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HRのことはマーケティングから学べ

昨年12月にローンチしたHR Techナビ
おかげさまで順調に成長をしていて、HR関係の人と会う機会も増えてきました。

HRの領域では、リファラル採用、ダイレクトリクルーティング、従業員エンゲージメント向上あたりが業界に足を突っ込んでみると割とトピックとしてはあがっているように感じます。

このあたりの流れをよくメディアでも記事にしていて、感じるのがマーケティングの流れと一緒だなと。HR領域のイベント・カンファレンスはマーケティングに比べると少なく、社内情報に関することもあって流通しずらいので今日はHRに関することはマーケティングから学べることもあるよということをお伝えしたいと思います。

マーケティングの最近の流れ(私の偏見では)

マーケティングのなかでは従来の広告が効かなくなってきて、明日のプランニングでいわれるようなファンを通した情報発信、ファンとの共創というアプローチに取り組む企業が増えていいます。(試行錯誤中と言ったら良いか?)
※下図を参考
砂の一粒の生活者とは、ネットを日常的に駆使するイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティのことをいう。こういう生活者には従来の広告はもう伝わらないため、知人・友人という最強のメディアを通して情報発信をするということの重要と明日のプラニングでは言われています。

態度変容を起こすためにはオーガニックな言葉が一番良くて、
ファンからオーガニックな言葉を引き出す方法として本書では以下を提唱しています。


1.社員という最強のファンを共感を作る
2.ファンをもてなし特別扱いをする
3.生活者との接点を見直す
4.商品自体を見直す。ファンと共創する。
5.ファンを発掘し、活性化し、動員し、追跡する
6,ファンと共に育つ。ファンを支える。
7.ファンとビジョンを分かち合う

もう一つ大事なのは奥谷孝司さんがよく講演で使われている「顧客時間」「エンゲージメントコマース」の概念。

購入時しか見るのだけではなく、顧客にとって大切な検討フェーズや使用・消費のフェーズでのタッチポイントを作って、お客様様との絆づくり全社戦略として取り組むエンゲージメントコマース。そして絆を作るために必要なのはタイミングとコミュニケーションと濃い体験。

顧客目線でいうと、モバイル化、SNSによっていつでもどこでも情報を取ることができるようになったし、でも情報多すぎてどうしたらいいかわからんし信頼できる人からの情報から選ぶ、さらに購入する体験のなかには「共感」という要素もすごく大事。共感を起こすためには、「個」を出すことが大切。
企業の「個」というのはミッションやビジョンや価値観ですね。

ということで、企業は、上記のようなアプローチに取り組みはじめているのだと思う(ざっくりいうと)

企業目線でいうと、「可視化」と「顧客とのコミュニケーション方法の変化」と「共感」が大きなポイントになっています。

マーケティングの流れをHRに置き換えてみると

さとなおさんの砂一時代のプラニングを採用活動に置き換えてみると、会社の最強のファンである社員から知人・友人へ情報発信をするリファラル採用や、関心のある層へのダイレクトリクルーティングに置き換えられように思います。こういったアプローチにおいて「社員が一番のファン」であるためいいプロダクトや社員にとって愛着をもてる会社であるというのは絶対条件というのがわかりやすいですね。

一方で、ファンを介すというアプローチやオーガニックリーチの部分はまだまだできていない企業も多いように見受けられます。(言葉になってないだけ?)ファンを介したリクルーティングは、「北欧、暮らしの道具店さん」がまさにうまいなと思っています。ベンチャーでもこの会社のファンやプロダクトのファンから社員になるかたもちょいちょいFacebookで見受けられますね。


社員目線で顧客時間の従業員時間?に置き換えてみました。
就職活動やインターン以外での活動の可視化もできないないし、面接・研修・人事評価のタイミングしかその人自身がどういうことを考えているのかわかる機会がフォーマルな仕組みとしてはあまりないように思えます。

アライアンスという本でいわれているような卒業生ネットワーク構築ができている会社も少ないですよね。

やはりHR領域においても、「可視化」と「社員とのコミュニケーション方法の変化」と「共感」が大きなポイントになっています。(ちょっと強引?w)

マーケティング領域でおきている変化がHR領域でもおきているワケ

社員も生活者であり、また企業からのメッセージは企業から生活者に届けらるわけではなく、企業の中で働く社員を通して直接的/間接的に届けられます。
以下の図はBtoCを事例にあげましたが、BtoBも同じで、BtoEtoEtoBなのでコミュニティマーケティング的なアプローチがいま注目されているのも納得できます。(結局人対人ということ!)


人事にとって社員が顧客と置き換えられますし、消費者行動の変化というのは、すなわち企業で働く社員の変化でもあるということは言われてみれば当たり前なのですが、両方の分野に足を突っ込んで初めて言語化できたことでした。余談ですが、BtoCのプロダクトに比べて、BtoBのプロダクトが使いにくいのもEの存在が忘れられているからだと思う。

最後にファンからオーガニックな声を引き出す方法で書かれていることをファンを社員、生活者をエントリー予備軍・応募者、商品を会社に強引に?置き換えてみると、社員からオーガニックな声を引き出すヒントがみつかる気がしませんか?

1.社員という最強のファンを共感を作る
2.社員をもてなし特別扱いをする
3.エントリー予備軍・応募者との接点を見直す
4.会社自体を見直す。社員と共創する。
5.社員を発掘し、活性化し、動員し、追跡する
6,社員と共に育つ。社員を支える。
7.社員とビジョンを分かち合う


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