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古代ギリシャ・ローマ時代を代表する建築 アテネのパルテノン神殿のはなし

ドイツ生活も4年目になり、建築学生をやりながら空いた時間でアルバイトを掛け持ちするくらいには慣れて、お金も少しは貯まってきた頃、

基本的にインドアだった私ですが、年に数回は研修で他国に出かけて、休みがあれば一人でぶらりと旅行できるメンタルを手に入れておりました。

以前からギリシャには興味があり、芸術、文化、古代ギリシャ・ローマ時代の建築作品やドイツでは味わえない美しい海、景色、海の幸を使ったギリシャ料理をたっぷり堪能したい!と思っていたので大学院2年生の夏休みを使ってギリシャへ一人旅をすることに。


研修の場合は目的地や滞在地が大体決まっていますが、旅行はそうもいきません。

中国人の友達に効率的に旅行を楽しめるいい案はないかと相談したところ、ドイツの安いツアー会社をおすすめされ、現地の移動は観光バスが利用できて、他は全て自由行動のギリシャツアーに申し込みました。

アテネ旅行レポートはこちらの記事にまとめています↓



パルテノン神殿

さて、古代ギリシャ・ローマ時代を代表する建築は
ギリシャアテネの中心部、アクロポリスの丘に建設された世界遺産のパルテノン神殿ではないでしょうか。


紀元前8世紀より小国家を建国し、都市要塞エリアは【アクロポリス】生活エリアは【アゴラ】と呼ばれ大きく二つに分けられてハイレベルな文明を築いてきたと言われています。パルテノン神殿はアクロポリスの丘に建設されました。


パルテノン神殿の柱に注目してみるとすべてドーリア式であることがわかります。正面には8本、側面には17本の柱があって、柱の上部がやや細く、中間部がふっくらとしているのが写真でもわかるかと思います。これがエンタシスの列柱と言われています。

なぜエンタシスの手法がつかわれているのでしょうか?
断面が直線状となる大きな柱を見る時、人間の目の錯覚で、その中間部や下部が細く見えることがあるかと思います。この錯覚が建築においてはとても不安定に感じるのでエンタシスという膨らみをもうけるようになったと言われています。(このエンタシスは法隆寺金堂にもみられます。)

観光客で賑わうアテネ。
パルテノン神殿はギリシャ建築の技術力と美意識の高さを証明しています。
またアクロポリスからの景色は絶景なのです。
訪れた際にはぜひパルテノン神殿のドーリア式の柱はもちろんのこと、絶景と世界遺産を存分に堪能してみてください。

さくさくらでした。






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さくさくら
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