書会では参加者が自らの体験に引き寄せながら、今後の日本社会の変化や進むべき方向について話しました。 読

          読書会レポ『人口減少社会のデザイン』

          事務局ちほの読書レポ:『一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史』ポーラ・アンダーウッド著

          この本の著者は、ネイティブ・アメリカンのイロコイ族という部族の血を引く女性です。ネイティブ・アメリカンは文字を持たなかったので、記憶力のいい子供に部族の歴史を口述で伝えたそうです。著者はその口承史を受け継ぐ一人で、自らの記憶に残された歴史をこの本に描きました。 イロコイ部族の歴史は1万年以上前、津波にあって遠い土地(アジア?)を後にするところから始まります。そのあと北の国の海峡(おそらくベーリング海峡)を越え、アメリカ大陸を南下します。 命がけで極寒の海峡を渡る様子、 生

          事務局ちほの読書レポ:『一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史』ポーラ・アンダーウッド著

          1月9日(終了)読書会レポート:『寝ながら学べる構造主義』

          1月9日(土)、さくら里BookCafe読書会の第二回読書会を終えました。今回は参加者13人の会で盛り上がりました~。 今回の課題本は内田樹著の『寝ながら学べる構造主義』は難しいイメージの現代哲学を一般人にも理解できるように解説する本です。読書会では参加者それぞれが自らの体験や読書経験と照らしながら発言し、現代哲学の真の課題に迫りました。            ⭐️読書会レポート👇 https://drive.google.com/file/d/1uWqvX0KTvp_U

          1月9日(終了)読書会レポート:『寝ながら学べる構造主義』

          読書レポ:空気が支配する日本vs空気をスルーする勇気

          『革命のファンファーレ』西野亮寛著 西野亮寛の絵本『えんとつ町のプペル』が映画化されて話題ですね。 この『革命のファンファーレ』は12月のさくら里BookCafe読書会の参加者から紹介いただきました。『えんとつまちのプペル』の制作やプロモーションの取り組みを中心として西野が体当たりで自分の発想を実行する姿がフレッシュです。普通の人が常識だと思い込んでいることに対して、無謀と自覚しつつ挑戦する姿勢が凄い!世間の常識(≒いわゆる”空気”)の圧力に順応してしまっている私には真似でき

          読書レポ:空気が支配する日本vs空気をスルーする勇気

          太宰治作品 読書行脚の旅

          猫町の源氏物語完読マラソン読書会 同窓会の参加者(20代?男性)から源氏物語と太宰治の男性心理描写を比較すると面白いですよ〜って教えて貰い、いい機会と思い太宰の代表的作品を一気読みしました^_^学生時代にはあまり好きじゃなかったんですが…今回は泣きました。😭 【順路】 斜陽→人間失格→グッドバイ→→ヴィヨンの妻→女性徒→パンドラの匣→御伽草子→津軽 太宰の繊細な精神がささくれだってしまった最後の作品群からスタートし太宰の人生を遡ぼる旅でした。太宰作品はどれもモノローグ的な

          太宰治作品 読書行脚の旅

          『「バカ」の研究』ジャン゠フランソワ・マルミオン編集(ちほの読了レポ)

          フランスの心理学雑誌編集長のジャン゠フランソワ・マルミオンが24人の著名人(哲学や行動心理学などの専門家)に「バカ」についての考察を依頼しその回答を纏めた本。面白かった~‼ 「あいつは全然分かってない!バカ野郎!」って思ったりすることありませんか?私はあります。若者が中高年に対して「年寄りはバカだ。分かってない!」(逆もあり)って思うことも多いんじゃないかなぁ。 この本では「バカ」や、相手を「バカ」だと感じる側の心理が様々な視点から考察されています。最初のほうの「バカ」に

          『「バカ」の研究』ジャン゠フランソワ・マルミオン編集(ちほの読了レポ)

          『秘密』谷崎潤一郎 (ちほの読了レポ)

          クリスマス🎄なんて単なる幻想!って思うようになり、気がつくと恋する気分がどんなかも思い出せない…💦 最近固い本ばっかり読んで頭が凝ったので今週は文学三昧。谷崎とか太宰とか… 『秘密』は谷崎潤一郎初期の短編。平凡な遊びや恋愛に飽き足りない男女が秘密を小道具にして戯れの恋愛の高揚感を楽しみます。 変態的性愛に惹かれつつ純愛にも憧れるような人間心理の矛盾した側面を絶妙に描き出す谷崎文学の特徴が純度高く味わえます。 つくづく谷崎潤一郎って最初から完成されてたんだなぁって思います

          『秘密』谷崎潤一郎 (ちほの読了レポ)

          読了レポ:SFディストピア小説『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク著

          12月12日に開催したさくら里BookCafe読書会の『現代経済学の直観的方法』読書会(👉レポート)で、参加した大学生が「高校時代に読んで気に入った本です」とか言って紹介したSF小説です。 表紙が格好いい!って期待して読みましたが・・・いやぁ、読むのが大変でしたぁ💦本格的な科学知識がベースになっていて、ストーリー展開が複雑。読むのに時間がかかった上に完全に理解できた自信がない・・・泣。 人類社会の構造的問題まで緻密に描き込まれていてディストピア小説みたい。SFながらリアリ

          読了レポ:SFディストピア小説『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク著

          猫町倶楽部 源氏一日一帖完読マラソン読書会 同窓会レポート②

          昨日オンライン同窓会に参加したことは書きましたが(👉※)、今日は同じグループだった参加者(10人だったかな)のやり取りをレポートします。完読マラソンが終わって2ヶ月過ぎた今でもまだ冷めやらぬ源氏物語への熱い思いにジーンときました。 【参加者の発言】 私の参加したグループでは一人ずつ「源氏物語完読マラソン後はどう過ごしている?」「源氏完読マラソンのあと今どんな気持ち?」というお題で順番に話しました。(以下、同じ話題は纏めました。) 🌸完読マラソンは指定範囲を読了するのが毎週

          猫町倶楽部 源氏一日一帖完読マラソン読書会 同窓会レポート②

          猫町倶楽部 源氏一日一帖完読マラソン読書会 同窓会参加しました❣️

          ちほです。 源氏一日一帖完読マラソン読書会 は今年8月〜10月に13週連続で毎週土曜日開催されたイベントです。 http://www.bookreading.nekomachi-club.com/report/80046 参加者80人ほどが毎週源氏物語の現代語訳(訳者選択は自由)の指定箇所を読了してオンラインで話して一緒に完読するというイベントでした。メチャクチャ盛り上がりました❗️毎週読書会で話すことで源氏物語の深さ、面白さを味わいました。 今日猫町倶楽部でクリスマス

          猫町倶楽部 源氏一日一帖完読マラソン読書会 同窓会参加しました❣️

          第一回オンライン読書会、盛り上がりました~ 読書会レポート

          無事にさくら里BookCafe読書会の第一回読書会を終えました。盛り上がりました~。司会進行緊張しましたが、参加者の皆さん楽しんでいただいたみたいで良かった。 なんとか無事終わって、次に向かった準備を進めます。 次は1月に二回(1月9日と23日)に予定してます。(参加者募集中です!) 読書会レポート👇 https://drive.google.com/file/d/11Z838uwCi0vxl0dGnswQtShcPIwZ0DMa/view?usp=sharing 会

          第一回オンライン読書会、盛り上がりました~ 読書会レポート